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「テスト駆動開発」は時を超える技術。凡人が天才と肩を並べるための秘密兵器【米マイクロソフト・牛尾 剛】

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本連載では、業界の第一線で活躍する著名エンジニアたちが、それぞれの視点で選んだ書籍について語ります。ただのレビューに留まらず、エンジニアリングの深層に迫る洞察や、実際の現場で役立つ知見をシェア!初心者からベテランまで、新たな発見や学びが得られる、エンジニア必読の「読書感想文」です。

著名エンジニアが、独自の視点で「おすすめ書籍」の紹介を行う本連載。

今回は、米マイクロソフトのエンジニア・牛尾 剛さんによる『テスト駆動開発』(オーム社)の読書感想文を紹介する。

米マイクロソフトのエンジニア・牛尾剛さんが選んだ一冊『テスト駆動開発』

発売日:2017年10月14日
著者:Kent Beck 訳者:和田 卓人
定価:3,080円 (本体2,800円+税)
ISBN:978-4-274-21788-3
サイズ:A5
ページ数:344ページ
書籍概要:テスト駆動開発とは単にテスト自動化を行うことではなく、ユニットテストとリファクタリングを両輪とした小さいサイクルを回すことで不確実性を制御し、不断の設計進化を可能にする手法であることを、実例を通して学ぶことができる一冊。

本書をピックアップした背景

一般的に、コンピューターの書籍は常に新しいものが良いことは疑いようもありません。

ただ、自分が本を読んで身に付けた技術の中で、2024年の現在でも最高に役に立った本は何だろうと考えた時に、最終的に自分がピックアップしたのは『テスト駆動開発』(オーム社)です。これは相当古い本で、新しいバージョンが日本語では2017年に出ていますが、オリジナルが出版されたのは02年と、めちゃめちゃ古いです。

では、自分の流儀に沿わずなぜそれを推すかというと、ガチで自分のエンジニアライフに一番役に立ったからです。自分のエンジニア人生に最高に役に立った本は何かと聞かれたら、この本と『リファクタリング』(オーム社)だと答えます。

自分の性格を一言で説明すると、僕はADHDです。注意欠陥症候群ですので、めっちゃくちゃ不注意でケアレスミスを良くします。だから、似たような人がもしいたらと思って筆を執っています。このような人にとって、テスト駆動は心強い助けになります。(ちなみにC#は、Visual Studioで開発することを前提に設計されており、IDEのサポートがえぐいので、僕のような人には最高です)

僕は現在、Azure Functionsというサーバーレスのサービスの中の人をやっています。過去のキャリアでは、プログラマーになりたくても才能がなく日本でも通用しませんでしたが、今アメリカで楽しく働いています。

そんな、才能もなんもなくADHDの自分を救ってくれたのが、この「テスト駆動開発」で得た習慣なのです。

本書で得られた教訓・学び

現在Public Preview段階にある、新しいプラットフォーム「Flex Consumption」の開発において、僕はHttp Scalingという重要な機能の実装を任せてもらえました。ここのコードがバグっていると、サービス全体の評価が大きく下がる可能性があるため、かなり責任の大きな仕事です。

そこで僕は、『テスト駆動開発』で学んだ習慣でコードを書きました。

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プロフィール画像

『世界一流エンジニアの思考法』著者
牛尾 剛さん(@sandayuu⁠⁠⁠

1971年、大阪府生まれ。米マイクロソフトAzure Functionsプロダクトチーム シニアソフトウェアエンジニア。シアトル在住。関西大学卒業後、日本電気株式会社でITエンジニアをはじめ、その後オブジェクト指向やアジャイル開発に傾倒し、株式会社豆蔵を経由し、独立。アジャイル、DevOpsのコンサルタントとして数多くのコンサルティングや講演を手掛けてきた。2015年、米国マイクロソフトに入社。エバンジェリストとしての活躍を経て、19年より米国本社でAzure Functionsの開発に従事する。ソフトウェア開発の最前線での学びを伝えるnoteが人気を博す

文/牛尾 剛 写真/赤松洋太 編集/今中康達(編集部)


世界一流エンジニアの思考法
▼牛尾 剛氏 書籍『世界一流エンジニアの思考法』(文藝春秋)

「怠惰であれ!」「早く失敗せよ」――

米マイクロソフトの現役ソフトウェアエンジニアの著者が、超巨大クラウドの開発の最前線で学んだ思考法とは? “三流プログラマ”でもできた〈生産性爆上がり〉の技術!

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