エンジニア・クリエイター向けクラウドソーシング・プラットフォーム『CrowdWorks』
2012年3月にオープンした国内有数のクラウドソーシングサイト。「質の高いクリエイターに仕事を発注できる」との声多数。2012年11月現在、登録者は約7000名。発注依頼は2000社ほどから寄せられ、これまでの累計の仕事依頼額は6.7億円を超えている(うち1億円強が成約)
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「クラウドソーシング」。今年に入ってよく耳にするようになった言葉ではないだろうか。
Wikipediaによると、「不特定多数の人に業務を依頼する新しい雇用形態」とあるが(参照元)、特にWebサービスの開発やデザインの世界で、制作会社に外注するのではなくクラウドソーシングサービスを利用して個人に発注するというトレンドが生まれつつある。
その代表格といえるのが、『CrowdWorks(以下、クラウドワークス)』だ。
エンジニア・クリエイター向けクラウドソーシング・プラットフォーム『CrowdWorks』
2012年3月にオープンした国内有数のクラウドソーシングサイト。「質の高いクリエイターに仕事を発注できる」との声多数。2012年11月現在、登録者は約7000名。発注依頼は2000社ほどから寄せられ、これまでの累計の仕事依頼額は6.7億円を超えている(うち1億円強が成約)
クラウドワークスには、質の高いエンジニアやデザイナーなどのクリエイターが多く登録しており、アプリ開発やデザインなど比較的高単価な業務が多数成約しているという話を聞いている。
フリーランスのエンジニアやデザイナーの新たな収益源となりつつあるクラウドソーシング。では、クラウドソーシングで仕事を行うと、一体いくらくらい稼げるものなのだろうか?
「クラウドソーシングで生計を立てられる人はほんの一握りなのでは?」という声もある中、今回は、少数精鋭で事業展開をする開発・クリエイティブ集団2社に、クラウドワークスを利用して「1カ月でどれくらい売上を上げられるのか」に挑戦してもらう。その結果や、クラウドソーシングを活用して実際に働いてみた感想について、1カ月後に追跡取材するという企画だ。
まずは、本企画に挑戦してもらう2社「株式会社マインディア」と「株式会社monopo」の紹介と、クラウドソーシングについてどのようなイメージを持っているのかを聞いてきた。
注:2社とも1カ月の時間をフルに使ってクラウドソーシングに取り組むのではなく、限られたリソースを割いての挑戦となります。
まずは株式会社マインディアの代表取締役、西小倉宏信氏に話を聞いた。クラウドワークスには「Webエンジニア・Webプログラマー」として登録している。
西小倉氏は大学を卒業した直後の2007年5月にマインディアを創業。自社サービス『マインディア』を手掛けるも、積極的な収益化対策はしておらず、別の受託開発事業を手掛けてきた。
特に設立当初は技術も経験も人脈もなく、「何でもやります」というスタンスで必死に勉強しながら受託開発を請けてきたという。
現在社員は6名。ちょうど11月中旬に終了予定のプロジェクトがあるので、今回の「クラウドソーシング企画」にはそのメンバーをアサインするか、1カ月限定で西小倉氏自ら対応するとのこと。つまり、人月数でいうと「1~2人月」というところだ。
クラウドソーシングについて西小倉氏が抱くイメージを聞くと、とても分かりやすい比喩を用いて答えてくれた。
「『サマーウォーズ』という僕が大好きな映画があるのですが、この映画にクラウドソーシングの課題と希望が盛り込まれていると思います。課題はリアルな人間関係でしょうか。サマーウォーズのワンシーンで、世の中が大混乱してITインフラが通じなくなった時、90歳のおばあちゃんが一人一人に黒電話で電話を掛けて人を励ますシーンがあります。
ネットでつながるのは簡単なのですが、ネットだけでは限界があり、席を隣り合わせているなどリアルな人間関係が大切だなと思います。仕事もテキストメールだけで進めるよりも、実際に話した方が、温度感が伝わりやすいこともあり、Skypeなどでの声を通したコミュニケーションを時折交ぜていく必要性を感じました」
一方で、西小倉氏の話す「希望」とはこんな内容だ。
