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環境の変化が多い季節に気を付けたいことって?【澤円「コミュ力おばけ」への道】

スキル

「プロジェクトの途中でトラブルがよく起こる」「自分の説明が伝わっていない気がする」そんな“技術以外”の課題の背景にあるのは、ひょっとして「コミュニケーション」の問題かもしれない。プレゼンの神・澤円が自身の経験やノウハウをもとに、仕事がスムーズに進むコミュニケーションのヒントを伝授!

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株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。武蔵野大学専任教員。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。 著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」』(プレジデント社)/『「疑う」から始める。これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉』(アスコム社)/『「やめる」という選択』(日経BP社) Voicyチャンネル:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム

皆さんこんにちは、澤です。

4月に入りました!
いよいよ新年度!って方も多いのではないでしょうか。

新入社員の方や、異動などで新しい職場に行く方もおられるでしょう。
あるいは、「新人を迎え入れる」とか「新しい事業責任者がやってくる」とか、そんな状況の人もいるでしょう。

そんな皆さんにエールを送る意味で、今回は書いてみたいと思います。

この時期は不安定になって当然

新しい環境に入るときは、とにかく不安だったり緊張したりわくわくしたり、いろんな意味で「不安定」になるものですよね。(そんなのとは無縁だぜっていうメンタルつよつよ勢もいるとは思いますが……)

「不安定」というのは、エンジニアとしては非常によろしくない言葉ではないかと思います。
ZOOMミーティングで、「ネットワークが不安定です」とかアラートが出てくると、ミーティングそっちのけでその原因を追究したくなりませんか?(ボクはなります)

ということで、「不安定な自分」がやってくるのが4月という月の魔力ではないかと思います。

不安に悩んでいる人

「木の芽時」という言葉をご存じでしょうか。
この時期は、メンタルを崩しやすいと昔から言われているようです。

ChatGPTさんに聞いてみました。

「木の芽時」(きのめどき)とは、主に日本において、春先、樹木が芽吹き始める時期を指します。この期間は、冬が終わりを告げ、自然界が新たな生命力に満ち溢れる季節の変わり目であり、多くの植物が新しい葉を芽吹かせ始めます。具体的には、早春から春にかけての時期を指し、年によって気候の違いにより時期が前後することがありますが、おおよそ3月から5月頃までを指すことが多いです。

この時期は、自然の美しさや生命の再生を象徴する一方で、「木の芽時病」と呼ばれる、季節の変わり目特有の身体的、精神的な不調を感じやすい時期でもあります。気温や湿度の変化による身体への影響、昼夜の長さの変化が生体リズムに影響を及ぼすことなどが、これらの不調の原因と考えられています。

また、「木の芽時」は、日本の文化や伝統の中で、新年度の始まりや新しいスタートを切る象徴的な時期としても認識されており、学校や企業などで新しい生活が始まる時期でもあります。このため、新しい出会いや始まりの喜びとともに、それに伴う緊張感や不安を感じる人も少なくありません。

そうなんです、この時期はあれこれ緊張したり不安を感じたりするものなんです。
環境が激変して、自分だけではなくて周囲もみんな不安定なんです。
そんな中で平常心でい続けるのは、相当困難なことなのです。

ということで、「この時期は不安定なものなんだ」って思って過ごしましょう。

今までならスムーズにできたプログラミングが、エラー出しまくるとか。
ずっといい感じで動いていたPCがすぐにブルースクリーンになるとか。
安定していたはずのネット接続が、アナログ接続かよってくらいに遅くなるとか。

これは全部春のせいなんです!
木の芽時の仕業なんです!

