エンジニアが「技術×発想力」を高めるには? 今注目のデジタルクリエイティブ集団・ジュニに聞いてみた
【PR】 働き方
エンジニアとしてキャリアを歩む上で、技術力の向上は欠かせない。しかし最近は、技術力を持つクリエイターの増加や、知識がなくても実装ができる制作ツールの普及により、エンジニアが「技術力だけ」で勝負するのは難しい時代が到来している。
そんな中で、「今後エンジニアに求められるのは、技術力と発想力の掛け算」だと語るのは、デジタルプロモーションに関連するWebサービスの企画・開発などを手掛ける株式会社ジュニ代表取締役/プランナーの岡村雅宏さんだ。
目の前にある課題をどう解決するか、取れる手段は何なのか――「技術の生かし方」を発想する力と、それを実現する力、双方を備えているエンジニアが必要とされていると話す。
実際、同社では代表の岡村さんの舵取りの下で、エンジニアの「技術力」と「発想力」が伸びる環境を構築。大手企業などクライアントからの発注を次々に獲得し、大規模な視聴者を抱えるエンタメ系ライブ配信システムや、アニメの公式サイトや宣伝施策など、エンタメ領域を中心にさまざまなタイトルやサービスのデジタルプロモーションを手掛けてきた。
一体どのようにして、エンジニアの「技術力」と「発想力」を伸ばしているのか。エンジニア一人一人が実践できる、両者を同時に伸ばすポイントとは何なのか。岡村さんと、リードエンジニアの諸橋大輔さんに話を聞いた。
エンジニアへの「期待値」は高まり続けている
岡村:それには、われわれのような企業のクリエイティブを請負う会社とエンジニアをはじめとするクリエイターを取り巻く環境の変化があります。
DX推進の流れやコロナ禍の影響を受けて、フリーランスや副業会社員などクリエイター側の働き方や受発注の方法はますます多様化してきました。
それに、世界中の人にとってスマホを始めとするデジタルが身近なものになってきたことで、Webサイトやアプリの使用頻度も高まり、クライアントのITリテラシーやWebに関する知識も相当なレベルになっている。
それらを背景に、エンジニアを含むクリエイターに求められる技術力はますます高まっていると思いますし、「技術力があるだけ」ではダメで、その技術をどう生かすのか“発想力”まで問われるようになりました。
また最近は、クライアントと制作企業の関係性も変わってきました。
明確に「好きなこと・得意なこと」を持つ人や企業へ、クライアントが直接案件を依頼する流れができつつあるんです。
それを受けて、これまでは大手の広告代理店にプロモーションを依頼していたようなクライアントでも、「この領域ならこの企業がいい」とリクエストするようになり、一緒にコミュニケーションを取りながら進めていくようになってきました。
岡村:はい、そうだと思います。当社の場合、クライアント側から「今度こういうサービスや商品が出るのだけど」と、まるっとプロモーションに関わる相談をされることがほとんど。クライアントの期待に応えるために、開発に限らず商品サービスのコピーや企画を作ることもあります。
「この商品はこのデザイン表現が相応しい」「この開発にはこの技術が合っている」といったことをプランナー、デザイナー、エンジニアの三者が提案していきます。何をオーダーされても応えられるような、技術や表現の幅を評価してもらえていると感じますね。
諸橋:当社が手掛けているようなデジタルプロモーションは、単純にWebページの制作をすればいいというわけではありません。
ARソリューションやライブ演出・サイネージコンテンツの開発など、表現できる範囲も、扱う技術も多岐にわたります。これがまさに「技術力だけでは対応しきれない」ポイントだなと思うんですよね。
そうした中で、ユーザーにどんな体験をさせるか。クライアントはその最後のアウトプットを一番重要視していて、技術はそれを実現するための手段に過ぎません。
限られた開発期間の中でスピード感をもって進めるためには、エンジニアも一緒にアウトプットの体験イメージまで考えて提案していくことがすごく求められていると感じています。
技術力×発想力を高めるカギは、エンジニアの「発信」と「成功体験」
諸橋:ポイントは二つで、エンジニアが自分の好きなことや興味のあること、やってみたいことを社内でどんどん発信できる環境をつくること。そして、エンジニア一人一人の興味・関心に合った仕事をアサインしていくこと。これに尽きます。
