活躍している若手エンジニアは、一体どんなキャリアを歩んでいるんだろう?「エンジニアの転職」ならではの成功の秘訣を読み解くために、転職を通じて理想のキャリアを掴み取ってきた35歳以下のエンジニアに聞いてみた!
30代でエンジニアデビュー。挑戦への不安は「わがまま」な質問が払拭してくれた
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E.Oさんが転職先を決めた条件はこれ!
1、入社後の成長がイメージできる
2、担当業務を選ぶ裁量権がある
3、人当たりの良い社風
【転職背景】手に職を付けて、安定した働き方を実現したかった
高校卒業と同時に社会に出た私は、飲食店のホールスタッフや通信キャリアの営業事務など、さまざまな仕事を経験しました。当時は趣味やプライベートを最優先にしたく、シフトの自由度の高いアルバイトや準社員で募集している職種を選んでいたんです。
そんな私がエンジニアになったのは、手に職を付けたいと思うようになったから。当時働いていたヘルプデスクの職場が、コロナ禍の影響で部門を縮小したことがきっかけです。待機時間ばかりが増えて収入がなくなり、日雇いの仕事で生計を立てる日々。収入の不安はもちろん、何のスキルも持たない自分への焦りが膨らんでいきました。
ちょうど30代に入った頃ということもあり、「未経験の仕事にチャレンジできる最後の機会かもしれない」と考え、本格的に転職活動を開始したんです。正社員を目指すのも初めてだったので、とにかく手探りでした。
手に職を付けられる仕事は数多くありますが、その中からエンジニアを選んだのは「ものづくり」に携わる仕事という点。そして、将来性が高く安定した働き方ができると思ったことも理由の一つです。
私はもともと、何かを企画したり作ったりといったアイデアを形にする作業が好きだったので、フォトグラファーやデザイナー、職人など、「ものづくり」に関わる仕事がしたいと感じていました。
その思いでものづくり系の職種を探している中で出会ったのが、エンジニアです。
ITの知識がなかったため、エンジニアの仕事内容がイメージできず、はじめは「ものづくり」のイメージはありませんでした。でも、あれこれ調べるうちに「エンジニアは身の回りにあるシステムを作る『ものづくり』の仕事だ」と気付いたんです。
また、調べる過程でエンジニアの市場価値が高いことも知りました。「将来性があり、安定して働けるに違いない」と確信し、経験はゼロでしたがエンジニアを目指すことに決めました。
【転職先選び】30代×未経験。失敗できないからこそ、入社後のイメージを明確に
エンジニアへのキャリアチェンジをする上で、転職先選びで最も重要視していたのが、入社後の研修体制が整っていること。30代、未経験でのスタートということで「先がない」という気持ちが強く、絶対に失敗したくなかったんです。なので、企業との面接時には「入社後の成長過程をイメージできるかどうか」を重点的に確認していました。
さまざまな企業の選考を受けていく中で、特に好印象だった会社がブランチでした。面談を通して私の過去の経歴や得意なことを詳しく聞いてくれて、将来どのような働き方をしたいのかをじっくり相談してくれたんです。
これまでの経験がエンジニアの仕事に活かせると思っていなかったので、面接担当の方自ら私の強みを引き出そうとしてくださったことに驚きました。「この会社は私のキャリアを尊重し、何が向いているのかをきちんと考えてくれる」と感じたことを覚えています。
ブランチでは、業務内容ごとに求められるスキルレベルが明確化された資料があり、私の適正業務を見極めることから面談を行ってくれました。
「エンジニアの中でもどの領域の業務が向いているのか」「将来手掛けたい業務を担当するには、どのようなスキルを身に付ければ良いのか」など、自分がエンジニアとしてどのように成長していけるかを具体的にイメージできて安心しましたね。
転職先選びで大切にしていたポイントは他にも二つあります。一つ目は「手掛ける仕事の裁量権があるかどうか」。そして二つ目は「人当たりの良い社風があること」です。
いくら入社前に理想の働き方をイメージしても、いざ働いてみたら「思っていたのと違う」と感じてしまうケースは、どうしてもあるかと思います。その可能性を考えて私が面接時に行っていたのが、「わがままな質問」を投げ掛けてみることです。
「エンジニアが『自分の適性に合う仕事だけをやりたい』と言った場合はどう対処しているか」「新しい業務に挑戦したいときは、どのように調整してくれるのか」といった質問ですね。これらを問い掛けたときのリアクションで、仕事への裁量権がどれくらい認められている会社かを判断していたんです。
また、私は前職時代に人間関係で職場を移した経験があったので、「在籍している社員の雰囲気」や「社員交流の頻度」といった点も確認するように意識していました。
ブランチの面接では、面接官の方が「うちはエンジニアの希望を最優先に考えたいので、むしろわがままを言える人の方が活躍できると思います」と言っていたことが印象的でした。しかもその方が代表だったと気付いたのは、なんと面接が終わってからで(笑)。その人当たりの良さに、社風がにじみ出ていることが感じ取れたんです。
理想の職場を探す際に大切なのは、面接時に自分の思いや理想を包み隠さずに話して、ざっくばらんにコミュニケーションを取ることだと思います。ネット上の口コミや求人サイトの情報も参考になりますが、最終的には自分の目や肌で感じたことを信じた方が、後悔しないのではないでしょうか。
【転職後の変化】エンジニアの枠にとどまらない「手に職」を実現
転職後はITの基礎研修やC言語の研修を行いながら、将来的に伸ばしていきたい専門領域を、面接時よりも具体的に模索していきました。私は自身の経歴上、完全な未経験スタートだと思っていたのですが、エンジニアの業務の中にはオペレーター時代の経験を活かせるものも多くあることや、その道でキャリアを描いていくことも立派なITスペシャリストへの道だと気が付きました。
こうした思いを踏まえてブランチでは、より高スキルな案件へのチャレンジや、逆にマイペースに働けるような案件など、個人の意思を尊重して現実的に進められるようにサポートしてくれます。
実際にテストエンジニアとしていくつかの業務を担当していく中で、私はエンジニアの仕事におけるコミュニケーションの重要性に気付きました。「エンジニア=コードを書く人」というイメージが強かったのですが、実際には関係各者との調整業務がとても重要です。プロジェクトの全体図やプロジェクトマネジャーの意向を見ながら、自分の立ち位置を把握して、意見を述べることが必要だと学びました。
私はBtoCの業界で働いていた経験があったので、コミュニケーション力には自信がありました。今考えると、会社が私の経歴を考慮して適性の高いポジションにアサインしてくれたのかもしれません。テストエンジニアの業務は私にマッチしていたので、スムーズに立ち上がることができたのだと思います。
現在は、PMOというプロジェクトマネジャーを補佐するポジションに就きながら、経理や人材育成などにも取り組んでいます。私はいくつかテストやPMOの案件に参画させていただいたので、その経験を活かして今後も様々なプロジェクトをサポートしていけるような、エンジニアの道に進んで行きたいです。
>>株式会社ブランチの求人情報はこちら
取材・文/中 たんぺい 撮影/桑原美樹 編集/今中康達(編集部)
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