株式会社日立システムズエンジニアリングサービス プラットフォームソリューション事業部
主任技術師 田中哲司さん
インフラ系IT企業でインフラエンジニアとして活躍した後、2006年に日立システムズエンジニアリングサービスに中途で 入社。ネットワーク、サーバーサイドエンジニアを経験し、同社入社後に インフラ領域の各種専門性を身に付ける。18年より、社内インフラ部門のPMとして活躍。日立グループ間や協力会社と連携する大規模プロジェクトなども手掛けている
【PR】 働き方
幅広い顧客の声に応え、システムの構築から運用・監視・保守までワンストップでサービス提供を行う日立システムズエンジニアリングサービス。
同社は日立グループをはじめとする民間案件だけではなく、官公庁や自治体、社会インフラなどに関わるシステムを多く手掛けており、「安定的な稼働を守り続けていくこと」を開発の大前提としている。
障害を起こすことなく、官公庁など“国内最高水準システム”の安定稼働を実現するためには、「チームの底力を引き上げることが大事」と語るのが、同社でインフラ部門のPMとして活躍する田中哲司さんだ。
では実際に「安定稼働を実現するチーム」は、どのようにつくられているのか。田中さんの“インフラリーダー論”を伺った。
株式会社日立システムズエンジニアリングサービス プラットフォームソリューション事業部
主任技術師 田中哲司さん
インフラ系IT企業でインフラエンジニアとして活躍した後、2006年に日立システムズエンジニアリングサービスに中途で 入社。ネットワーク、サーバーサイドエンジニアを経験し、同社入社後に インフラ領域の各種専門性を身に付ける。18年より、社内インフラ部門のPMとして活躍。日立グループ間や協力会社と連携する大規模プロジェクトなども手掛けている
日立システムズエンジニアリングサービスは、省庁や自治体、社会インフラ機関、財団法人など、多様な公的機関の基幹システムを手掛けている。田中さんは、「多くの人々の生活に影響を及ぼす公共関連の案件を扱っているからこそ、万が一にもシステム障害を起こすわけにはいかない」と話す。
「われわれが提供している基幹システムが止まれば、枝葉の機能も止まってしまい、公的機関の業務もストップすることになります。例えば、それが市役所の業務システムなら、市政に関わるさまざまな仕事がストップし、市民へのサービス提供もストップしてしまうわけです。
私たちは、多くの人々の生活に影響を及ぼすシステムの稼働を守り続けることがミッション。もちろんその責任は重いですが、自分たちの仕事を通じて、人の生活そのものを支えているという使命感があります」
ではなぜ、同社では安定稼働が実現できるのか。その一つは、基盤構築やアプリ開発、運用までを同社がワンストップで提供できる点にあるという。
「複数社が絡む開発案件では、参加フェーズや参加領域で線引きされてしまうケースが多くあります。しかしそれでは責任の所在もバラバラですし、お客さまの要求を全て満たすのが難しくなってしまう。しかし、私たちの場合は、設計・開発・運用などの各部門のメンバーが、プレ段階の提案を決めていくところから参画しています」
とはいえ「メンバー全員がシステムの目的や方向性を共有・熟知しなければ、この強みを最大限発揮することは難しい」と田中さんは続ける。
「各部門がプロフェッショナルとしての知見を出し合って、『稼働後にどのような運用をしていくのか』までを見据えた全体の設計をしなければ、稼働が始まってからも安定的な運用はできません。そこで私がリーダーとして重要視しているのが、チーム間の連携や、各メンバーへの適切なマネジメントです」
運用まで見据えた設計をかたちにするためには、各部門が互いの認識をすり合わせ、スムーズに連携していくことは必須だ。そういった制度に加えて、田中さんはリーダーとして何よりも「働くチームメンバー」に注力することが重要だと考えている。
では具体的に、田中さんはPMとしてどのようにチーム間の連携を強めているのだろうか。