まずは社内のコミュニケーションを活性化させて、エンジニアが自分の考えを発信しやすい環境を整える。すると、「欲しい案件」の獲得につながっていく。それによって前向きにチャレンジできる案件が増えると、自然といろいろな技術に挑戦するようになるし、できることの幅も広がっていきます。
例えば、私は創業当初からずっと「交通広告のデジタルコンテンツをつくりたい」と社内に発信し続けていたんですよ。そうしたら実際に、当社のプランナーが新宿駅メトロプロムナードのスペースを活用したプロモーション案件を受注してきてくれました。
岡村:それぞれのやりたいことにフィットした案件の方が、結果的に良いアウトプットにつながりますからね。
自分のやりたいことがかなったら、高いパフォーマンスを発揮できるじゃないですか。それって会社にも、エンジニアにとっても、クライアントにとってもうれしいこと。
僕はエンジニアの能力を伸ばすきっかけは「成功体験」だと思っているので、プランナーにはそれぞれが最大限パフォーマンスを発揮できるような仕事を選んででも取ってきてもらうようにしてもらっているんですよ。
当社では、エンジニアが自分の趣味で研究している技術や知識でも、仕事に応用できそうなものがあれば、すかさずプランナーが提案に入れていきます。そういうことができるのは、社内のコミュニケーションが活発だからこそ。
エンジニアが最大限能力を発揮できる案件をプランナーが用意できる環境だから、当社のエンジニアは技術力を持て余すことなく仕事に取り組めるんです。
岡村:はい。エンジニアは、自分の興味をどんどん発信した方がいいですよ。特に、職種の壁を超えて「これがやりたい」と発信するのがお勧めですね。
諸橋:趣味で「TouchDesigner」を習得していたエンジニアが、さまざまなライブ演出でTouchDesignerを活用したり、ジェネラティブアート作品などの制作に携わるようになったことがありますね。
岡村:その時は1万人規模の会場のLEDと連係していたり、視聴者数3万人規模のライブ背景演出に使われたり、もともと好きで学んでいた技術が実務に昇華したんですよ。
本人もうれしい上に、当社がそういったライブ演出ができる企業だと社外の方からも認知されるようになり、事業としても横展開ができるようになりました。
あと、うちのエンジニアチームは、良い意味で部活のメンバーみたいな感じがありますよね(笑)
諸橋:中高生時代の部活のメンバーって、「今週のジャンプどうだった?」「あの話が面白くてさ!」みたいに、普段から夢中で会話をするじゃないですか。
うちのエンジニアも同じようなテンションで、キャッチアップした新しい技術やシステム、活躍しているエンジニアの情報などを日頃から「これ、面白くない?」と楽しみながら会話しているんです。
こういったカルチャーも、発想力を鍛えるベースになっているのかなと思いますね。
“ジュニカルチャー”を変えることなく、さらなるチーム強化を目指す
岡村:僕らが目指すのは、技術と発想のプロが集う「デジタルクリエイティブ集団」であること。目指す姿はそのままに、チームの力をますます強化していきたいと思っています。
最近、ありがたいことに当社で扱う案件のボリュームが増えているので、それを実装できるエンジニアの数が足りない状況で。でも、数だけ集めても誰も幸せにはならないから、マッチングを考えて丁寧に採用活動をしているところです。
諸橋:僕も、ジュニらしい文化の浸透と並行しながら丁寧にメンバーを増やしていくことが、結果的に会社の飛躍にもつながるのかなと思っています。
諸橋:先日ちょうど「次は海外でのプロモーションや展示会、ライブイベントをやりたいね」と後輩たちと話していました。今まではできなかったような、もっと規模の大きなことに挑戦してみたいです。
岡村:私は「真面目にふざけた企画」がしたいです(笑)。「こんなぶっとんだ企画を技術で実現しちゃうんだ」みたいな。
諸橋:それ、すごい分かります(笑)。面白いバズり方や話題になるような、企画メインの案件はまたやりたいですね。
岡村:人数が増えていくとなかなか企画をコントロールできない部分もあり、最近までは攻めたことがしづらいフェーズだったんですよ。だから、ある程度チームが強くなって安定してきたら、「真面目にふざけたこと」をダイナミックに提案できるかなと思っています。
取材・文/阿部裕華 撮影/赤松洋太 編集/大室倫子
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