

【女性エンジニア109名調査】キャリア不安の種は「最新技術のキャッチアップ」「出産後の仕事」
※本記事は姉妹媒体『Woman type』の転載です。

現在、日本のIT業界における女性技術者の割合は15%以下。エンジニアの世界では、女性が圧倒的なマイノリティーとなっています。
では、職場の“少数派”として働いている女性エンジニアの実態とは——?
長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』では、109名の女性エンジニアを対象に、仕事・キャリア・転職に関する価値観について調査を行いました。
前編となる本記事では、女性エンジニアのキャリア・仕事観にフォーカスして紹介していきます。
回答者属性



5年後に目指すキャリアとは?
SE、社内SE、独立に支持集まる
まずは、近い未来に目指すキャリアについて質問。最も人気が高かったのは「SE」。「フリーランスや起業」を選択する人も次いで多く、「社内SE」人気も高い結果となりました。

さらに、「エンジニア以外の職種に転向」という回答を選ぶ人、「まだ明確なビジョンはない」と回答する人が続きました。

年代別の内訳を見てみると、「エンジニア以外の職種に転向」「まだ明確なビジョンはない」と回答した人には20代が多く、若い世代のエンジニアほどこれからのキャリアへの迷いを感じていることが分かります。
これからやってみたい開発は?
約半数が「自社製品の開発」と回答
今後チャレンジしてみたい開発についての質問では、自社製品の開発と回答した人が全体の約半数という結果に。

続いて、AI開発に興味を寄せる女性も3割以上という結果になりました。同一の設問を年代別に見てみると、20代で特に自社製品の開発に取り組みたいと回答する人が多いという結果が出ています。

仕事のやりがいを感じる時は?
ユーザーからの感謝が一番うれしい
現在、エンジニアの仕事をする中で感じる「やりがい」について聞いてみると、次のような結果に。

最多の回答を集めたのは、「ユーザーや顧客に感謝された時」という選択肢。
続いて、「高い評価を得た時」「給与・賞与を得た時」など、自身の仕事に対する良いフィードバックが得られたときにやりがいを感じる人が多いという結果になりました。
また、僅差で、「スキルが向上した時」「トラブルを解決した時」などの回答も約半数の人が選択しています。

年代別に回答を比較すると、20代では「ユーザーや顧客に感謝された時」と回答した人の割合が、他の世代と比較して高くなっています。
今後のキャリア不安は?
「最新技術キャッチアップ」を懸念する人が最多
技術トレンドの移り変わりがますますスピードを増している昨今、女性エンジニアが挙げた「今後のキャリアで不安なこと」は、「最新技術をキャッチアップし続けられるか」という回答が最多となりました。

これから先、「給料が上がっていくか」「今の会社でキャリアが築けるか」などを不安要素として挙げる人も、約半数います。

同一の設問を、世代別に見てみると、20代では「結婚・出産後も続けられるか」と回答した人が最多となっています。未婚層が多い20代では、これからやってくるライフステージの変化による影響を不安視する傾向があるようです。
【調査期間】
2020年11月5日~11月20日
【調査方法】
インターネットによるアンケート調査(女の転職type、type、type転職エージェント、type IT派遣の女性エンジニア会員、および(株)キャリアデザインセンター社員の知人・友人の女性エンジニア)
【有効回答数】109名
【調査データの引用・転載について】
調査データの引用・転載の際は、必ず「出典:女の転職type」と明記の上、該当ページURLをリンクしてご掲載ください。また、調査データの利用・掲載状況の把握のため、こちらのお問い合わせフォームに「調査データの引用・転載依頼」と記入の上ご連絡ください。
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