緊張している人々のイメージ

不安定な状態を受け入れて、じっくり自分を見つめ直す

4月は、日本が全体的に不安定になる月です。

「新」という言葉が一番満ち溢れるのが4月です。
新社会人、新年度、新体制、新入生……とにかく新しいことばかりです。

「新しい」というのは「不安定」と背中合わせです。

新生児があらゆる面で不安定であることは、子どもがいる方はもちろん、子どもがいなくてもなんとなく想像できますよね。
この時期は社会全体がそんな状態なんです。

だからこそ、とにかく「不安定であることがデフォルト値である」と思いましょう。
コンピューターたちにとっては、季節変動はただのデータに過ぎません。

でも、人間は違うんです。
もっと複雑なパラメーターたちとうまいこと付き合うことを宿命づけられているのです。

心のバランスを整えているイメージ

日本には「五月病」という恐ろしい病が存在します。
これはまさに、「木の芽時」の過ごし方の結果として発症するものだと思っています。

ChatGPTさんに、「五月病にならないためにはどうすればいいですか?」と聞いてみたら、しっかり答えてくれました。

五月病を防ぐためには、心身のバランスを整えることが重要です。五月病は、新生活に伴うストレスや期待と現実のギャップ、疲労の蓄積などによって引き起こされることが多いため、以下のような対策が有効です。

十分な休息を取る:新しい環境に慣れようと無理をすると、疲労が蓄積しやすくなります。十分な睡眠を確保し、休日はしっかりと休むことで、心身のリフレッシュを図りましょう。

健康的な生活習慣を心がける:バランスの良い食事、定期的な運動、適度な休息は、ストレス耐性を高める上で非常に重要です。特に、朝食をしっかりと取ることで、一日のリズムを整えることができます。

リアリスティックな目標設定:高すぎる目標や期待は、達成できなかったときのストレスの原因になります。現実的な目標を設定し、小さな成功を積み重ねることで自信をつけましょう。

コミュニケーションを大切にする:新しい環境では孤独を感じやすいものです。同僚や友人、家族とのコミュニケーションを通じて、悩みを共有することが重要です。

ストレスマネジメントの実践:リラクゼーション技法(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を取り入れ、ストレスを効果的に管理しましょう。

新しい環境に慣れるための時間を設ける:新しい生活環境や職場、学校などに慣れるまでには時間がかかります。最初からすべてを完璧にこなそうとせず、徐々に慣れていくことを意識しましょう。

自分自身のケアを忘れない:自分の趣味や楽しみを持ち、自分自身を労わる時間を持つことが、メンタルヘルスを保つ上で重要です。

五月病は、上記のような対策を行うことで予防や軽減が可能です。しかし、長期間にわたって不調が続く場合には、専門家に相談することも大切です。

そりゃそうだよねって話ばかりですが、これができなくなるのが4月という魔物でもあるのです。
自分と常に対話しながら、素敵な4月を過ごしましょう!

コミュニケーションの取り方もアップデートする

さて、ここからコミュニケーションについて考えていきましょう。

新年度は、新人が入ったり人事異動があったりと、いろいろなところで「人の入れ替わり」が発生します。すなわち、コミュニケーションの基盤も一旦リセットされる可能性が高い時期です。

ここで、コミュニケーションミスの原因になるのが「過去の延長線上でやり取りをする」ことです。

例えば、あなたが関わっているプロジェクトに、10人がメンバーとして参画しているとします。
しかし、実際に直接やりとりしていて顔もわかっているのは3人だとしましょう。

そして、7人は「いることはわかっているけれど、誰かはわからない」という状態だったとして、人事異動などで知らないうちに7人とも入れ替わっていたとしたらどうでしょうか。

今までのコミュニケーションのやり方だと抜け漏れが出るリスクがありますよね。

これ、本当にありがちなことです。

「今までの延長線上で仕事をしている人」と「心機一転スタートしている人」がマーブル模様になるのが新年度。

コミュニケーションミスで出だしからこけたりしないように、気をつけましょうね!


澤円
▼澤円氏 書籍『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける 』(大和書房)

2023年10月19日に澤の新著が出版されました!

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ぜひ手に取ってみてください。

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