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「エンジニアって性格悪い人多くね?」を澤円はどう見た? 今すぐ使える!対立を生まないためのキラーフレーズも伝授

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「プロジェクトの途中でトラブルがよく起こる」「自分の説明が伝わっていない気がする」そんな“技術以外”の課題の背景にあるのは、ひょっとして「コミュニケーション」の問題かもしれない。プレゼンの神・澤円が自身の経験やノウハウをもとに、仕事がスムーズに進むコミュニケーションのヒントを伝授!

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株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。武蔵野大学専任教員。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。 著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」』(プレジデント社)/『「疑う」から始める。これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉』(アスコム社)/『「やめる」という選択』(日経BP社) Voicyチャンネル:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム

皆さんこんにちは、澤です。

ボクの記事の読者の方の多くはご存じだと思うのですが、「はてな匿名ダイアリー」(通称・増田)というサービスがあります。

ここに、エンジニアにまつわるなかなかスパイシーな投稿がありました。

それがこちらの投稿。

エンジニアってなんか性格悪い人多くね? https://anond.hatelabo.jp/20250305150606
エンジニアってなんか性格悪い人多くね?

「エンジニア」と実に大きな主語で、かつ「性格が悪い」という悪意のある表現。

実に面白く読ませていただきました。

そして、「これはどこでも起きてることだし、問題は双方にあるな」とも感じました。

なぜ、非エンジニアとの会話が成立しにくいのか?

エンジニアと非エンジニアは、自然と会話が成立しにくいと思います。

これは、ITエンジニアに限らず、ものづくりエンジニアや機器保全系エンジニアでも同じです。

なぜなら、前提知識にあまりに大きな差があり、非エンジニアがその差を埋めることはほぼ不可能だからです。

なので、エンジニアと非エンジニアが会話すると、双方に大きくストレスがかかることが多くあります。

ちなみにボクはもともとエンジニアサイドだったので、営業やマーケティングの人間と激しく対立したことが何度もあります。

コミュニケーションを取るエンジニアと非エンジニアの様子1

営業担当者の中には、最も大事なことは「売り上げにつながる」ことであって、技術的に正しいかどうかや仕様通りに動くかどうかは意識の外、なんて輩もいました。

そういう人間を「間違っている!」と断罪し、激しく攻撃しまくったこともあります。

懐かしいなぁ・・・(遠い目)

でもこれって、全く何も生まないんですよね。

エンジニアが動かないと、営業も困るので、とりあえず立ててくれることもありましたが、それこそ「性格悪い」と思われても仕方ないでしょうね。

そして、「こんなことも分からないなんて、あいつら頭が悪い」とエンジニアが思ってしまったら、戦争勃発不可避です。

「ありがとう」を伝えられている人はほぼいない?

さて、エンジニアと非エンジニアのコミュニケーションについて講演するときに、オーディエンスに対して問いかけることがあります。

澤さん

昨日から今日にかけて、会社のシステムでメールを出したり、チャットを使った人はいますか?

と問いかけると、たいていの人は手を挙げてくれます。

そこにかぶせて

澤さん

では、IT部門に「今日もメールやチャットが送れたよ、ありがとう」と連絡した人は?

と問いかけると、ほぼ手は上がらず、多くの人は苦笑いをしています。

さらにかぶせて、

澤さん

では、今までメールが届かなかったり、チャットが使えなかったりしたときに連絡をしたことがある人は?

と問いかけると、それなりの数の人が手を上げてくれます。

これ、エンジニアと非エンジニアの関係性を浮かび上がらせる一つの例だと思うんですよね。

最初に紹介した非エンジニアの人は、普段からエンジニアに対して感謝するようなコミュニケーションをしてるかどうか、とても興味があります。

できて当たり前、できないと文句を言う、なんて姿勢でコミュニケーションしているんだとしたら、エンジニア側としては「いつか仕返ししてやる」って思っていても不思議ではありません。

とはいえ、復讐するは我にあり的発想で行動しちゃうのは、ビジネスパーソンとして完全にアウトですけどね。

対立を生まないためのキラーフレーズ

と、いうことで、エンジニアと非エンジニアの仁義なき戦いの原因は、相互の理解不足であり、感謝不足ではないかと思うわけです。

エンジニアとしても、営業やマーケティング、あらゆるバックオフィスを担当してくれる人がいなければ、会社の中では仕事をすることができません。

「自分は腕利きのフリーランスだから問題ない」なんて思う人もいるかもしれませんが、「性格が悪い」と思われたら、干される準備が整っていると言っても過言ではありません。

仕事におけるコミュニケーションにおいて大事なことは、方向性が一致していることです。

これがそろっていないと、そのあとのやり取りが対立構図になってうまくいかなくなってしまいます。

感謝を伝え合うエンジニアと非エンジニアの様子2

ここはエンジニアtypeなので、エンジニアの人向けにお勧めのキラーフレーズをご紹介します。

非エンジニアから連絡が来たら、まずは「どうなったら一番ハッピーですか?」と聞いてみてください。

つまり、ゴールイメージを一致させることからスタートさせるわけです。

相手によっては「あなたはどうやったら褒められますか?」と聞いちゃってもいいと思います。

その人が褒められるということは、最終的にビジネスがうまくいくということにつながっているでしょう。(例外はあるけれど・・・ごにょごにょ)

ちなみに、冒頭に紹介したブログの投稿者に対するボクの感想は・・・まぁ、やめておきましょうw


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