「希望はクラウドソーシングのレバレッジの可能性です。映画のワンシーンに、主人公たちはどう考えても絶望だと思えたその時、ITインフラのおかげで世界中の人々がドラゴンボールの元気玉のように応援エネルギーを与えてくれて、そのおかげで長野県の26人の親族が世界を救うというエピソードがありました。
このように、クラウドソーシングは解決したい課題に対して、世界中の人の力を結集させて立ち向かうことができる。Webサービスもエンジニアやデザイナーなど、多くの人の力で成り立っています。従来では目の前にいる人や制作会社を通しての外注でしか人を募れませんでしたが、クラウドソーシングで世界中から人を募り、共に仕事ができる仲間が増える。そんな世界観は素敵だなと思います」
『サマーウォーズ』の例とは別で、実務的な部分についてはこのように語る。
「制作案件を受託で5年強やってきましたが、需給関係がバラバラだなと感じています。対面だと実績づくりのためや、つい付き合いで受けてしまう案件もあり、効率的に仕事をしていたとは言えない時期もありました。その点、クラウドソーシングは良い意味でドライ。建前がないのが良いと思います」
最後に今回の企画に対する意気込みを語ってもらった。
「今まで蓄積してきた技術を活かして、クラウドワークスで効率的に仕事を獲得し、自分たちのスキルを社会に還元したいですね。オフィスでずっと働くのではなく、バックパックで日本中を回りながら仕事をしてみたいとも思っています。クラウドソーシングを利用すればそういう働き方も可能になりそうなので、その試金石と思って、取り組みたいと思います」
続いては、もう1社のチャレンジャーである株式会社monopoの岡田隼氏と佐々木芳幸氏に話を聞いた。「バンドのようなチームで働く」ことに憧れを持って学生時代にチームを組み、それから起業し今に至るという。
クラウドワークスには「Webデザイナー・HTMLコーダー」で登録している。
核となるチームメンバーは3名。それ以外に適宜フリーランスのエンジニアやデザイナーに仕事を依頼し、案件ごとにチームを組んで働いているという。
彼らはすでにクラウドワークスで10件以上受注している経験があり(参考:『クラウドワークスタイル』インタビュー記事)、クラウドソーシングを駆使しての働き方に慣れてきているようだ。
クラウドソーシングについては、自分たちの本来の仕事に集中できるオペレーション効率の観点に最も注目しているという。
「クラウドソーシング以外でも仕事を請けることは多いですが、特にクラウドワークスの場合は、営業や請求という『制作という本業以外』のところに気を取られないで済む点が気に入っています。案件獲得から請求、入金までをワンストップで行えるので、負担がかなり減って助かっています。
案件も豊富にあるので、さまざまな種類や規模から選んで応募したり、逆にスカウトが来ることもあります。そのような状況なので、リソースの調整が楽になり、より得意なタイプの案件にかかわる機会が増えました」(岡田氏)
クラウドソーシングはこのような観点で普及していくのではないかと、実際に仕事をしてみて感じているという。
「わたしたちもそうですが、今後は時間と場所に縛られずに働く人が増えると思います。それに応じてクラウドソーシングというワークスタイルに触れる人も増えていくでしょう。実際に仕事をしてみて、発注いただいた方からは『リスクが低くて合理的』という声も聞きました。
確かに発注する企業側から見ると、固定費で人材を抱えるよりも、クラウドソーシングで発注した方が必要な時に稼働するので変動費となり、コストも抑えられます。その点を指しておっしゃったのだと思います」(佐々木氏)
今回の企画に対する意気込みは……
「すでにクラウドワークスで何件も仕事をさせていただいていますが、今まで以上に弊社の得意な案件と出会い、われわれもスキルアップしていけることを楽しみにしています。良い仕事ができるように頑張ります」(岡田氏)
さて、気になる「1カ月クラウドワークスを使ってみた」レポートと、実際の売上はコチラ!
フリーランス マーケター
梅木雄平
Webサービスの新規事業コンサルティングやマーケティング 、ライティングを手掛ける。VC業界での経験を活かした事業分析や、投資家関連の記事を展開するブログメディア『TheStartup』を主宰。ネット業界の裏話を綴る有料オンラインサロン『Umeki Salon』は会員110名を突破
撮影/竹井俊晴(マインディアのみ)
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