株式会社圓窓 代表取締役
澤 円さん(@madoka510)
元・日本マイクロソフト業務執行役員。キャリアスタートはCOBOLプログラマ。MSでITコンサルタント、技術営業マネージャとして経験を積み8月31日に退職。DXからサイバーセキュリティーまで幅広い領域の情報発信を行う。
コロナ禍でも転職者の売り手が続く、エンジニア経験者の採用市場。多くの企業にアプローチされるエンジニアの中には「どんな基準で企業を選べばいいのか」迷う人も多いだろう。
そこでエンジニアtypeが選ぶ、技術と経営に詳しい「ビジネス賢者」に「もしも自分が若手エンジニアだったら、最も働いてみたい会社」を3社ピックアップしてもらい、その選定理由を聞いてみた。
前半の本記事では、マイクロソフト元業務執行役員で現在はテクノロジーに関わる情報発信を行う澤円さん、シリコンバレー拠点に事業を行う経営コンサルタント・海部美知さん、さくらインターネット代表・田中邦裕さんの回答を紹介。ビジネス賢者流の「企業選びの視点」を参考にしてみよう!
株式会社圓窓 代表取締役
澤 円さん(@madoka510)
元・日本マイクロソフト業務執行役員。キャリアスタートはCOBOLプログラマ。MSでITコンサルタント、技術営業マネージャとして経験を積み8月31日に退職。DXからサイバーセキュリティーまで幅広い領域の情報発信を行う。
とにかく平野洋一郎社長の人柄が素晴らしい。技術に対するリスペクト、情報発信力、社会の公器としての責任を全て体現されている。このような社長が率いる組織の中で働くことは、とても誇りに思えるに違いないと思われる。
幅広い自社開発ソフトウエアで勝負していて、開発者としての成長が求められる理想的な場所だと強く感じる。
もともと日本の会社でありながら、グローバルマーケットを意識した経営がなされている数少ない会社の一つ。
チャットのインフラに留まらず、ブロックチェーン技術や各種AIなどさまざまな最新テクノロジーを自社開発している点は、エンジニアとしては強い魅力を感じる。社内もグローバルベンチャー企業の雰囲気が漂っていて、刺激的である。
自動運転、セキュリティー、AIなど、エンジニアとしては最も興味を惹かれる要素が、これでもかというくらい揃っている。
元々はカルソニックカンセイと、フランスのセキュリティー企業の合弁会社だったこともあり、社員の国籍もバラエティーに富んでいて、日本にいながらにしてグローバルな環境で働けるのは大きな魅力。
ENOTECH Consulting 代表
海部 美知さん/Michi Kaifu(@MichiKaifu)
米国と日本のIT(情報技術)・新技術に関する戦略提案・投資や提携斡旋・調査などを手掛けるコンサルタント。 シリコンバレー在住。最新著書は『シリコンバレーの金儲け』(講談社+α新書)
実は「男社会」のシリコンバレー・テック企業の中で、ダイバーシティの実践で最も進んでいる。女性エンジニアには特におすすめ。
企業向け製品ではトップグループで、サンフランシスコ市へのインフラ投資支援や社員の社会貢献推奨などで、地元民からの尊敬も集める。
コロナで注目度急上昇中ながら、私が推奨する「超・地味」なカナダ企業。創業以来、コツコツとお客さんのために誠実に製品を作り続けており、一方で世の中の技術の趨勢(すうせい)にしっかりタイミングよく対応している。
コロナで注目されすぎてしまったため地味ではなくなってしまったが、こちらも創業者の製品に対する誠実さに良い印象を持っている会社。今や世界のインフラとなり、ますます重要度を増していくと感じるから。
さくらインターネット 代表代表取締役社長
田中邦裕さん (@kunihirotanaka)
1996年、舞鶴高専門在学中にさくらインターネットを創業、レンタルサーバ事業を開始。1999年、さくらインターネットを設立、代表取締役社長に就任。その後、最高執行責任者などを歴任し2007年より現職
同社は、ブロックチェーンという流行りに乗った事業を推進しており、いわゆる「イケている感」がありつつも、そこにしっかりとした技術力の裏付けがある。未踏出身の福島氏が代表をされていることもあり、会社全体として技術を大切にしている。
そこに魅力を感じ、すごいエンジニアが集まってきそうな印象を持っており、そこに身を置けたら自分も成長できるのでは?と感じた。
ソフトウエアだけがテックではないと考え、ハードウエアスタートアップの1社として選出。そもそも宇宙というロマンに惹かれるところがあり、宇宙で新しいチャレンジをしている企業という点が魅力的。宇宙といえば、スペースXという大手企業の選択肢もあったが、大手ではない企業の方が、エッジもあるし自分の力が企業の成長に寄与しやすく刺激も大きいと考え選出した。
世の中が、ものづくりからパッケージソフト、オンラインでソフトを提供する世界に変化する中で、常に時代のニーズにあったソフトウエアを提供し続ける老舗企業という印象。
働きがいや、働きやすさを大切にしているという印象もあり、いわゆるジャイアントと呼ばれる同社に身を置けたら、さまざまな示唆が得られるのでは?と感じ選出した。
記事後半はこちら:「もし自分が若手エンジニアだったら、最も働きたいテックカンパニー」は?【松尾 豊/佐俣アンリ/溝口勇児】
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