キャリア Vol.112

「プログラマー35歳限界説」について葛藤する37歳のたわごと【連載:村上福之】

株式会社クレイジーワークス 代表取締役 総裁 村上福之(@fukuyukiケータイを中心としたソリューションとシステム開発会社を運営。歯に衣着せぬ物言いで、インターネットというバーチャル空間で注目を集める。時々、マジなのかネタなのかが紙一重な発言でネットの住民たちを驚かせてくれるプログラマーだ

ここ数カ月、本当に仕事のやる気が出ない。仕事に対するモチベーションとか、期待感とかそういうものがだいぶ減ってきた。

エディタを開いても、なんだか何も書く気が起きない。プログラマー35歳限界説は本当なんじゃないかと思う部分がある。正直言うと、プログラマー35歳限界説はないと思っていたが、まぁ、別に一般性はないけど、個人的にプログラマー35歳限界説を信じる部分と信じない部分を唱えてみます。

個人的に、プログラマー35歳限界説が本当だと思う部分

要するに、いろいろ経験しすぎて、最近はいまいちときめかないからです。

もしかすると、頭が固くなって技術についていけないのではなく、テクノロジーに対する新鮮味がどんどん減っていくからかもしれない。

初めて触ったBASICやZ80アセンブラなどは、初恋の人のような存在だ。恋焦がれて、毎日熱中していた。若いからというのもあるけれど、新鮮だったというのが大きいのかもしれない。すべてが知りたくて、細かいところまで、知り尽くそうと頑張る。初めての相手なので、頑張る。

最近現れるテクノロジーは、イケメンリア充モテ男が「ああ、もうコイツは何人目のオンナなんだろう」というのと同じような気分になる。特に雨後の筍のように出てくる言語やフレームワークなどは相手にする気にもならない。

AndroidやiPhoneなどの新たなスマートフォンOSが出た時は、少し新しいものなので感動はしたが、それらのSDKがリリースされたのはどちらも、もう5年以上前だ。FireFoxOSやTizenが出たけれど、あまり胸がときめかない。

そもそも、おっさんになって、夢とか希望がなくなり、自分の器の小ささをそろそろ分かってきて、自分と技術に何も期待しないようになったからかもしれない。

いろんな修羅場のプロジェクトを見て、人間のきれいなところと、汚いところをたくさん見たし、玉石混交のネット業界で、自分がどんなWebを作ろうと、どんなアプリを作ろうと、道端の石ころと同じようなもんだと思う虚しさを感じてきた部分もある。

明日なんてないんじゃないかと思う。

個人的に、プログラマー35歳限界説が本当ではないと思う部分

From Philip Taylor PT プログラマーとしての限界が到来したとしても、35歳からの仕事人生は、長い
From Philip Taylor PT プログラマーとしての限界が到来したとしても、35歳からの仕事人生は、長い

要するに、ここ10年、スマホでても、クラウドがでても、あんまりプログラミング環境が変わってないからです。

僕がプログラマー35歳限界説を初めて聞いたのは、90年代だ。あのころは、テクノロジーの進歩が激し過ぎた。

そもそも、僕がバイトをしていた時代にはCOBOLを書いている人もいた。あの人たちはどうなったんだろう。メーカーに入社したら、アセンブラでゴリゴリ言語を書いている人もいた。あの人たちはどうなったんだろう。

そんな時代のあと、オブジェクト指向やOSの複雑化やネット連携やクラウドなど、新しいテクノロジーが矢継ぎ早に入ってきた。特に90年代はプログラミングの言語構造がすごい変わったので、ついていけない人が多かったし、何より、あの時代は、ハードウエアやプラットフォームや勤務先ごとに、すべてにおいて、言語や仕様が変わったことがあった。

要するに、プロジェクトごとにいろんなものが違う上に、時代もすごい勢いで変わっていた。

だから、35歳限界説が普通にあったんだと思う。いろんなものが規格化・標準化・統一されてないくせに、変わっていく速度も早過ぎた。

Inside Macintoshなども日本語版が出るのを待っていたら、すでに次のバージョンがアメリカに出てましたみたいな時代だったと思う。

ただ、ここ10年以上は、あらゆるものが規格化、統一化され、10年前に覚えた技術でもそのまま使えてしまう時代になったので、プログラマー35歳限界説はないと思う。

もちろん、ネットやスマホの普及で人々の生活は変わったんだけど、コンピューティングの根本に大きな変化はないと思う。どちらかというと、言語やテクノロジーよりも、環境が大きく変わったと思う。

まとめ:Google Glass当たってほしかった……

そんなわけで、自分の中では、35歳限界説があったりなかったり、もう何か、いろんなことに魅力を感じなくなっているまっ最中です。

Google I/Oのチケットの争奪戦に勝利できたら、ちょっとは変わっていたかなぁ(チケット争奪戦に敗れたので)。

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