パフォーマンス系の本は実用的な話が多く、どうしてもテクニックめいた話が多くなります。2008年に発売された『ハイパフォーマンスWebサイト』(オライリー・ジャパン)などは、ブラウザの中がどうなっているかという話よりも、「CDNを使う」「gzipを使う」といったテクニックの話が中心です。
これらの本が悪いわけではありませんが、テクニック部分は古くなる事が多いのと、基礎面が疎かになりがちだと思っています。
それに比較すると、本書は基礎を充実させた上で、応用であるHTTP、HTTPS、WebSocket、WebRTCなどの実用も抑えています。HTTP/2についてここまで解説した本はあまりないんじゃないかと思っています。
ひろゆき、今井翔太、澤円、古川陽介、野田クリスタルが登場!2024年11月人気記事ランキング
気候もすっかり冬めいて、街中ではクリスマスムードが漂った11月。エンジニアにとっては迫りくる年末進行にヒヤヒヤする季節ともいえるかもしれない。
そんな11月、エンジニアからの支持を集めた記事は? 人気記事をランキング形式で紹介しよう。
目次
【1位】米国優位が揺らぐ? ひろゆき「CPUの進化でGPU神話って崩壊しません?」AI研究者・今井翔太が回答
2024年11月最も読まれたのは、おなじみのひろゆきさんと、AI研究者である今井翔太さんによる「GPU神話」に関する対談。
生成AIの進化に欠かせない、GPUの確保。半導体メーカー・エヌビディアには世界中の企業が供給待ちの列をなしており、そのエヌビディアを抱える米国がAI開発でも世界をリードしている。
しかし、ひろゆきさんは次のような疑問を投げかけた。
GPUではなくCPUでそれなりの速度で計算するBitNetのLlama8B版が出たようですが、実用に耐えうるとすると、GPUを大量に買い付ける事が出来たアメリカの会社が強いという流れが崩れるかもしれないと思うのですが、どうですかね?
この疑問に、今井さんはどう答えたのだろうか。
【2位】表面的なテクニックより「基礎基本の重要性」に気付かされた一冊/Node.js 日本ユーザーグループ代表・古川陽介
著名エンジニアが、独自の視点で「おすすめ書籍」の紹介を行う人気連載より、Node.js日本ユーザーグループの代表・古川陽介さんの記事が2位にランクインした。
古川さんが紹介するのは、『ハイパフォーマンスブラウザネットワーキング』(オライリー・ジャパン)。記事内では、この本を選んだ理由から読書を通じて得られた学び・教訓、実務での活用方法まで詳しく解説されている。
【3位】正論モンスター化に要注意!ぎくしゃくしない「ミスの指摘」のコツ
プレゼンの神・澤円さんが自身の経験やノウハウをもとに、仕事がスムーズに進むコミュニケーションのヒントを伝授する本連載。11月のテーマは「ミスの指摘」だ。
年次や年齢を問わず、相互に発生し得る指摘が必要なシーン。しかし、欠けている部分を指摘されることは、人によっては大いなる苦痛と感じるものだ。
では一体、どんな点に気を付けてコミュニケーションをとればよいのだろうか。
自分から見た相手という視点だけでコミュニケーションを始めてしまうと、特にミスを指摘する場合には予想もしない強い反発が返ってくる場合があります。もしその人が怒ってしまった場合には、こちらの言い分がいくら正しくても、コミュニケーションが成立しなくなってしまうリスクも出てきます。
そのため相手にとって自分はどのような立場の人間なのかを理解した上で、言葉のチョイスや説明の方法をアップデートする必要があります。
例えば、普段からコミュニケーションを頻繁にとっている相手であれば、「相手がどのように自分を見ているのか」について、仮説をいくつか立てることができると思います。でも、その仮説もあくまで仮説にすぎず、実際には何が起きるかわからないと思った方がいいでしょう。
【4位】もう「仕事中のとっさの会話」で困りたくないエンジニアへ。コミュニケーションの瞬発力を鍛える三箇条
3位に続き、澤円さんの記事がランクイン。11月18日に新著『うまく話さなくていい ビジネス会話のトリセツ』が発売されたことを記念して、具体的なコミュニケーションノウハウを伝授してもらった。
教えてもらったのは、「この部分、君はどう思う?」「ところであの件ってどうなってる?」と突発的に意見や説明を求められる、“とっさのコミュニケーション”のテクニックだ。
エンジニアという仕事の特性上、「全てを構造的に説明しなければ」と思ってしまうケースは多そうですね。
システムでも、全体を考慮せずに部分的に対処するとエラーが出るじゃないですか。それと同じで、「前後のコンテキストって何なの?」「他のパラメーターとの兼ね合いがあるしな」と考え込んでしまい、とっさの反応がしにくくなっているのかもしれません。
もしくは逆に「全部話しても伝わらないだろうから」と、説明を諦めてしまうパターンもありそうです。
あと、これは職種問わずいえることですが、とっさのコミュニケーションが苦手な人の多くは、自分への期待値が高すぎるんだと思います。「うまく話さなきゃ」という気持ちが先に立ってしまうんですよね。
【5位】野田クリスタル「自分の考えは“頑張って”伝えてる」集団開発率いる等身大の悩み/スーパー野田ゲーMAKER
お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさんのインタビューが、11月の新着記事ランキング第5位となった。
2024年12月19日(木)に発売を控えた、野田さんが手掛けるゲームシリーズ『野田ゲー』の新作『スーパー野田ゲーMAKER』。現在は面白法人カヤックと共同で開発を行っているが、以前は一人でゲーム開発に勤しんでいた野田さんは、チームを率いるリーダーとして何を感じたのか。
一応野田ゲーは俺を中心として作っているので、俺がビビったらおしまいじゃないですか。言えることは全部言って、あとはみんなで調整しようねっていう姿勢ではあります。
でも、意見を言えばそこに稼働が生まれるわけで、一つ一つの作業にどのくらいのカロリーを費やすのか、ちゃんと考えにゃならんのですよねぇ……。そこに気を遣って何も言えないのはダメだし、大人になり過ぎちゃいけない部分もあるけど、無邪気なだけだと周りが疲れるし……。
とはいえ自分の強みは子どもな部分だと思うから、大人になりすぎないようにはしていますかね。
文/エンジニアtype編集部
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