キャリア Vol.1019

40代ベテランSEの転職経験に学ぶ「IT企業転職で後悔しない」ための条件

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転職を繰り返すこと自体が一般的になりつつあるエンジニアの世界で、時折聞こえてくるのが後悔の声だ。

何となく転職を繰り返してしまう人、見切り発車で自分と合わない企業に入社してしまう人も散見される。

では、「後悔しない転職」はどうすれば実現できるのか。ある40代エンジニアの転職事例をご紹介したい。

R&DからIT、製造・物流といったモノづくり分野でエンジニアのアウトソーシングを行う株式会社ワールドインテックSI事業部で、SEとして働く木下英樹さんは、1社目で10年、3社目となる現在の会社で8年と、一つの会社でじっくり働くスタイルでキャリアを重ねてきた。

そんな木下さんは2度の転職を経験しているが、「後悔はない」と言い切る。その理由とは?

株式会社ワールドインテックSI事業部 技術課 マネージャー 木下英樹
株式会社ワールドインテックSI事業部
技術課 マネージャー 木下英樹さん
1973年生まれ。大学卒業後、中堅SIerで金融系基幹システムの開発に携わり、リーダーなどマネジメント経験を積み、10年後に転職。200名規模のベンチャーで自治体向けデータベースの開発に従事した後、2012年にワールドインテック入社。通信キャリアのシステム開発リーダーとしてメンバーを率いる

転職に近道なし。1社でも多くの会社を、自分の目で見て確かめた

―― 木下さんは、どんなキャリアを歩んできたのでしょうか?

今年で社会人になって23年になりますが、これまで2回の転職を経験しています。

1社目は新卒で入社した1000人規模の中堅SIerで、複数のカード会社が利用する共同基幹システムの開発などを手掛けました。

10年在籍したうちの最初の6年はひたすらCOBOLでプログラミングに携わり、その後3年は10~20人くらいのチームリーダーとして、メンバーのマネジメントや要件定義などを担当しました。

その後、もう一度自分の手を動かして最新の技術を身に付けたいと思い、200名規模の独立系SIerへ転職。

そこでは当時トレンドだった、Javaを使った自治体向けデータベースの開発に携われたものの、月100時間に及ぶ残業や、年齢・業務量に見合わない給与など、働く環境に将来性を見出せなくなり、30代後半で今の会社に転職しました。

株式会社ワールドインテックSI事業 技術課 マネージャー 木下英樹

――2回目の転職活動をするにあたって、大切にしたことは?

1社でも多く書類を出して、積極的に面談へ行くようにしたことです。

当時利用したのは転職サイトのみで、15社の書類選考に応募し、10社面談へ進みました。

せっかく大きな決断をして転職活動をしたのに、自分の価値観と合わない会社に入社してしまった場合、転職者にも会社側にも後悔が残りますよね。

ですから、手間を惜しまず多くの企業と直接会って、会社の実態を自分の目で見て確かめることが大事だと思いました。

当時は残業時間や給与を改善したくて転職活動をしていましたが、長く会社で働く上では、人間関係や社内の雰囲気が自分に合うことも大切。

なので、入社したらどんなポジションでどんな案件を任せてもらえるのか、どんなエンジニアが働いているのかなど、気になることは何でも聞いていましたね。

人事担当の方だけでなく、最終的には自分と似たポジションで働くエンジニアに、直接話を聞かせてもらえるように交渉もしました。

結果的に、2度目の転職活動の際は5社の2次選考に進み、2~3社から内定をいただけて。

その中から、開発の仕事だけでなく、組織づくりなど会社運営の根幹に関わるような新しいチャレンジができるワールドインテックに入社しました。

「なぜ転職したいのか」理由は明確に

――木下さんは2回の転職活動について、「成功した」と思いますか?

希望の条件に合う企業に転職できたので、2回とも「成功した」と言っていいと思います。

先ほど、転職先選びは自分の目で見て確かめることが大事だとお話しましたが、それ以前に、「なぜ転職したいのか」をはっきりさせておいたこともよかったのかもしれません。勢いや思い込みだけで転職活動を始めてしまうと、間違った判断をしてしまいますから。

ただ、自分の転職が100点満点だったかというと、そうではないと考えています。

――それはなぜでしょうか?

