大変な場面を乗り越えたエンジニア+DJ KOOさんが語る名言7選【2022年に公開したインタビューより厳選】
一年で最も忙しい!? 師走がやってくる。せわしない開発現場では、大なり小なり壁にぶつかり、凹んだり、心折れそうな出来事に直面することもあるだろう。
そんなエンジニアたちにエールを送るべく、エンジニアtype編集部が「大変な場面を乗り切ったエンジニアの名言」を七つピックアップしてお届けしたい。
※2022年1月から11月末までに実施したインタビュー記事から厳選
目次
【登大遊】「安寧を求める性向」は、エンジニアに不調をもたらす?
まずご紹介したいのは、自ら経営するソフトイーサの代表取締役、筑波大学産学連携准教授、IPA技術研究室長、NTT東日本特殊局員と、4足のわらじを履くプログラマー・登大遊さんの言葉だ。
さかのぼること約5年前。IPA内に産業サイバーセキュリティセンターを立ち上げることになった登さんが直面したのは、開設まで3カ月しかないにもかかわらず、ネットワーク、サーバー、Wi-Fi、メールシステムはおろか、机や椅子すらなく、あるのは空っぽの部屋だけという状況。
「それこそセンター長印の準備や職員証の印刷すら、自分たちでやらなければならないありさま」だったそう。さらにもっと大きな課題が立ちはだかっていることも判明し――。
普通の人なら心が折れそうな現実をどうして乗り切れたのか。その理由を紐解く中で聞けた言葉だ。
【AI博士・カリス】停滞感があるなら、一度はみ出してみるといい
続いては、16歳で東大に合格し、日本政府から「天才認定」を受けたことで一躍有名人になったAI博士・カリスさんの言葉を紹介したい。
彼の子ども時代は、学校でのいじめ、家庭内での虐待など、まさに壮絶そのもの。悲惨な環境から抜け出したい一心で、たった一人で勉強を続け、今では医療AIの研究者の道に進んでいる。
そんなカリスさん流“逆境の乗り越え方”がうかがえる一節だ。
【LIG元取締役・づやさん】取締役&CTOから一般社員へ順当に降格
降格ーー。会社員にとって最も聞きたくない言葉の一つだろう。そんな「降格」を三回も経験したのに、むしろどんどんハッピーに働いているのが株式会社LIGのづや(高遠和也)さんだ。
ポジションを降格させられたら、自分を否定されたと感じる人もいるかもしれないが、づやさんは違う。
「一般社員になった今の方が、自分のやりたいことができている」と笑顔で語る彼の真意を聞いた際に出てきた言葉だ。
【暦本純一】ボールを人に蹴らせるサッカー選手はいない
家庭用ゲーム機『PlayStation®』(通称:プレステ)の生みの親である久夛良木健さんと、HCI(ヒューマン-コンピュータ・インタラクション)研究の第一人者である暦本純一さんが登壇したオンラインカンテックファレンス『ENGINEERキャリアデザインウィーク2022』からの言葉も紹介したい。
両名ともに日本が誇るイノベーターだが、新しいものを作ろうとすると必ず「理解されない苦悩」にぶつかると語る。
そんな中でも「アイデアをどう実現するか?」という質問に、暦本さんはサッカーに例えて答えてくれた。
【コインチェックCTO・松岡剛志】天狗の鼻をへし折られて、猛勉強。それでも残る悔い
2022年8月にコインチェックのCTOに就任した松岡剛志さん。ヤフー、ミクシィと、常に日本のインターネット業界を最前線で走り続けてきた松岡さんだが、過去のキャリアを振り返ると、一つだけ後悔していることがあるという。
それは松岡さんがヤフーに在籍していた頃の話だ。「少し天狗になっていた時期があって……」と当時を振り返りながらも、失った時間は返ってこないからこそ、自分がやるべきことに早くから気付ける環境に身を置くことが大切だと、松岡さんは後輩のエンジニアたちに伝えた言葉がこちら。
【ダンガンロンパ・小高和剛】「ヒットさせたい」で作るのはブレるしダサい
エンジニアとしては、自分が熱量と自信を込めてつくったものに批判が集まるような事態に直面したら大いに凹むことだろう。
『ダンガンロンパ』シリーズの企画・シナリオを手掛けたゲームクリエイターであり、ゲーム開発会社トゥーキョーゲームス代表の小高和剛さんは、そんな局面を経験した一人だ。
手掛けたゲームの発売直後、Amazonレビューには批判の声が相次いだというが、小高さんにいわせると「否定的な意見も想定内」だったそう。
プロのゲームクリエーターなら媚びるのではなく、「こういうのが面白いんだぞ!と導いてあげる感覚で作ることが重要」と語る小高さんの思いが伝わる言葉だ。
【DJ KOO】行き詰まったらB’zのライブへGO!!
日々進化していくテクノロジー。せっかく習得した知識やスキルがあっという間に「使えないもの」になってしまうのがエンジニアの世界ですよね。
先々を考えると、何を強みに仕事をしていけばいいのか、自分のスキルはいつか通用しなくなってしまうのでは……と不安に感じる人も多いのでは? そんな不安をどう払拭すればいいのかを、DJ KOOさんに相談した際に生まれた名言です。
2022年も残りあと1カ月。第一線で活躍する人たちの熱量ある言葉を参考に、ぜひ今年のラストスパートを走り抜いてください!
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