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海外赴任・グローバルプロジェクトを経験したエンジニアたちに聞く、カルチャーの違いを乗り越えるマインドチェンジ法とは

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エンジニアとして経験を積みたい、新しいスキルを身に付けたいと思った時の手段の一つである海外経験。

しかし、「グローバルな環境で通用するだろうか」「本当に自分のキャリアにとってプラスになるだろうか」と具体的にイメージできない人も多いだろう。

そこで紹介したいのが、グローバルに対応した金融システムを数多く生み出している日本総合研究所(以下、日本総研)の事例だ。

SMBCグループ各社のシステム開発や運用を手掛ける日本総研のITソリューション部門には、「エンジニアがグローバルなフィールドで活躍できるチャンスがある」と経験者である小林ひろみさんと長谷川大介さんは話す。

グローバルプロジェクトへの参画や海外赴任にチャレンジした経験は、二人のエンジニアに何をもたらしたのだろうか。自身の変化について語ってもらった。

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株式会社日本総合研究所
グローバル決済システム本部 次長
小林ひろみさん

金融系システム子会社を経て、2005年に日本総研に入社。国内法人向け金融システムを担当したのち、16年からグローバル企業向けインターネットバンキング『SMAR&TS』を担当

プロフィール画像

株式会社日本総合研究所
ネットワーク・クラウド基盤システム本部 次長
長谷川大介さん

外資系ITベンダーでインフラ系システム開発に従事したのち、2012年に日本総研に入社し複数のインフラ系プロジェクトに参画。17年に海外トレーニー制度を利用して米国拠点のJRI Americaに赴任。帰国後も海外インフラ案件を担当

グローバルプロジェクトへの参画は、「視野を広げるため」「意図せず」

ーー日本総研には、エンジニアが海外赴任やグローバルプロジェクトにチャレンジできる機会があるそうですが、お二人が海外赴任やグローバルプロジェクトに参画した経緯は?

小林:私は2005年に日本総研に入社して以降、約10年間にわたってシンジケートローンの業務関連システム導入や国内法人向けのシステムなどを担当してきました。

グローバルプロジェクトに初めて参画したのは、16年。オーストラリア、アジア地域を中心としたグローバル企業向けインターネットバンキング『SMAR&TS』のシステム開発プロジェクトの担当になったことがきっかけです。

長谷川:私は大学卒業後、外資系ITベンダーでインフラ系システム開発に従事していましたが、ユーザー目線でシステムに関わりたいと考え、12年に日本総研に入社しました。

前職の経験を生かせるインフラ系のプロジェクトにアサインされ、海外送金システムや業務システムなどを扱う案件を担当した後、17年に海外トレーニー制度に応募し、日本総研の米国拠点であるJRI Americaに赴任しました。

ーー「海外トレーニー制度」とは?

長谷川:日本総研の海外拠点に若手社員を派遣し、グローバル人材を育成する制度です。社内で希望者を公募し、書類選考や面談を経て参加者が選抜されます。

トレーニーといっても、用意されたプログラムをこなすような研修ではありません。チームの一員として実務を任され、仕事を通じて現地の金融業務やシステム知識の習得を目指すという実践的な内容です。

当時の赴任先候補となる海外拠点はニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポールの計4カ所ありました。私は自身の強みでもあるインフラ系の案件が豊富な拠点を希望し、ニューヨークのJRI Americaに派遣が決まりました。

約1年間、米国で実務を経験し、帰国後もJRI Americaとの共同プロジェクトなどを担当しています。

ーーお二人とも、もともと海外志向が強かったのですか?

