~サカモト@エンジニアキャリア論が回答~
エンジニアのための「転職&キャリア」相談室有名テック企業への転職、年収アップ、理想のキャリアを築くための方法は? エンジニアのための無料キャリア相談で人気の「サカモト@エンジニアキャリア論」さんが、エンジニアから実際に寄せられた相談内容をもとに、転職成功の秘訣や年収・キャリアアップに役立つ情報を紹介していきます!
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こんにちは、サカモトです。
とある外資系企業でソフトウエアエンジニアとして働く傍ら、Twitterやnoteなどで、テック企業の面接情報、面接で聞かれる技術質問の解説、さまざまなエンジニアのキャリアストーリーなどを中心に情報発信活動しています。
今回は、多くの方から寄せられる「どの専門領域でエンジニアをやるべきか?」という質問に対して答えていこうと思います。この記事では、バックエンド、フルスタック、モバイルアプリ、フロントエンドの四つの分野に絞って考えていきます。
サカモト@エンジニアキャリア論さん(@sakamoto_582)
外資テック企業で働くソフトウエアエンジニア。エンジニアがテック企業トップに行くためのキャリア論をTwitterなどで発信中
以下はOpenSalaryから抽出した年収のデータです。それぞれ年収の中央値、90パーセンタイル、75パーセンタイル、データの件数を出しています。
バックエンドやフルスタックエンジニアは上位帯の年収が明らかに高いことが分かります。これは外資などの高給を支払えるテック企業がバックエンドやフルスタック寄りの求人を多く出しているからです。
Woven by Toyota、Indeed、Google、Amazonなどを見ても、この二つの領域(バックエンド、フルスタック)に位置するエンジニアが多いようでした。
今すぐこれらの企業への転職を目指していなくとも、「将来的にいつかは」と考えている方であればバックエンド、フルスタック領域で仕事を選んでいくと良いと思います。
モバイルアプリエンジニアはバックエンドとフルスタックと比べると面白い特性が見られました。中央値年収は四つの領域の中で最も高い845万円ですが、上位帯の年収はバックエンドやフルスタックに劣ります。
これは推測となりますが、中央値の年収が高い要因として近年サービスを展開する時はまずWebアプリファーストになっており、高い年収を出せるような大企業が中心となっていることが考えられそうです。
モバイルアプリを専門領域として選ぶ場合の注意点として、選べる会社の範囲が狭くなることが挙げられます。モバイルアプリは基本的にtoC領域+大企業で採用されるためです。
つまり、Webが主体となっている企業にはポジションがないことを理解しておきましょう。
応募できる求人の範囲を広げたい場合にはバックエンド、フルスタックエンジニアを選ぶ方が賢明だと思います。
フロントエンドは中央値が680万円、90パーセンタイルでも1052万円と四つの領域の中では最も年収が低くなっています。
近年のフロントエンドはReactが中心となり以前と比較するとまだ落ち着いてはいますが、依然として新しいツールやライブラリの更新が行われています。
キャッチアップが難しい領域だと思いますが、年収を追い求めるのであればフロントエンドだけにとらわれるのではなく一歩引き、フルスタックエンジニアとして活躍できるようにした方が年収を上げるチャンスは広がるかもしれません。
年収だけ見ればバックエンド、フルスタックエンジニアを目指すことがこの四つ領域の中ではチャンスが大きいことが分かりました。
どの領域のエンジニアが優れているということはありません。しかしわれわれエンジニアは、需要が高い、高給を支払える企業が欲している領域のエンジニアを目指すことが活躍の一番の近道であることも事実です。
四つの領域以外にも機械学習、XR、組み込み系などがありますが、自分の専門領域が好きだからという視点に加えて、世の中でどのような企業のポジションで必要とされているのか? という視点で見てみると、今後の年収アップの鍵になると思います。
一般的に、エンジニアが専門領域を変えることは経験年数を積み重ねるほど難しくなっていきます。これは、「年収を下げる」という選択が年を重ねるほどに難しくなっていくからです。
では、年収を下げずに専門領域を変えるにはどうすれば良いのでしょうか?
まず自分が得意な領域を50%、自分が挑戦したい領域を50%でできるように社内の機会をうかがってみましょう。
少しずつ専門領域を移行していくことでリスクを抑えながら新しいことへの挑戦が可能となります。
あなたが現職で活躍しているならば、会社として個人のキャリアを尊重してくれる可能性があります。しかしながら、いきなり経験の弱い領域に100%移行するのは難しい場合もあるでしょう。もちろん、年収を落とさずに100%新しいことに挑戦させてくれるならばこれ以上の話はありません。
ここまで、どの専門領域のエンジニアになると良いか? というお話をしてきました。今回話したことは、年収を軸に置いたマクロ的な視点での考察になります。
キャリアというのはそんなに単純なものではなく、個別の事象によっていくらでも例外は起こり得ます。
例えば年収が低くなりがちなフロントエンドエンジニアでも、国内に高給な求人がなくとも海外のリモート企業からオファーが来た場合は年収が高くなるでしょう。
自分の取れる選択肢の中からどうすれば年収を上げられるのか? 一度立ち止まって考えてみる機会になればと思います。
最後に、『エンジニアtype』読者の皆さんからも相談があれば、ぜひサカモトのTwitterまでDMください。模擬面接を通して率直なフィードバックも可能です!
>>DMはこちらから ※応募前に『note』記載の応募条件を必ずご確認ください。相談内容(DMと通話内容)に関しては、個人情報は伏せたかたちで、SNSや記事等でコンテンツ化させていただくことがあります
※本記事内の表は、OpenSalary、InterviewCatより引用しております(2023年8月時点)
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