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2021年に期待するテクノロジーの進化。ボクらには、改善の一端を担う義務と権利がある【連載:澤円】

働き方

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株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。琉球大学客員教授。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。
著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『あたりまえを疑え。―自己実現できる働き方のヒントー』(セブン&アイ出版)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」 』(プレジデント社) Voicyアカウント:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム

皆さんこんにちは、澤です。

激動の2020年が終わり、2021年を迎えることになりました。

年が変わったからと言って、COVID-19=新型コロナウイルスの状況が劇的に良くなるわけでもなく、返って混乱は大きくなってきた印象があります。

ボク自身は、いろいろ考えた結果として、新型コロナウイルス(以下、コロナ)に関しての自分の意見を発信することはやめました。代わりに「テクノロジーによって解決でき、かつ自分がコントロールできること」にフォーカスして情報発信することに決めました。

例えば、リモートワークの環境整備などは、まさにさまざまなガジェットやネットワーク環境といったテクノロジーにより、自分の予算や居住空間の都合に合わせてコントロールできるものだと思っています。

その構築ノウハウに関する情報発信は、まさに最近のボクのライフワークになりつつあります。

電話の利用者が5,000万人に達するまでの時間は、50年とも75年とも言われています。一方で、Facebookが5,000万人になるまでは3年というレポートがあります。

今や、人々をつなぐインフラの普及スピードはどんどん加速していて、コロナによってそのスピードはさらにアップすることが予想されます。

“つまづきポイント”を探して、テクノロジーを改善していく

そうなると、「私デジタル苦手なんです」という人は、ビジネスの世界で生き残れないということを意味します。

でも、逆を言えば「使いやすさ」は、多くのビジネスパーソンを助けてくれることにもあるわけですよね。

2021年のテクノロジーにボクが期待することの一つに、「多くの人が簡単につながるインフラのさらなる発展」が挙げられます。

既存のさまざまなオンライン会議ツールや情報共有ツールを、使いにくいとかデザインが悪いとか評論するつもりはありません。どのツールも多くの開発者の努力の結晶であることは分かっていますし、十分に使いやすくなっていると思います。

とはいえ、ボクはポンコツとは言え元エンジニア。ITリテラシーは一般の人よりはかなり高いという自覚もあります。

そのため、「無意識に運用で解決してしまっていること」というのは非常に多く、何かツールの利用中に困ったことがあると、「この辺りの設定を変えるとよさそうだな」という勘所は、ある程度身に付いています。

このレベルの人間にツールの仕様を合わせてしまうと、置いてきぼりになるユーザーが大量発生し、その反動でリテラシーの高い人たちはサポートのための作業に多くの時間を取られることになりかねません。

ちなみにその作業を実体験することができるのは、やはり帰省のタイミングですね。

ボクは半移住先が実家のすぐ近くなので、時々実家に行ってIT環境を整えています。

ボクの母親は、同年代に比べるとITリテラシーが高く、新しいものを使おうという姿勢を見せてくれるのでサポートのしがいがあります。そして、母親がつまづくところを言語化してくれるおかげで、「どの辺りがつまづきどころなのか」を体感することができます。

例えば、LINEにYouTubeのリンクを貼ると、スマホで操作する時のアプリの遷移でつまづいたり。Bluetooth機器に連動させた時のマイク・スピーカーの接続設定が鬼門だったり。

そういう「つまづきポイント」がストックされていき、さまざまなテクノロジーが改善されていくのは間違いありません。

エンジニアは、まさにその改善の一端を担っていく義務と権利を両方持っているとボクは思っています。

ボクは、あらゆるアプリの自動フィードバック機能をオンにして、どんどんフィードバックを返すようにしています。

「プライバシーの問題は?」と心配される方がいるのも理解しますが、ボクはまずはテクノロジー業界に恩返しする方が大事だと考えています。

また、セキュリティーリスクの軽減の仕方も、自分で常に意識するようにしているので、そこも含めて業界に対して貢献したいと考えています。

今後期待したい“物流”のテクノロジー

そして、新しいテクノロジーとして期待したい分野があります。それは、物流です。

人の移動がそのまま人類のリスクになってしまった今、物流にさらなるイノベーションが期待されます。

距離と時間を解決するのがテクノロジーの本分ですが、長距離を「人が移動する」ことを最小限にしつつ、「物を適切なタイミングで行き渡らせる」ことは、非常に重要です。

この中には、医療品や食料品など、人類にとって欠かせないものもあれば、さまざまなガジェットやグッズなど、エンターテイメントに関わるものもあるでしょう。

今でも、さまざまな物流サービスが頑張ってわれわれの生活を支えてくれていますが、「人の運用によってカバーされている部分」をより一層テクノロジーにシフトすることができれば、ハッピーになる人は増えるのではないかと思っています。

無人ドローンや、自動配送ルート算出、トラックや輸送船など物流手段の割り当て最適化など、テクノロジーが寄与できる部分は大きいと思っています。

すでに、多くの物流業界の方が、この分野に一生懸命取り組んでくださっていると思います。ぜひ応援したいと思います。

2021年も、コロナ抜きには語れない年になりそうです。

自分ができることを一生懸命にやっていきましょう!


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