長谷川:私は前職が外資系企業だったこともあり、海外で働くことに対して漠然とした興味はありました。ただ、当時は具体的な行動を起こすことはありませんでした。日本総研に入社後、海外拠点からのトレーニーと交流をする中で自分自身のグローバルに対する意識が高まっていきました。

その時はすでに日本総研に入社して6年目で、年齢も30代半ばでした。年齢的に最後のチャンスだと思い、海外トレーニー制度に応募しました。

海外に出てエンジニアとしての視野を広げたいと思ったこと、国内システムをしっかり理解した今だからこそ海外システムを学びたいという気持ちを面談時に伝え、その思いが伝わったのだと思います。

日本総合研究所

小林:正直に申し上げると、私はグローバルな仕事を希望していたわけではありませんでした。担当変更によって、グローバル案件に携わることになったことがきっかけです。海外のエンジニアやエンドユーザーを相手に仕事をするということがどういうことかを理解したのは、実務に入ってからでした。

『SMAR&TS』のシステムはSMBCグループの海外28拠点で使用されており、現地や当局からの依頼や要請に応えるのが私たちのミッションです。新規サービスの追加や既存サービスのレベルアップ、セキュリティーやレギュレーションへの対応など案件の内容は多岐にわたります。

意図せず訪れたチャレンジでしたが、幅広い経験を積む中で、少しずつグローバルへの志向が醸成されていきました

自ら動き、時には相手の懐に入り込んで乗り越える

  

ーーグローバルプロジェクトに携わるようになって、大変だったことや苦労したことはありますか?

小林:グローバルプロジェクトに携わった当初は、海外と日本で仕事の進め方が異なることに驚きました。

日本ではユーザー企業から要件が提示され、私たちはそれをシステムとして実装するというプロセスを経ることが多いかと思います。

一方、海外のプロジェクトではユーザー企業も自分たちに何が必要なのか、何を望んでいるのかがはっきりしていない状態からスタートすることもありました。

国ごとに法律も異なりますので、リーガルチェックを何度も行うなど、国内の案件にはないプロセスも発生します。

そのため、要件を具体化するまでに想定以上の時間がかかってしまうことが多々あり、苦労しました。

日本総合研究所

ーープロセスが違うと、スケジュール管理も難しくなりますね。

小林:そうですね。加えて、コミュニケーションスタイルも日本とは異なるため工夫が必要でした。

例えば、日本の場合は「期限は必ず守る」という意識が強く、プロジェクトに関わる全員がスケジュール通りに進めることを前提として動くことが多いのではないでしょうか。

課題が発生した場合は原因を特定し、自分事として責任を持って対処する。口に出して確認しなくても、自然に役割分担がなされ、お互いにあうんの呼吸で業務を進めていくことが可能でした。

グローバルプロジェクトの場合は、カルチャーが異なるエンジニアが集まっているため、期限や役割分担について明示しないとうまくいきません

課題が発生したときも、誰が対処すべきなのか、いつまでに解決しなければいけないのかをきちんと整理し、一つ一つの情報を共有しながら進める必要がありました。このようなコミュニケーションスタイルの違いにも最初は戸惑いました。

ーー海外トレーニーとして米国で働かれた時はいかがでしたか。

長谷川:海外トレーニー制度では具体的な研修メニューが用意されているわけではなく、チームの一員として実務にあたりますので、何をすべきかを自分で考える必要がありました。

さらに、私が配属されたのはこれまで全く経験のないセキュリティーのチームでした。言葉や文化が違うことに加え、未経験の領域だったため最初は一体何をしていいか分からず、戸惑うこともありました。

日本総合研究所
 

ーーお二人とも苦労があったようですが、その壁をどのように乗り越えたのですか?

小林:「日本国内のプロジェクトと同じようにはいかない」ということに気付いてからは、自分から積極的に相手に歩み寄るようにしました。

プロジェクトが予定通りに進んでいない場合は、「今どのような状況なのか」「何に困っているのか」などをかなり踏み込んで聞き出すようにしています。最初はうまくいかないこともありましたが、「私も考えるので、一緒に解決していきましょう」と促すことで改善していきました。

「これは相手の担当範囲だから対処してくれるだろう」と待っていては、プロジェクトは一向に前に進みません。だからこそ、自分から積極的に関与していくことを意識しました。

