株式会社ZEN Integrationの中途採用情報
【開発エンジニア】社員の夢実現に合わせたアサイン
プログラミングの概念が大きく変わる!? 10年後も生き残れるエンジニアでいるために、今から磨くべき3つの力
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機械学習やAIの登場によって、エンジニアが担う業務の「自動化」が進んでいる。既に保守運用やテストなど特定の分野については、自動化して対応することも一般的になってきた。では、あらゆる業務が自動化の波に飲み込まれた時、エンジニアの仕事はどうなってしまうのだろう。
その疑問に答えてくれたのは、システム自動開発プラットフォーム『ZEF』を提供するZEN Integration代表取締役の井上善貴氏。井上氏は「10年後には今と同じ働き方すらできなくなる」と警鐘を鳴らす。「自動化後」に待ち受けるエンジニアの仕事、エンジニアがこれから身に付けるべきスキルについて語ってくれた。
コーディングのできない新人でも、1人で複雑なシステムを完成できる未来がやって来る
仕様書通りにコーディングする、ライブラリの使い方に悩む、わずかなバグをつぶす作業に追われる。これらはどれも、今のエンジニアにとって当たり前の「仕事」です。しかし10年後、こうした仕事の多くは淘汰され、消滅するでしょう。
これから先、システム開発の方法論は根本的に変わります。経験20年のベテランエンジニアでなければできなかった開発を、コーディングの全くできない1年目、2年目の新米エンジニアでもたった一人で完遂できてしまう。そんなことが何の不思議もなく起きてきます。
そこにひと役買うのが、海外の開発現場を中心に普及しつつあるプログラミング自動化ツールです。日本でも少しずつ導入が進み、これからの10年で確実に定着していくと見ています。既に国内外で多くのプレーヤーが登場しており、積極的に開発現場に採用され始めています。
当社が提供しているシステム自動開発プラットフォーム『ZEF』もその一つ。スクラッチ開発に特化し、顧客のニーズに合わせた柔軟なシステムを提供できることが強みです。ブラウザ上で動くクラウド型なので、環境構築も不要。大手企業での開発案件にも採用されています。ZEFを用いれば、「Javaのエンジニアが一人もいないけれど、JavaのWebシステムを開発したい」なんてクライアントのオーダーにも応えることができてしまうのです。
こうした技術が定着した時、エンジニアがすべき仕事とは、どんな仕事なのでしょうか。
「自動化される側」ではなく、「する側」に回れ
そもそも私は、システムエンジニアという職種を単なる「プログラムを作る人」「プログラムの設計をする人」という狭義の役割ではなく、「システム=仕組みを、エンジニア=創り出す人」だと捉えています。
かつて人間が当たり前に行っていた機械語やアセンブリのコーディングが、いまや人間の手から離れたように、プログラムの設計や製造もいずれ完全に自動化され、人間がやるべき仕事ではなくなるかもしれません。一方で、「仕組みを創り出す」仕事は、さまざまな仕事が自動化された後でも決してなくならない、真にイノベーティブな仕事だと考えています。
そういった観点から考えると、本来、システムエンジニアが備えておくべきスキルは、①課題を発見する力、②課題を解決する力、③解決策を仕組み化する力。この3つであるはずです。
自身が現在取り組んでいるプログラミング業務が自動化される可能性に気付いた上で、これら3つのスキルを日々研さんしているシステムエンジニアであれば、もし実際に自動化される時が来たとしても、淘汰されることなく、「自動化する側」に回ることができるでしょう。
ただ、新しい言語を習得するわけでも、開発手法を身に付けるわけでもない、抽象度の高いこれらのスキルを磨いていくことは、一見難しそうに感じます。しかし何も大げさなことではありません。
例えば私の場合、20代の時から、一つのプロジェクトに配属された際、必ず次の他のプロジェクトでも活用できるツールを作るなど、常に仕事の効率化を図る工夫をしていました。結果、それが自分の「仕組み化力」を引き上げてくれたと思っています。日々の仕事の中で、どうすれば自分の仕事を効率化し、仕組み化できるかを考え続けることが、良いトレーニングになります。その重要性に気付くことがまず第一歩です。
目の前のコーディングを終わらせるだけで精一杯という時もあるでしょう。しかし、今までと同じことをし続けていたら、相対的には衰退しかありません。“今”をキープする、あるいは向上させるためには、常に何か新たなチャレンジが必要なのです。
自分の価値を上げて選択肢を広げるためにも、ぜひ、意識的に“何か新しいこと”をしてみてください。仕組み化できることをノートにメモするだけでもいい。現場に隠れたヒントを見逃さず、一つずつ拾っていくことで、3年後、5年後の働き方は大きく変わってくるはずです。
小学生で起業を決意、高校生で人工知能を使ったチャットツールを開発
私がこんなふうに考えるようになったのは、大学を中退して19歳でこの業界に飛び込んだ時の経験から来ています。
実は、私は小学生の時から「起業する」と決めていました。やりたいことをやらないと気が済まない。むしろ、やりたいことしかやりたくない。そんな性格だったので、子どもの頃から「自分はきっとサラリーマンに向いていない」と感じていたんです(笑)。ただ、どんなビジネスをして起業するか、将来何がやりたいのか、具体的には全く浮かんでいませんでした。
