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「これからSI業界で働きたい」人が半数以上! その理由とは……?【エンジニア100人 意識調査】

働き方

    刻一刻と進む技術革新や、急激な社会環境の変化により、変革期を迎えているSIer。「SI崩壊説」なども謳われているが、それは本当か? 進化を続ける業界のリーディングカンパニーの取り組み事例や、識者の見解から、SIとSEの生存戦略を探っていく。

    日本のIT産業を長らく支えてきた、システムインテグレーター(SIer)。ここ数年は国内外のビジネス環境の急激な変化を受け、業界の未来について各所でさまざまな議論が交わされてきた。中でも注目されたのが「SI崩壊説」のような、悲観的な意見だ。

    しかし、本当に“SIerに未来はない”のだろうか――。まずは、現場の声に耳を傾けてみたい。

    現役エンジニアはSI業界の未来をどう見ている?

    今回、『エンジニアtype』編集部では、20~40代の現役エンジニア100名にアンケート調査を実施した。

    SI業界の未来についてイメージを聞くと、「今後も発展していきそう」、「あと数年は現状維持が続きそう」と回答した人が約7割、「衰退していきそう」と回答した人が3割という結果となった。

    グラフ/SI業界の未来について、どのようなイメージがありますか?

    続いて、「発展」派、「現状維持」派、「衰退」派、それぞれの回答理由を見てみよう。


    ●「発展」派
    「システムが必要な業界の幅が、飲食や自治体など、どんどん広がっているから」(20代女性/通信インフラ系エンジニア)
    「業種問わず、各企業がテクノロジーの活用を進めている中で、SIの存在がますます重要になっていくと感じる。ただ、SEに必要な技術、知識、能力は変わっていくと思うし、SIもそのカタチを変えていくかもしれないとは思う」(20代男性/SE)

    ●「現状維持」派
    「企業で用いるテクノロジーが高度化、複雑化している今、それを管理するエンジニアが必要とされている。また、新しい技術の導入などを提案するSIは引き続き必要だと思うから」(30代男性/PM)
    「最近ではAIなどの新規システムが注目されているが、その導入にはしばらくSIが必要だと思う」(男性30代/ITコンサルタント)

    ●「衰退」派
    「SI業界における多重下請構造が見直されない限り、人材流出が続くと思うから。労働人口が減り、人手不足がさらに加速しそう」(30代男性/SE)
    「新規開発よりもパッケージ化、標準化が主流となっており、開発自体も自動化が進んでいる印象。そのため、業界としては縮小していくのではないか」(20代男性/SE)


    人手不足や人月ビジネスの限界等を不安視する声は出ているものの、多くのエンジニアが、SIの需要は今後も高いと考えている模様。AIなどの目新しい技術に注目が集まる機会は増えたが、最先端のテクノロジーを本格的に活用する企業はまだまだ少ないということもあり、「最適なシステムの導入、最新技術の活用をユーザー企業に提案する役割が、よりいっそうSIerに求められていくと思う」(20代/SE)という意見が目立った。

    SI業界で働きたいエンジニアが半数以上

    また、これから「SI業界で働きたい」と回答したエンジニアは、6割以上という結果に。

    グラフ/あなたは今後、SI業界で働きたいですか?

    「今後SI業界で働きたい」と回答した人にその理由を問うと、幅広い業務経験を積み、スキルアップを目指したいと回答する人が多かった。

    ・スキルアップができる 43票
    ・いろいろな案件に携われる 32票
    ・安定している 23票
    ・仕事の分担がはっきりしている 14票
    ・大きなプロジェクトに携われる 10票
    ・給与が高い 5票
    ・プロジェクトベースで働ける 5票
    ・エンジニアとしての基礎を学べる 2票
    ・その他 2票

    ※回答者65名 複数回答可 

    さらに、「現在SI業界で働いていて、今後も働きたい」と回答した人と、「現在別の業界で働いているが、今後はSI業界で働きたい」と回答した人の意見をそれぞれ紹介しよう。これからの時代、SI業界で働く醍醐味や魅力を、エンジニアはどのように考えているのだろうか。


    ●現在SIで働いていて、今後も働きたい派
    「最新の技術に常に触れられる環境があるため。ITが好きなので、自分には合っていると思うから」(30代男性/データベース・サーバ・ネットワークエンジニア)
    「システムの導入が無事完了した時には、代えがたい達成感が得られます。エンドユーザーから感謝された時には、やっていてよかったと喜びを感じる」(40代男性/社内SE)
    「さまざまな業界に入って仕事をするため、経済や医療、介護・国際問題まで、幅広い知識が必要になる。他の業界のことがよく見えるようになり、結果的に自分の人生が豊かになったと感じる」(30代男性/プログラマー)
    「多くの企業と取引し、大小さまざまな案件に携われるのが魅力。スキルの幅も広がり、自分の活躍次第で大きなプロジェクトにも参画できるため」(20代男性/SE)

    ●現在別の業界で働いているが、今後SIで働きたい派
    「エンジニア自身が常に最新技術を学び、習得していかないと通用しない世界だと思う。その分、刺激を受けることができると感じる」(20代男性/プログラマー)
    「無駄な業務や事務作業を無くすことで人々のワークライフバランス充実に貢献できる点が魅力的。最新の技術を使って、今までできなかったことを実現させるのも面白そう」(20代男性/PM)
    「給料が高く、福利厚生が充実していると感じます。安定して働けて、頑張った分だけ報酬を得られる環境の方がモチベーションが上がると思う」(20代女性/ITコンサルタント)


    寄せられた回答を見ると、最新技術に触れられる機会が多いことや、仕事を通じて人々の社会生活をより豊かなものへと変えられる可能性があることに魅力を感じている人が多かった。

    一方、「SI業界も、そこで働くエンジニアも、時代に合わせて変化していかなければ生き残れないと思う」(20代男性/SE)という意見も少なからず挙がっている。実際、この変革期において、SI各社はどのような生き残り戦略を描いているのか――。

    NTTデータをはじめ、SI業界をリードする各社へのインタビューから、SI、そして、そこで働くSEに求められる「進化」について紹介していきたい。

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    【調査概要】
    調査方法:『クラウドワークス』登録者のうち、20~40代のエンジニア100名にWebアンケートを実施
    有効回答数:100名

    文/エンジニアtype編集部

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