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2020年からプログラミングが小学生から必修科目として導入されます。
プログラミングの必修化について、「一体、子ども達にとってどんな意味があるのか、なぜ学ぶ必要があるのか」と疑問に思われている方は多いと思います。
今回は小学校でのプログラミング必修化というテーマについて、学校の先生に直接インタビューを行いました。
ご本人の希望により、匿名でのご紹介(S先生)になりますが、小学生のプログラミング教育必修化について、現場のご意見をいただきました。
――今はおいくつでしょうか?
27歳です。
――学校の先生になられて何年目でしょうか?
3年目(4月から4年目)です。
――普段は何の科目をご指導されていらっしゃるのですか?
体育です。
――お仕事の辛い面は何ですか?
あまり辛いとか感じないですが、朝早いのは苦手です(笑)
――どんな時に、お仕事にやりがいを感じますか?
何かのきっかけで生徒が何か熱中できるものを見つけてくれ、 生活面や学校面など、すべてがいい循環に回るようになったときに嬉しいと感じます。
――プログラミングが小学生から必修になることについて、どう感じますか?
子供たちにとって小学校って「勉強」と「運動」以外で目立てたり、褒められることが本当に少ない場所だったのではないかと思います。
2020年からプログラミングという教科が増えることで今まで目立てなかった生徒たちが目立てる場が増えると思いますし、それは素晴らしいことです。また先生よりも生徒の方がすごいというケースもたくさん出てきそうなので、生徒をリスペクトする先生が増えて、学校の雰囲気も良くなるかと思っています。
未来のスティーブ・ジョブズを生み出そうとか、そういう観点では全く興味がなく、純粋に 教育観点的にプログラミングは素晴らしい手段だと僕は思います。
――ご自身はプログラミングにご興味はありますか?
とてもあります。
――興味を持ったきっかけは、教育必修化の動きがあったからでしょうか?
必修化になる前から興味はありました。 必修化になることを知って、より関心や必要性を感じました。
――先生たちの間で、プログラミング必修化の動きは話題になっていますか?
あまり話題に上がらないですし、関心のない人が多いのでその話はしないですね。
プログラミングに興味があるのは、情報の先生のごくごく一部です。 あと新聞をよく読んだり、株に興味があるなどして企業の動向に詳しい先生はプログラミングというワードに関心を持っている印象です。
9割方の先生は、興味ないですね。「難しそう」と思っている気がします。
でもこれに関しては学校によって差が絶対にあると思います。
学校とプログラミング教育の企業で連携しているケースもありますし、そうした学校ではプログラミングの話を職員室でする機会も多いはずです。
――子どもたちはプログラミングをどういうものだと捉えていますか?
ゲーム好きの一部の子供しか興味がないと思います。「俺、数学嫌いだからプログラミング興味ない」っていう生徒があまりにも多すぎますね。理系の人がやるものというイメージが強すぎるのだと思います。 もったいないですね。
――これからは、どういう時代になると思いますか?
「学歴」や「性格」「年齢」なんて関係がない、素晴らしい世の中になると思います。そうしたことに人生が左右されない分、何か問題が起きた時に、自分ではなく「外的要因」のせいだと言い訳するということもできなくなるでしょうね。
努力次第で本当に誰でもどんな働き方もできる世界になるでしょうね。 仕事の多様化が進んで、 先生や保護者では紹介できないような仕事がこれからどんどん増えるんだろうなと思います。
――プログラミングはこれからの時代に必要なスキルだと思いますか?
もちろん必要だと思いますが、全員が全員勉強する必要はないと思います。個人的には学校で強制的に教えることで、プログラミングが嫌いになる人が増えるのが一番怖いです。
プログラミングの必要性を感じたタイミングや、 何かの機会にプログラミングの楽しさを感じた人たちがそのタイミングで学ぶのが一番良いと思います。
――ご自身は作ってみたいアプリなどはありますか?
学校の通知表を作るとき、成績処理が非常に面倒です。 なので生徒ごとに個人フォルダを作り、その中でテストの点数や出欠などを一括管理できるようなアプリを作りたいです。
いまの教育現場はExcelの関数を使って、業務効率化が進んでいる点もありますが、 まだまだ効率化できるところがたくさんあります。例えば、生徒の出欠は「何回入力したらいいんだろう」というくらい何度も記入しないといけません。
なので、先生が同じ情報を何度も手打ちしなくてはいけないような機会が減るアプリを作りたいです。そういうものがあれば、日本中の学校で使ってもらえると思います。
――ありがとうございました!
※2017年12月時点での取材インタビューです。
※こちらの記事は、『TECH::NOTE』コンテンツから転載をしております。
>>元記事はこちら
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