type転職エージェント キャリアドバイザー
伊藤泰子さん
得意領域:SE・PG、PM、コンサルタント、インフラ、エグゼクティブ、IT営業 「type転職エージェント」のシニアキャリアアドバイザーとして、15年以上にわたり10,000名を超える転職希望者のキャリアサポートを行ってきた。転職活動を「客観的に自分を見つめるチャンス」と定義し、現在は主にIT領域の転職希望者に対して「納得感のある転職成功」の実現に向けたキャリアプランを提案し続けている
初めての転職に不安や悩みを抱えるエンジニアたちの背中を押すべく、あなたにピッタリなアドバイスをお届けしていく本連載。“転職のプロ”であるキャリアアドバイザーの知見を借り、3つの転職成功の秘訣を伝授していきます!
type転職エージェント キャリアドバイザー
伊藤泰子さん
得意領域:SE・PG、PM、コンサルタント、インフラ、エグゼクティブ、IT営業 「type転職エージェント」のシニアキャリアアドバイザーとして、15年以上にわたり10,000名を超える転職希望者のキャリアサポートを行ってきた。転職活動を「客観的に自分を見つめるチャンス」と定義し、現在は主にIT領域の転職希望者に対して「納得感のある転職成功」の実現に向けたキャリアプランを提案し続けている
第5回目は、「初めての転職」を考えている20代エンジニアが見落としがちな、押さえておくべき転職のキホン3箇条を伝授! スムーズに転職活動を進めるために、外してはならないポイントとは?
転職の理由は「年収UP」、「働き方改善」、「新たなキャリア構築」など人それぞれ。自身の思い描く働き方ができていないと感じた時にまずやっておいてほしいのが、「自分のやりたいことは、本当に今の会社では実現できないのか」を確認することです。
特に若手のうちは会社全体の仕組みを理解し、社内にどんなキャリア選択の広がりがあるのかを正確に捉えることは難しいものです。自分のやりたい仕事が「この会社では難しいと思っていたけど、相談してみたら意外と実現できる方法があった」というケースも実は少なくありません。
まずはタイミングを見計らって上司や先輩に相談してみましょう。その際、「転職」を匂わせないこと。あくまでも今の会社でキャリアを築いていくという前提で話し、転職を思いとどまった場合に備えて、その後のわだかまりが残らないようにしましょう。
そして相談するタイミングは、アサインされていたプロジェクトの終了時などがベスト。仕事が一段落着いた節目なら上司や先輩も時間を取りやすく、より親身になって話を聞いてくれるものです。
上司や先輩の話を聞いた上で、どうやらこの会社で自分のやりたいことを実現するのが難しいとなった場合には、いよいよ転職活動の開始です。まずは、何を叶えたいのか、「やりたいこと」を出来る限り明確にし、転職先で自身の希望を実現できるよう考えを整理しましょう!
多くの企業は面接の際に「職務経歴書」の提出を求めてきます。職務経歴書は、あなたが以前の職場でどのような役割を担ってきたのかを理解してもらうために必要な、かつ、大切なアピール材料です。しかし経験の浅い20代のエンジニアだと、「多くの案件に携わっていないこともあり、何を書いたらいいのかわからない」と悩むことも多いようです。
若手エンジニアが職務経歴書を書く際は、携わった案件自体の数が少なかったとしても、「開発工程のどこからどこまでを担当したのか」、「どんな技術環境でどんな言語を使ったのか」など、第三者にも伝わりやすい書き方を意識しましょう。プロジェクト規模や、サーバーの台数など、具体的な数字で伝えられる部分はしっかりと数字で記載するのも必須です。事実を伝えることだけを重視するのではなく、採用側が見た時に理解しやすい書き方を常に意識して作成しましょう。
また、周りからの評価も織り交ぜながら、「どういった点を評価されたのか」など自分の長所と短所をきちんと理解して伝えられると好評価につながります。経験やスキルに自信がない、特筆すべき点がないと悩んだときは、自身がこれまで仕事でどんな役割を担い、それに対してどう打ち返してきたかを、客観視し俯瞰して捉えることができているかをアピールすると、全体最適の視点をもって仕事に臨める人物であると印象付けることができますよ。
経験の浅いエンジニアは毎日が成功と失敗の連続。3歩進んで2歩下がることを繰り返しながら成長を続けていくものです。だからこそ20代のエンジニアに求められるのは、成長の伸びしろ。面接の際に「自身が一番成長したと思うのはどんな時か」と問われるケースも良くあります。
そういった質問が来ても答えられるよう、自身の経験をしっかりと棚卸ししておく必要があります。自身の経験を振り返った上でターニングポイントとなった出来事をいくつかピックアップしておき、それぞれを通じて自身がどう変化したのか、そのビフォーアフターを言葉にできるよう、準備しておきましょう。
失敗談の中には、環境的な要因だけではなく自身のミスやスキル不足が招いたものなどもあると思いますが、そういった苦い経験も素直にさらけ出すのがベター。誠実さが伝わる上、あなたの成長度合いが伝わりやすいです。
大切なのは「二度と同じ轍を踏まないためにどんなことをしているのか」。あなたの成長をしっかり伝え、ポテンシャルの高さを効果的にアピールすることが転職成功への近道です。
取材・文/羽田智行
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