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ゲームの発展とエンジニアキャリアの“深~い関係”「夢見て、遊んで、テクノロジーで願いをかなえよ」【連載:澤円】

働き方

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圓窓代表
澤 円(@madoka510)

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、外資系大手テクノロジー企業に転職、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。琉球大学客員教授。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。
著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『あたりまえを疑え。―自己実現できる働き方のヒントー』(セブン&アイ出版)※11月末発売予定
Voicyアカウント:澤円の深夜の福音ラジオ メルマガ:澤円の「自分バージョンアップ術」 オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム

皆さんこんにちは、澤です。

10月18日に、任天堂から『リングフィットアドベンチャー』が発売されました。リング型のデバイスを持つことによって、体を動かしながら楽しめるゲームです。過去にも似たようなものでは、コントローラーをラケットのように振って遊ぶことができる『Wii』や、体重移動も合わせてゲームをプレイすることができる『Wii Fit』なども発売されていましたよね。マイクロソフトも、以前『Kinect』というデバイスで、コントローラーを持たずにゲームを楽しむという新しい分野を開拓しました。

このような新しいゲーミング体験は、“センサーの発達”によってもたらされています。

昔のゲームは、画面の中にあるものをコントローラーやキーボード、マウスで操作して遊ぶのが主流でした。それが今では、各種センサーを搭載したデバイスによって、多岐にわたる操作方法が編み出されています。センサーの発達はソフトウェアとハードウェアの間をぐっと縮め、ゲームの魅力を大きく広げてくれました。そしてこのことは、ゲームの可能性を広げるだけではなく、人類に貢献する非常に多くの可能性を秘めています。

Kinectはもともとゲームのコントローラーとして登場しました。しかしその後、たくさんのエンジニアがハックをして、数多くの面白いソリューションを編み出してくれました。例えば遠隔医療に応用した会社や、ロボット操作のコントローラーとして使った人もいましたね。このように、技術を応用していくことで製造元も予想しないような使い方を次々と編み出してくれるのが、エンジニアの皆さんの魅力だと思います。

ソフトウェアがどんどん発達してきている今、エンジニアはハードの存在をほとんど意識することなくプログラミングすることができるようになってきました。以前であれば、ハードウェアの中に組み込むコンピューターを専門のエンジニアが一生懸命つくっていましたが、今はハードウェア側にはセンサーと簡易なコンピューターを載せておけば、あとはネットワーク経由でコントロールもアップデートもできる時代になりました。

そして、高性能なドローンが手軽に買えるようになり、エンジニアにはクリアな「眼」と空を翔ける「羽」が手に入りました。高度な専門性を持ったハードウェアエンジニアでなくても、高性能デバイスの恩恵を十分に受けながらプログラミングを楽しめるようになったのです。つまり、インフラは整ったわけです。

エンジニアに必要なのは、「コンテンツ作成能力」だ

では、次に必要なものは何でしょうか?

インフラが整った後で必要なのは“コンテンツ”です。そして、このコンテンツ作りこそが、エンジニアにとって一番重要になる時代がやってきました。

コンテンツというのは、ただの「成果物」ではありません。自分の思いや願望、夢がたっぷりと込められた、最高の作品であってほしいですよね。これからのエンジニアにとって必要となるのは、この「コンテンツ作成能力」なのではないかと思います。

現代のコンテンツというのは、ゲームのキャラクターやストーリーをつくるだけにとどまりません。これまでは画面の中とコントローラーの操作だけを考えればよかったものが、今では空間と肉体の動きをすべて含めてデザインしていく必要があります。VRゴーグルを装着してライトセーバーを振りまくるゲームや、電動の椅子と連動させるゲームなどは、人間工学も含めたコンテンツづくりの能力が要求されます。

つまり、「ディスプレイだけを見て考える」という時代から、「生きている空間全体がキャンバス」となるような時代になったわけです。こうなると、発想も根底から変えていく必要があります。むしろこれは、エンジニアがより一層解放されるチャンスだとも言えるでしょう。

エンジニアの中には、子どものころに見たロボットアニメやSF映画に影響を受けて、今の仕事を選んだ方も多いと思います。今やその夢は現実となり、少ない投資と短い時間でさまざまなハードウェアを組み合わせたゲームやおもちゃが作れるようになりました。すなわち、エンジニアには「なりたかった自分になれる」という武器が与えられたわけです。

モビルスーツを身にまとうことも、背中に羽を付けて天空を駆け巡ることも、今やドローンやVRゴーグルを用いれば簡単に実現できます。これからのエンジニアは、「自分の夢をかなえる」という素晴らしい体験を、そのまま仕事にできるのです。

これってすごいことですよね!

これはゲームクリエイターだけではなく、あらゆる産業向けのソリューション開発をしているエンジニアも恩恵を受けられる事実ですね。テクノロジーは、不便を便利に、不可能を可能にするもの。そして、素敵な未来をつくる原材料そのものです。今まではディスプレイの中だけで実現できていたものが、現実空間にまで広がってきたのです。

これらの基となる技術は、ゲームの世界で発展してきたものが多いですね。基礎技術としては、それぞれの産業で部分的に実装されていたものが、ゲーミングによって統合されたと考えてもいいかもしれません。そして、ゲームという分かりやすい体験を通じて、エンジニアはさらに自由な発想で開発ができるようになったのです。

ゲームは、心を解放してくれる効果があります。その中でのひらめきは、いろいろな場面で応用が利きます。技術の粋を集めたデバイスを使ってゲームを楽しめば、さらにエンジニアはさまざまなことを思いつくことができそうです。エンジニアの皆さんは、どんどん遊んで、どんどん自分の夢をテクノロジーの力で実現させてくださいね!


▼澤円氏 最新書籍『あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント』(セブン&アイ出版)
あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント

セブン&アイ出版さんから、私の三冊目となる本が発売されました。「あたりまえを疑え。自己実現できる働き方のヒント」というタイトルです。

本連載の重要なテーマの一つでもある「働き方」を徹底的に掘り下げてみました。
ぜひお手に取ってみてくださいね。

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>>要約はこちら 澤円さんが教える働き方のヒント『あたりまえを疑え。』

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