「OS・バックアップ・ミドルウエア・セキュリティーなどの領域を担当する各チームをまとめるために、定例会議とは別に、メンバーと週に一度『ブレスト会議』を行うようにしています。要はチーム間やエンジニア間の連携をスムーズにするための、コミュニケーションの場ですね。横のつながりができれば、各自で調整や認識のすり合わせをしやすくなり、トラブルも起こりづらくなると考えています」
「ブレスト会議」は、案件の規模に合わせてメンバー全員を集めることもあれば、チームごとに開催するケースもある。また、よく話すメンバーと、あまり話さないメンバーがいる場合は、話さない人だけを集めて再度場を設けるなど、より全員が発信しやすい環境をつくっているそうだ。
「相手がどんな人物であり、どのような仕事の進め方をするのかを理解しておけば、それに合わせた的確な指示が出せるようにもなります。だからこそ、人と人をつなぐような仕組みを事前につくることが大事ですね。指示出しの順序や采配を見誤れば、作業スケジュールにも影響が出てしまいます。そういう意味でも、メンバーが互いの人柄を知った上で認識合わせをすることで、仕事の質は上がっていくのだと考えています」
現在、田中さんが手掛けているのは官公庁のネットワーク・インフラ関連の案件だ。社内ID基盤構築の保守・運用など、その範囲は多岐にわたる。
「パートナー会社も含めると総勢約150名の大規模案件です。短納期かつハードルが高い案件でしたし、各社間での認識共有ができていないことが発覚するなど、不測の事態の連続でしたね」
納期が厳しい中、時にはスケジュールを止め、再度方向性をすり合わせるなどの工夫は重ねた。しかし大規模プロジェクトということもあり、意図していた内容と認識がズレたものが上がってくることもあったという。
「複数名のエンジニアがバラバラに構成を組んだことで、バックアップソフトがOSに対応していなかったり、ID基盤が正常に動かなかったりと、開発段階ではいくつものトラブルがありました」
そこで田中さんは動いた。まずは全体の見直しを迅速に行った後、一人のエンジニアに全ての機能を搭載したPC一台を仕上げてもらうことに。出来上がったものを他のエンジニアにも共有し、全く同じ仕様にしてもらう対応を取ったのだ。
「その時は120台以上あるPCを全て組み直したので、かなり大掛かりな改修になりました。PMはムードメーカーでもあるので、私自身は日頃からどんな状況に陥っても焦りを顔に出さないようにしているのですが、この時ばかりはさすがにドキドキしていましたね(笑)」
そう振り返る田中さんだが、このようなイレギュラーな事態も、自分の頭を使って解決できることが、この仕事の醍醐味を感じられる瞬間だという。
「難易度の高い案件に対し、頭を働かせていろんな手法を試していくことが面白いし、解決できた時には大きな達成感があります。私は中途で当社に入社していますが、日々成長を実感できる環境はとてもありがたいです。
また、最近ではリーダーとして、チームメンバーが成長していく姿を見ることにもやりがいを感じるようになりました。メンバーの“眠っていた才能”が花開くのを、目の当たりにすることがなによりも嬉しいんですよ」
日立システムズエンジニアリングサービスが、国内最高水準を守り、常に安定稼働を続けている裏側には、田中さんのようなPMによるチーム作りの地道な努力と、どんなイレギュラーにも臨機応変に対応していく現場の底力があったのだ。
最後に田中さんは「一つの案件をやり遂げる手応えを感じたいエンジニアに、当社はぴったりだと思う」と採用に対する思いも語ってくれた。
「全体構想の時点から参画、設計や構築、テスト、リリースまで手掛けられる経験はなかなかできないものです。このような案件をやり遂げると、エンジニアとして広い視点と知識が身に付くので、成長を望む人には良い環境だと思いますよ。そこに魅力を感じてくれる方がいるなら、ぜひ私たちと一緒に、使命感を持って大きな仕事をしましょうと言いたいです」
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取材・文/上野真理子 撮影/桑原美樹
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