IT用語はアメリカ発の言葉がほとんど。でもいざ英語で書こうとすると「何と書いたらいいのか分からない……」という時もあるはず。そこで“コピペでOK”なIT英語表現を紹介!
TOEICがエンジニアの仕事にも役立つ3つの理由【連載:コピペで使えるIT英語tips】
読者の中には、新年を迎えて「今年は英語の勉強を頑張るぞ!」と決めたエンジニアも少なくないはず。中には「TOEICで700点取るぞ!」など「TOEIC」のスコアを目標に勉強している人もいるのではないだろうか。
近年は英語を社内公用語にする企業や、昇進の際にTOEICのスコアが必須とされる企業も増えていることから、TOEICの受験人口が急増しているという話も聞く。そこで今回は、連載の番外編として、海外で働くエンジニアたちに「TOEICを学ぶメリット」について聞いた。
エンジニアがTOEICを学ぶメリット
英語でコミュニケーションを取る際に、単語や熟語表現などの語彙力は欠かせない。TOEICの勉強を続けることで、外国人とビジネスをする際の素地となる語彙力が身に付くのは職業を問わずメリットになる。
メールや仕様書などを読み書きする際に、「いちいち辞書を引く時間が短縮された」というエンジニアの声も少なくない。
リーディング力(読解力)は、海外のWebサイトをチェックする際や、オフショア先から送られて来た仕様書などを読む際に活かされる。また、慣れるにつれて読解スピードも速くなるので、時間短縮につながる。
現在のTOEICのリスニング問題では、日本人の馴染みのある「アメリカ英語」だけでなく、「イギリス英語」、「カナダ英語」、「オセアニア(オーストラリアやニュージーランド)英語」の4種類の英語がランダム出題されている。
IT業界の場合、外国人の同僚やオフショア先が「アメリカ英語」を使っていないということも大いにあり得る(ちなみに、筆者が住んでいるシンガポールの公用語はイギリス英語。東南アジアの国でかつてイギリス領だった国はイギリス英語を使っているケースが多い)。
さまざまな英語の表現や発音、イントネーションを知ることで、いろんな国のエンジニアらと抵抗なくコミュニケーションを取ることができるようになるというメリットが大きい。
外国人とはメールやチャットベースでしかやり取りしないというエンジニアであっても、「リスニング力は身に付けておくべき」という声は多い。というのも、Appleの開発者向けイベント『WWDC』やGoogle主催の『Google I/O』をはじめとした海外のカンファレンスを、通訳や翻訳なしで視聴できるようになると、諸外国の最新技術や新製品情報などをリアルタイムで知ることができ、エンジニアとしてアドバンテージとなるからだ。
さらに、リーディング力やリスニング力だけでなく、ライティング力やスピーキング力も身に付けたいと考えているのであれば、「TOEIC SW(Speaking/Writing)テストにチャレンジしてみるのもアリ」という意見も聞かれた。総合的な英語力の向上を目指す人は挑戦してみてほしい。
「英語力の証明」としては眉唾と話す海外エンジニアも
上記で挙げたように、TOEICなどの英語能力を測るテストの勉強をすることはメリットも多く、英語力の素地を作るためには適したテストであるといえる。
ただし、同連載で話を聞くエンジニアたちの中には、「TOEICのスコアを持っていない」という人も少なくない。その理由として、TOEICが日本発祥の英語能力テストであり、世界各国での知名度が乏しいことのほかに、「TOEICのスコアと英語を使う能力が比例していない人が少なくない」ということを挙げている。
TOEICに向けて勉強をしていると、そのスコアを上げることに必死になってしまい、「仕事で使える英語力の向上」という本来の勉強の目的を見失いがちという話を聞くことも多い。
仕事上でそつなく英語を使えるようになるためには、TOEICに向けての勉強にとどまらず、意識的に実践的な英語を使う場面を増やすのを心掛けることが大切ということだろう。
【おまけコラム】「Have a nice day.」の応用
日本人同士のコミュニケーションの中であまり使わない表現の一つが「Have a nice day.(よい一日を)」。海外では親しい友人同士だけでなく、ビジネス上でも親しみやねぎらいを込めて使われることが多い。「Have a nice day.」以外にもさまざまなバリエーションがあるので、ぜひ応用して使ってみてほしい。
(例)
Have a good day.
Have a great day.
Have a wonderful day.
どれも「よい一日を」とほぼ同じ意味。形容詞の使い分け方は特に決まっておらず、場面や相手によって使い分けるという人もいれば、その人がお気に入りの表現を使っているという人も。イギリス英語圏では男女問わず「lovely」を使う人も少なくない。
(例)Have a great week ahead.
(訳)よい1週間を。
週初めによく使われる。
(例)Have a wonderful weekend!
(訳)素敵な週末を!
ビジネス上では金曜日に送ることが多い。
(例)Have a good holiday!
(訳)よい休日を!
祝祭日やまとまった休暇の前に使うことが多い。
取材・文/大井 あゆみ(『シンガポール経済新聞』運営 Diversolutions.Ptd.Ltd代表取締役)
編集協力/岡 徳之
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