長谷川:私も小林さんと同じで、ただ待っているだけではダメだと気付き、とにかく自分から動いてみようと頭を切り替えました

分からないことだらけの中でも、自分なりに何ができるかを必死に考える。チャンスがあれば何でも手を挙げて引き受ける。その繰り返しの中で、少しずつ自分なりのアイデアを提案していけるようになりました。

その一例として、JRI Americaのセキュリティー業務の可視化と日本拠点への情報提供を行いました。当時はJRI Americaのセキュリティーチームの中に日本のメンバーが踏み込むことが少なく、日本拠点やJRI Americaにいる日本のメンバーからも「どのような活動をしているのかよく分からない」と言われました。

そこで、JRI Americaのセキュリティーチームのメンバーに業務内容をヒアリングし、日本の人メンバーが理解しやすいよう文書化したものを共有しました。拠点間の橋渡しに少しは貢献できたと思いますし、ヒアリングした際に培った人脈は帰国後の仕事でも生かせています。

自分の殻を破り、変化を楽しめるエンジニアに成長

ーーグローバル経験を経て、ご自身の変化や成長を実感していますか?

長谷川:自分に何ができるのか能動的に考えるようになったことに加え、「周囲が何を求めているか」を強く意識するようになったと感じています。

海外トレーニー制度を終えて帰国した後、JRI Americaのクラウドチームとの共同案件にアサインされました。双方とも協業するノウハウがなかったため、私がJRI Americaに働きかけ、両者の間に立ってプロジェクトの進め方をゼロから構築しました。

理解を得るのに苦労した場面もありましたが、最終的には相手の信頼を勝ち取ることができました。周囲がどんなことで困っているか、何をしてほしいと思っているのかを見極め、その課題にアプローチすることで自分の価値を発揮できると実感しています。

ーー小林さんはどんな場面でご自身の成長を実感しますか?

日本総合研究所

小林:周囲と連携して課題を解決する力がついたと思います。

あるプロジェクトで、海外拠点側で発生した問題がどうしても解決せず「もはやプロジェクトを延伸するしかないのでは」というギリギリの状況に陥りました。

私もいつも以上に相手に踏み込んで働きかけましたが状況は変わらず、1カ月以上もプロジェクトの進行が停滞したままでした。

これ以上の停滞は許されないと判断し、上司に相談した結果、海外拠点のマネジャーがプロジェクトに参画することになりました。その後、停滞を引き起こしていたさまざまな要因が整理され、1週間で再びプロジェクトが進行し始めたのです。

この経験から、課題を解決するための方法は一つではないことを学びました。自分から積極的に関与していく姿勢は続けながら、状況に応じて動き方を変えられるようになったと思います。

日本総合研究所

ーーグローバルを舞台に働く経験を積んだことで、仕事に対するスタンスも変化しましたか?

長谷川:今振り返ると、海外トレーニーにチャレンジする前の自分はとても保守的だったように思います。

海外に興味を持ちつつも、一歩踏み出すことができず、環境の変化も望んでいませんでした。しかし、海外に赴任し、新しい環境や技術に触れてからは「変化は常に起こるもの」という意識に変わりました

変化を楽しみながら、海外、国内を問わず活躍できる人材であり続けたいと思っています。

小林:私も以前は保守的でしたが、グローバルプロジェクトの経験によって変化に対応できるようになったと感じています。

グローバルプロジェクトでは国内のみのプロジェクトと比較すると、多様なカルチャーやバックグラウンドのメンバーを相手にすることが多いため、さまざまな価値観に触れることができます。お互いの良さを取り入れ、認め合うことができるのもグローバルプロジェクトの面白さです。

今では何が起こっても動じなくなり、想定外のことが発生しても「そう来たか」とむしろワクワクするくらいです(笑)

グローバルで通用する人材であり続けるために、今後も新たな学びや気付きを積み重ねていきたいと思います。

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取材・文/塚田有香 撮影/小黒冴夏

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