そもそも私にとって人生の一番の目標は、コンピュータやインターネットなどサイバー技術の分野で、日本から世界の進化に役立つ大きな成果を出すことです。自分自身も当事者として生み出したいですし、日本中のさまざまな組織に点在している優れた方々が、世界中に広く普及するサイバー技術を生み出すことができる仕組みを実現したいと願って仕事に取り組んでいます。
(中略)
そのような目的を実現するためには、一度や二度の失敗でいちいちめげていられませんし、本気でやらなければ達成が難しいからこそ、日々の小さな浮き沈みにはとらわれていられないと考えられます。
GW明けのスタートダッシュに備えよう! アツいエンジニアのいい仕事ぶりに刺激をもらえる記事5選【まとめ】
ゴールデンウイークもあっという間に終盤戦へ突入! 連休が明けて、再びフルスロットルで仕事に向き合えるように、今のうちから少しずつ、心と頭を仕事モードに切り替えていきたい人は多いだろう。
そこで、これまでエンジニアtypeに登場してきた数々のエンジニアの中から仕事に熱くなれる、刺激をもらえる記事を集めてみた。休暇ブルー予防のお供に、一読してほしい。
目次
【登大遊】天才エンジニアの安寧を求めない生き方
1人目に紹介するのは、自ら経営するソフトイーサの代表取締役、筑波大学産学連携准教授、IPA技術研究室長、NTT東日本特殊局員と、4足のわらじを履くプログラマー・登大遊さんだ。
優れたアウトプットを出し続ける登さんだが、日々舞い込む課題やトラブルに対してブレずに進められるのは「大義」があるからであり、「安寧」や「お金」ではないからだと語る。
>>【登大遊】天才エンジニアの安寧を求めない生き方「日本で“大義”を持って働く選択は有利」
【ダンガンロンパ企画者・小高和剛】「ヒットさせたい」で作るのはブレるしダサい
続いては、『ダンガンロンパ』シリーズの企画・シナリオを手掛けたゲームクリエイターであり、ゲーム開発会社トゥーキョーゲームス代表の小高和剛さん。
リリースしたゲームにファンから批判の声があがるも、「叩かれるの恐れて媚びて作っちゃダサいよね」という言葉に込められたクリエーターとしてのこだわりを聞いた。
そもそもヒットする作品は「想定外のお客さんが入ってくること」が大きな要因だと思っています。『ダンガンロンパ』もですけど、最初のターゲット以外のお客さんが入ってきたことでヒットにつながった。
でも、それをコントロールできる人はいないと思うんですよ。「想定外のお客さん」を呼び込むための条件や手法なんて誰にも分からない。それができたらどの作品も成功するので。だから、「国民的ヒット作品を作りたい」と、はなから思ってものづくりをすること自体ダサいなと思っていて。
「想定外のお客さんを意識しすぎている=媚びている」ことにつながるし、見えない人に向かって作っていると作品のビジョンや軸もブレていきますからね。
>>「ヒットさせたい」で作るのはブレるしダサい。『ダンガンロンパ』小高和剛に聞く“自信作”を生むセオリー
【粉すけ】普通の会社なら断るヤバめ案件が「逆に燃える」溶接ギャル
3人目は、27歳にして板金塗装会社「勝倉ボデー」の社長として地域の信頼を獲得している、「溶接ギャル」こと粉すけさん。
「自分らしく働く」をかなえたくても、気付けば周囲に右へならえで仕事や働き方を選択してしまう人の悩みを吹き飛ばしてくれるかもしれない。
でも私は、ギャルをやめたくない。人にどう言われようと、これが私なので。 だから決めているのは、仕事をくれたお客さんに対して絶対に残念な思いをさせないこと。そのためにも、受けた仕事は一生懸命やる。
ギャルはプライドが大事。なめられるのだけは嫌なんですよね。すっごい負けず嫌いなんで、頼まれたことは意地でもやり遂げる。
むしろ、お客さんから無理めなお願いをされたときの方が燃えちゃいます。いきなりうちにやってきて、「これを3時間で直してほしいんだけど!」みたいな。
>>【粉すけ】普通の会社なら断るヤバめ案件「逆に燃える」溶接界のダイソー目指すギャルのガチな仕事論
【スマートロボティクス】捨てたのは「創り手のエゴ」
次いで紹介するのは、農家の人手不足を解消する「ミニトマト収穫ロボット」や、リモートで会話やモノの運搬ができる「テレワークロボット」など、さまざまな社会課題を解決するロボット開発にチャレンジしてきたロボット企業・スマートロボティクス。
同社CTOの服部秀男さんと、開発部長の松田啓明さんは「ロボット業界は今、iPhone登場前夜」だと語る。ロボットの新しいスタンダードをつくりたいと奔走する2人が大切にしている視点を聞いた。
これはあくまでも個人の意見なんですが、僕はロボットを「人類最後の発明品」にしたいんですよ。面倒くさいことは全部ロボットにやってもらいたい。究極的には、人間がやるべき労働や芸術活動は人間が行い、反乱されない限りその他の労働はロボットにやってもらいたいと思っています。
だからこそ今のフェーズでは、エンジニアとしてのエゴは全部捨てて「本当に使ってもらえるロボットは何なのか」を考えることが大事です。だから僕にとっては「殺菌灯搭載ロボット」は感慨深いプロダクト。ちゃんと医療機関に使っていただけて、現場で毎日使ってもらえているというのがとてもうれしいですね。
>>「ロボットを人類最後の発明に」殺菌灯搭載ロボ開発者が捨てた“創り手のエゴ”【スマートロボティクス】
【ロボットクリエーター高橋智隆】悪友がすすめそうなものを選べ
ラストは、ロボットスマホ『ロボホン』、デアゴスティーニ『週刊ロビ』などを手がけたロボットクリエーター高橋智隆さん。彼が語る「働くこと」の本質は、すべてのクリエーターたちにとっての道しるべとなるだろう。
人生はいくつかの候補から一つを選ぶ、選択の連続です。学校選び、選択教科、そして就職、どこに住むか、誰と結婚するか、買い物や食事だって、選択をして決めています。その際に多くの人が無難なもの、人と同じものを選びがちです。そこであえてユニークでリスキーなものを選んでみる。
例えるなら「悪友がすすめそうなもの」を選ぶと面白いでしょう。悪友も「本当はこっちが面白そうだけど、自分では怖いから、お前がやってみろよ」的な思考なので、自分の事を客観視して、他人事のように決めてみるんです。
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