日々流れてゆく膨大な情報量の中からおいしいネタを敏感に察知し、ネット界隈を賑わせてくれるWeb業界の異端児・村上福之氏。同氏独自の経験と価値観から、「キャラ立ちエンジニア」の思考回路を紐解いていく。
アスペプログラマーな僕は、海外に住んで仕事をした方がいいかもしれない【村上福之】
今日言いたいことを3行でまとめます。
・クラウドソーシングができて世界中でネット経由で仕事ができるようになった。
・プログラマーの単価は実力次第で、場所を問わず単価の高い仕事が取れるようになってきた。
・アスペプログラマーな僕はコストの安い国で広い家でメイドを雇って贅沢した方がいい。
意味が分かったら、あとは読む必要はありません。
クラウドソーシングというサービスがあります。ネットでどこでも、仕事を受注できるサイトです。ニートでも受注できるわけです。まぁ、ニートは仕事しませんが。
問題なのは、会社に勤めている時と違い、自分から仕事を取りに行かないと、収入が増えないということですが、仕事を選べば、メシを食っていく程度のお金は稼げそうです。
プログラマーの世界で世界的に有名なクラウドソーシングのサイトは、『oDesk』。日本で有名なのは、『ランサーズ』や『クラウドワークス』です。最近は、これらのサービスを活用すれば、プログラミングの実力がある人は、発展途上国にいても、場合によっては、高い単価の仕事が取れます。
例えば、この方は中国人のiPhoneプログラマーで、時給36ドルです。
正直、あんまり安いとは思えません。もちろん、探せばもっと安い人もいます。しかし、値段を見ていると、必ずしも値段とプログラマーの生活費が帳尻が合っていないように感じられます。
パキスタン人のこの方で時給27ドルです。パキスタン人の平均月収は489ドル程度なので、すごく高いように見えます。
ざっくり『oDesk』を見ていると、平均的なプログラマーの時給は22~40ドルに見えます。優秀な方は50ドルを超えるようです。先進国のプログラマーよりは安いのですが、1カ月働いてもらうと、普通にお給料を払うのと変わらない気がします。
安価な生活費、高単価の仕事、メイドのいる暮らし
このように、プログラマーの仕事はグローバル化しすぎて、生活コストが安い国でも、先進国から、高単価な仕事が取れるようになってきたわけです。
逆に、日本のクラウドソーシングサイトでもインドネシアやベトナムの人が入ってきて、非常にグローバルになってきました。
しかしながら、生活コストというものは相変わらず、国によって、大きな開きがあります。
マニラのど真ん中の2LDKのマンションで月5万円もいかないぐらいです。つまり、2日ほど働けば、マニラのど真ん中の2LDKマンションの家賃が払えるわけです。10万円ほど払えば、プール付きの家も借りられるようです。“philippine realestate”で検索すると、贅沢を言わなければ1万円台で借りられるワンルームマンションもたくさんあります。
フィリピンのメイドサービスサイトを見てみましょう。大体、月額3500~4500ペソで利用できそうです。つまり、8000円前後ですね。『oDesk』で3時間程度働くと、1カ月メイドが雇えるということです。
単純に考えて、もし偏見がなければ、僕のようなプログラマーは、生活コストの安い国に住んで、単価の高い国の仕事を取ってきて、広い家に住んで、メイドでも雇って生きればいいのかもしれません。
最近、そういう話を『lang-8』の@yang8と株式会社マインディアの西小倉社長としてました。
みんなで、日本を脱出するかもしれません。
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