時々、1回目の転職について、「あの時転職しなかったら、今ごろどうなっていたかな」と振り返ることがあります。

よく考えたら、その会社では上司にも成長する機会にも恵まれていたし、あのまま勤めていたら、やりたい仕事ができていたかもしれません。

株式会社ワールドインテックSI事業 技術課 マネージャー 木下英樹

当時求めていたものは転職先で手に入れられたので、転職したこと自体は一切後悔していません。しかし、「偶然成功した」と言えるところもあります。

なぜなら、1社目で働いていた頃に不満に思っていた「マネジメント経験しか積ませてもらえないから、技術力が向上しない」という考えは、今思えば自分に対する言い訳だったような気もしているからです。

本当に技術力を磨きたければ、会社任せにせず自発的に時間をつくって自分でコーディングの勉強をすればいいわけですから。

――もし、当時の自分に何かアドバイスをするとしたら、どんなことを言ってあげたいですか?

自分の価値観だけで転職タイミングや転職先を決めず、客観的なアドバイスをもっともらった方がいいと言いますね。

実は、1社目の転職活動の時に、面接の場で結構辛辣なことを言われたんです。

もちろん遠回しにですが、「この年齢で、このキャリアなんですか?」って。あれはかなりショックを受けましたね。

その時に初めて「自分のスキルは社会で通用しないかもしれない」という不安を感じたんです。

当時は、結果的に2社目でも新しいスキルが身に付けられたので、転職して良かったと思っています。

ただ、転職活動を始めてから自分のキャリアやスキルに疑問を持つぐらいなら、例えばエージェントなどのキャリアの専門家に相談して、自分のスキルの市場価値について客観的に意見をもらったり、今の職場で自分の不満は解決できないのかアドバイスをもらったりすればよかったと思います。

結果として「転職する」という選択になったとしても、まずは目先の不満にとらわれずに、広い視野を持つことがキャリア形成には重要だと感じました。

これまでの経験を、後輩育成や組織づくりに生かしたい

――木下さんはこれからどういったキャリアを描いていきたいですか。

ワールドインテックSI事業部は、社員一人一人の声が反映されやすい組織です。

社員が「やりたい」と言って手を挙げたことは尊重してくれるし、裁量の大きな仕事もどんどん任せてくれる。

それに、組織づくりやマネジメントなど、開発以外の仕事にもチャレンジできるよう後押ししてくれる珍しいIT企業だと感じています。

ですから、自分のためだけではなく、会社や後輩たちのために自分ができることは何でもやっていきたい。

例えば、入社2~3年の若手を集めてビジネス書の内容についてディスカッションする「議論会」や、毎月1回全エンジニアが集まる「勉強会」は、私の発案で始まったものです。

今後はエンジニア全体の教育方針を定めることや、社内の資格制度の見直しにも取り組んでいきたいと思っています。

株式会社ワールドインテックSI事業 技術課 マネージャー 木下英樹

正直、私は今の業態には良い面だけでなく、改善すべきところもたくさんあると思っています。

ただ降ってきた案件をこなして終わりというだけでは、事業としての先行きは暗いような気がするんです。

一人一人のエンジニアが目標を持って学び続けてスキルアップし、人としても技術者としても成長することが、より良い案件の受注につながるのではないかと個人的には考えています。

当社から力のあるエンジニアを多く輩出していくためにも、自分ができることを尽くして、組織の成長に貢献していきたいですね。

一方で、社内体制を大きく変えるような新しいことに取り組む時は、困難が付きものです。

かつての自分のように、それを不満に思うのではなく、これからはやりたいことを成し遂げるためのエネルギーに変えられたらと思っています。

2度の転職を通して得た一番の収穫は、自分の行動に自信を持てるようになったこと。

周りの声になびくことなく、信じた道を歩めるようになったのは、とても良かったと思っています。

取材・文/石川香苗子 撮影・編集/川松敬規(編集部)

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