キャリア Vol.25

[連載:Data Scope] 年収600万円以上に多い情報収集スタイルが、あなたの技術力と収入をUPさせる

2011年も残すところあとわずか。冬のボーナスも支給され、今年1年の区切りがついたという人も多いだろう。中には、査定の低さなどから、「来年はもう少し年収もアップを……」と新たな目標を立て始めるエンジニアもいるのではないだろうか。

そこで、『エンジニアtype』では、20〜45歳のエンジニア100名を対象に、「年収と勉強量の関係」にフォーカスしたアンケートを実施。その中で、年収601万円以上を獲得しているエンジニアと年収300万円以下のエンジニアの間にある「技術の学び方の違い」に注目してみた。

もちろん、年収を決定づける要因としては、業種や会社規模、ポジションなどといった外的要因が大きく影響してくる。とはいえ、似たような境遇にありながらも、上司や会社からの評価によって年収格差が発生するケースも少なくない。その評価を変えるための努力として、すぐにできるアクションとして、今回の調査では「勉強量」によってどんな差が見られるかにフォーカスしてみた。

年収差を生んでいるのは「情報収集のやり方」

まず、得ている年収別にどのくらいの時間を技術情報の収集や勉強に割いているかを調べたのが、下のQ1とQ2だ。

転職サイト@typeの現役ITエンジニア会員、年収300万円以下と年収601万円以上のエンジニアの割合
転職サイト『@type』の現役ITエンジニア会員にWebアンケートを実施(2011/11/28〜12/1)。有効回答者数100名の回答結果で、年収300万円以下と年収601万円以上のエンジニアの割合は、それぞれ28%と21%だった
主要な情報収集方法
「技術書を読む」「ニュースサイトやSNSを見る」「IT系コミュニティや勉強会に参加する」の3つが主要な情報収集方法だったが、「技術書を読む」以外の2項目では年収による大きな違いは見られなかった

そこから浮かび上がってきたのは、[年収が高い人=601万円以上の技術者ほど、情報収集の頻度が高い(Q1の結果)]こと、[年収が高い人ほど、その手段として技術書を読む傾向がある(Q2の結果)]という事実だ。

この結果に対して、ある人材紹介会社でIT・Web系企業のクライアントを多数持つ人材エージェントはこのように話す。

情報収集をすると言っても、
その方法や使用するコンテンツによって学べる内容は大きく変わります。
その中でも技術書を読んでスキルアップを図るというエンジニアは、
特定の技術に対してその仕組みや構造を理解しようとする姿勢が強い。
一概に言うことはできませんが、技術書を読むという行為は、
より本質的な「仕組み理解」の手段なのではないでしょうか。

過去の特集「ITエンジニアの価値って何?」でも、「自分の専門とする技術の本質を理解しているエンジニアが重宝される」と、ソーシャル業界をけん引する企業の採用担当者たちは述べている。広く浅く学ぶよりも、知識を深掘る行動に出ている人の方が、高く評価される傾向が見て取れる。

「T字型エンジニア」になるための礎として、技術書を読む

ちなみに、今回のアンケートでは「取得している開発言語の数」についても調査している。しかし、年収が高い・低いにかかわらず、複数言語を取得するエンジニアは多く、また、年収が低い技術者でも多くの開発言語を取得している人は少なくなかった。
これらのデータも、年収の高低を左右するのは、身に付けた開発言語や技術知識の豊富さではなく、専門技術に関する知識レベルの深さが重要だということを示している。
前出の人材エージェントはこう続ける。

過去に転職をご支援したエンジニアの方で、
前職以上の年収オファーを得ている方は、
きれいに・早く・バグのないコードを書く方が多いですね。
それも、技術を深く理解しているからこそできることなのかもしれません。
そのほか、転職で年収が上がる方の傾向として、海外の取引先や委託先、
グループ会社とのブリッジングSEとして活躍できる英語力のあるエンジニアや、
ミドルウエアなどにも精通しているアプリ開発エンジニア、
ネットワークやDBに詳しい業務システムエンジニアなど、
専門分野以外の技術知識やプラスαの価値を提供できるエンジニアの方は、
例外なく高い評価を受けていますね。
上記の例で言えば、Webエンジニアの中で
インフラにも精通しているエンジニアは、全体の3割程度。
そんなエンジニアがいたら、どの企業も好待遇を用意してくれると思います。

よく、社会では「T字型人間」が求められると言われるが、エンジニアの世界でも例外ではないのだろう。まずは縦軸=特定分野を深めることで評価される軸を固め、その上で横軸=語学や専門外の周辺知識を身に付けていくスタンスが、より高収入を得るためのカギなのだ。

社内外で高評価を得られるエンジニアになるためにも、まずは技術書などを読み、自分の専門とする技術の仕組みを理解するところから始めてみよう。

取材・文/小禄卓也(編集部)

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