そんな中、のめり込んだのは数学。中学生で微分・積分を解き、高校では大学生向けの数学辞典を日々持ち歩いていました。そして同時期に、興味を持ったのがプログラミングです。当時にしては珍しく、中学生の時からパソコンを触っており、最初はBASIC言語で円を描くプログラムや簡単な計算機を作ってみるところから始め、高校生になってからは人工知能を使ったチャットツール、今でいうチャットボットのようなものを開発していました。
そのうちに、気が付いたんです。金融、不動産、飲食、物流……将来どんなジャンルで何をするにしても、ITの力を使えばやりたいことができる。どんな夢をかなえるにも、ITの力を身に付ければ土台になると確信し、ITの世界で生きていきたいと思うようになりました。
大学では奨学金をもらって情報系の学科に入学したものの、授業の内容は既に独学で学び、知っていることばかり。ITの世界で起業することを考えると、このまま教室の中にいて4年間勉強するより、社会に出て実務経験を積んだ方が早い。そう思い、1年で中退しました。
その後すぐ、門戸を叩いたのが近所のソフトハウス。「小学生の時からの夢だったので3年以内に起業しますが、雇ってほしいです」と交渉しました。この時、19歳。人事担当は首をかしげていましたが、そこに真っ黒に日焼けした強面の社長がゴルフクラブを担いで登場してきて(笑)。一瞬ひるみましたが、社長は「いいんじゃない。そのかわり3年は死ぬ気で働いてみろ」と言ってくれました。こうして無事、働き先が決まりました。
それからの3年は、死にもの狂い。今では推奨されませんが、会社に泊まり込むことも多々ありました。おかげで入社半年、20歳にして、社長の「お前、やってみろ」という後押しもあり、大手金融機関の合併に伴う人事システム構築プロジェクトで1つのチームのリーダーを任されることに。
チームのメンバーは30代、40代のベテランばかりです。私には知識も経験もありません。その分、どうすればうまくいくか徹底的に突き詰めて、論理的に考え抜きました。すると年上のメンバーから「そうそう、そのやり方よく知ってるね」と言われることが増えていきました。筋道を立てて、論理を重ね、正しく考えていけば、正しい解にたどり着く。この経験は大きな自信になりました。
こうしてIT業界へ入ることはできたものの、3カ月ほどして、あることに気付きました。それは、世間にイノベーションを起こし、さまざまな業種の効率化を図るはずのIT業界自体が効率化されていないということ。キャリア10年のベテランエンジニアが、左のエクセルの内容を、プログラム言語に置き換えて右側に移し替えている。社会に出たらさぞ難しい数論や解析を駆使して、ハイレベルなシステムを構築しているだろうとワクワクしていたのに、蓋を開けてみたら、足し算、引き算、消費税計算ぐらいしか使っていない。
そんな光景を目の当たりにして、IT業界そのものの効率化を自分の手で推し進めようと決意しました。それがZEFの原点です。
3日で語れるシステムは、3日で創れるはずだ
そこから15年弱、33歳になった現在の夢は「3日で語れるシステムが、当たり前のように3日で創れるようにしたい」ということです。
今、業務システムを作ろうとすると、半年も1年もかかります。しかし本来、3日で説明できるシステムなら、3日でできあがって然るべき。目指す理想は、ZEFを使えばパッとシステムが完成する状態です。10年以内に、ZEFをシステム開発のデファクトスタンダードにしたいと考えています。
やりたいことを実現させたいのは人類共通の願いです。私のやりたいことだけでなく、クライアントや社員のやりたいことも叶えたい。そこで「夢実現企業」という企業理念を掲げました。
ボトムアップの社風で、社員がやりたいと手を挙げたことにはほとんどNGを出しません。幹部候補ミーティングへの参加も立候補制。入社1年目の人がどんどん参加しています。入社1年でチームリーダーになり、2年で副事業部長になったメンバーもいれば、難易度の高い資格を取ってサーバーサイドからフロントエンドへ業務転換したメンバーもいます。新規事業のITスクールを立ち上げた時は、以前から教育に関わる仕事をしたいと言っていたプログラマーに携わってもらいました。
採用では、前述した課題発見力、課題解決力、解決策を仕組み化する力の3つのスキルがあるかを見ています。自分なりの課題感を持ち何かを解決したか、それに対していかに主体的に動いたか。他人や環境のせいにせず、懸命に取り組んできた経験を誠実に話せる方は、応援しやすいですね。自然と入社するメンバーも、そういう経験やスキルを持った人が集まっているようです。
ZEFをデファクトスタンダードにするためには、まだまだ多くの課題をクリアする必要があります。もちろんAIや、今後登場する新技術も取り入れていきたいと考えています。また、会社を大きくするための体制づくりも惜しみません。これから10年後も、20年後も活躍できるシステムエンジニアを、一人でも多く育てたいと考えています。
取材・文/石川 香苗子 撮影/小林 正(スポック)
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