オフショア経験者に聞く、英語のリーディング力を仕事中に高めるコツ
海外で活躍するエンジニアたちに「最も問われる英語能力は?」と話を聞くと、「リーディング力」と答える人が多い。
海外のIT関連Webサイトやブログ記事、英語で書かれた技術書などを読み、理解できるリーディング能力がなければ、「これからのエンジニアとして生き残っていけないかも……」と危機感を覚えている人も少なくないようだ。
とはいえ、「仕事に追われてなかなか勉強時間を確保できない」という人が多いはず。そこで今回は、シンガポールでエンジニアとして活躍するDさんに「仕事の中でリーディング力を身に付ける方法」について教えてもらった。
Dさんが仕事中に実践していること
ベトナムのオフショア先は日本語でのやりとりも可能だが、あえて英語でやりとりするようにしているという。特にチャットやメールなどでは英語でやりとりすることで、相手の英文を見る機会も増えるし、自分のライティング力もアップする。
以下のようなTech系サイトを日常的にチェックするようにしていると、仕事に使える英語力が効率的にアップできる。
[Dさんが活用しているサイト]
・Stack Overflow
http://stackoverflow.com
プログラミングや開発ツールに関する情報が集まるコミュニティサイト。エラーの原因を探る際には必ずと言ってもいいほど覗くようにしている。
・TechCrunch
http://techcrunch.com
英語版以外にも日本語版があるが、英語版である程度の内容を把握してから日本語版を読むと、比較しながら英語を覚えていくことができて理解が深まる。
・About Technology
http://www.about.com/compute/
ガジェットからOS、プログラミングなど、分野ごとに有識者が記事を執筆。さまざまな人の見解を知ることができるので読んでいて面白い。
・TECHINASIA
http://www.techinasia.com
アジアのテック関連のトレンドやスタートアップ関連の最新情報を知ることができるので、常にチェックしている。
分からない単語を読み飛ばして、何となく文章の意味をつかもうというやり方も悪いことではない。しかし、正確に読み取る能力を身に付けるには、やはり語彙力を強化することが不可欠になる。面倒くさがらずに、辞書やスマホで調べよう。そして、調べた単語をメモしておいて、何度も見直すのもオススメだ。
リーディング力を鍛えるためには音読が効果的。目だけでなく耳からも情報を入れた方が理解しやすく、またスピーキング力の向上にもつながるという。また、一定スピードで音読できるようになると、自然とリーディングスピードも高まる。
ただし、仕事中は難しいので、音読だけは時間がある時に自宅で取り組むようにしている。
取材・文/大井 あゆみ 編集協力/岡 徳之
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