転職 Vol.701

面接でコレをやったら即NG?! エンジニアが陥りやすい5つの“逆効果PR”

面接対策

「話すのが苦手」という人も少なくないエンジニアにとって、転職活動における最大の難関は、やはり採用面接。「何を聞かれるか分からないし、試されている気がして怖い……」と、つい身構えてしまいがちだ。

緊張の中、少しでも自分をよく見せようとして、ピントのズレたPRをしてしまうケースも少なくない。その結果印象が悪くなり、「お見送り」なんてことも……。そこで、数多くのITエンジニアの転職サポートを手掛けてきたキャリアアドバイザーの熊谷祐莉子さんに、エンジニアが陥りやすい面接時の“逆効果PR”とその回避策を聞いた。

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type転職エージェント エキスパートキャリアアドバイザー 熊谷 祐莉子さん証券会社で個人向け投資商品の営業を経験。培った業界・マーケットの知識を活かすことができ、顧客主義を追求できるキャリアアドバイザーの仕事に出会い、『type転職エージェント』への転職を決意。現在はIT領域にて、インフラ・アプリエンジニアを中心に担当。歯に衣着せぬ率直でシンプルなカウンセリングとプランニングにより、多くの転職成功者を支援している


きちんとした身なりで登場! ただし、企業カルチャーは度外視

「スーツがシワシワ、メガネが汚い、バックがボロボロ、肩にフケ……。こうした明らかなマナー違反がNGということは、今さら言うまでもなく皆さん理解しているはずです。きちんと身なりを整えて面接に臨む方がほとんどだと思いますが、一つ見落としてしまいがちなのが、『採用企業のカルチャーと合っているか』という視点です。

例えば、硬めの企業文化を持つSIerの面接なのに茶髪で行ってしまうとか、ファッション系のWebサービスを提供しているベンチャー企業へスーツで行ってしまうなど、極端にカルチャーの違う身なりはやはり『自社との相性が良くないのでは?』と受け取られかねません」(熊谷氏)

「自社との相性」とはつまり、自社の社員とうまくコミュニケーションを取って業務をスムーズに進められそうか、という意味だ。面接官も、自社社員と似た雰囲気を持つ人の方が、入社後の働くイメージが湧きやすくなるだろう。

もちろん見た目だけで全てを判断されることはまずないはずだが、「いかにも採用企業に馴染みそうな自分」を演出することも、一つのPRテクニックだということを覚えておきたい。

自己紹介に20分! 面接官は即「お見送り」判定

「面接の最初は大概、『自己紹介をどうぞ』となりますよね。実はこれが意外と難しい。気合が入りすぎて、自己紹介をやたら長々としてしまう方が多いのです。

極端な例だと、開始早々、20分近く自己紹介をし続けてしまったなんてケースもあります。当然、『空気が読めない』とか、『コミュニケーション力に難あり』という評価をされてしまいます。スキルや経験がある方ほど、自己紹介は長くなりがちなので気を付けてください。

面接官が想定している自己紹介は、せいぜい2~3分程度です。まずキャリアの概要を端的に伝え、得意とする領域や特筆すべき事項についてのみ、後から説明を加えて補足する。詳細については、その後の面接官との質疑応答や会話を通して伝えて理解してもらえばよいのです」(熊谷氏)

面接で「自己紹介を」と言われると、つい「自分の全てを伝えなくては!」と気負ってしまうもの。しかし、面接開始早々、延々と一人語りを続けてしまっては意味がない。面接は、採用企業との相互理解を深める場なのだ。自己紹介は、その取っ掛かりに過ぎない。

自己紹介の内容に興味を持ってもらえさえすれば、面接官の方から追加で質問があるはず。その方が自然に会話へと移行でき、面接もスムーズに進むはずだ。

緊張のあまり、「低姿勢」が止まらない

「最終面接など役員クラスが面接官の場合は、誰しも少なからず構えてしまうものですが、1次面接などで人事や現場の方が面接官の場合は、そこまでかしこまる必要はありません。

入社後、一緒に仕事をする可能性のある方が相手であればなおさら。ある程度普通に会話ができ、『業務を進める上でリレーションが取りやすそうだ』と思ってもらえた方が印象も良くなります。『それいいですね』『知らなかったです!』など、自然な相槌が打てるといいですね」

しかし、一歩間違えると不遜な態度に見えてしまったり、フレンドリーすぎて逆に引かれる危険もありそうに思えるが、どうなのだろう。

「兼ね合いが分からないという方は、今の職場の上司と話す感覚で臨むといいですよ。他人行儀過ぎず、かと言ってフランクにもなり過ぎない、適度な距離感が大切です。現職の上司相手にいつも話す口調や態度を思い返せば、イメージも湧くのではないでしょうか」

「謙虚は美徳」なれど、過ぎればアピールポイントゼロの危機!

「エンジニアの方によくあるのが、ご自身でハードルを上げすぎてしまうケースです。技術力やご経験を語る時、『確かにやってきたけど、できる人と比べると自分なんてやってたうちに入りません』『技術は好きですが、週末までPCいじって取り組むほどではないんです』という言い方をされることがよくあります。自分よりももっと上のレベルの人を、自ら引き合いに出して語ってしまうんですね。

でも、これは全く必要のないこと。Javaを扱っていたなら『Javaができます』とだけ言えばOKです。面接官に『どれくらいできるんですか?』と問われたら、ありのままを答えればいいのですから。

過大評価されても困るし、リスクヘッジしておきたい、という気持ちもあるのかもしれませんが、少なくとも自分から『ここまでのレベルはできないんですけど……』と前置きする必要はないと思います。面接は、『ここまでできます』を伝える場です」

普段の生活であれば謙虚は美徳だが、面接の場で自分を低く見せても意味はない。募集要項の条件をクリアしているものは、事実ベースできちんと伝えよう。

スキルも経験も申し分なし! でも面接中に一度も目を合わせない……

「これも意外と多いのですが、“目を合わせて話すこと”が苦手な方もいますよね。面接であれば、会議室で1対1のシチュエーションでじっと目を見つめて話すのも照れくさいし、ますます緊張してしますから、気持ちはよく分かります。

でもやっぱり、目を全く合わせずに面接を終えてしまうと、面接官からの印象はかなり悪くなってしまいます。どんなにスキルが高くても、評価は著しく下がってしまう危険大です。

そうならないためによくお勧めするのが、『会話の最後だけはいつも目を合わせて終わらせる』という方法です。何かを聞かれて自分が答える時、話している最中は相手の目を見れなくとも、話し終わるタイミングだけはしっかりと相手の目を見る。そうすると、面接が1時間あったとしたら、全体の中で1~2割ほどは目が合っている瞬間を作ることができます。面接官もそれほど違和感を感じず、印象を損なうこともありません」

面接とは、自分が企業を見定める場でもある。ジャッジされる側という意識があまりに強いと、ピントのずれた“逆効果PR”に走ってしまいかねない。「この企業に入社して本当に良いのかを確認し、選ぶ」というスタンスでいることが、心の余裕を生み、面接成功を導く最も大きな力になると言えそうだ。

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取材・文/福井千尋(編集部) 撮影/杉江優実(編集部)

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