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これからアプリを開発する人向け、企画とマネタイズを考える際のおすすめ方法【初心者向けアプリ開発3分tips】

働き方

    iOS、Android、Unityなどのアプリ開発について、初心者向けの内容を『RainbowApps』講師陣が分かりやすく解説していきます。

    素人からAndroidアプリ開発の講師になった私が思う、学習で挫折しない5つの心得

    私からは2回目となる今回の寄稿は、初心者が自作のアプリ開発のスキルアップもできて、マネタイズしていくための欲張りな方法をお伝えしたいと思います。

    というのも、アプリを作ってリリースするだけでは面白くありません。リリース後にダウンロードされて、少しでも報酬が入ると、モチベーションも上がってまたアプリを作りたくなり、結果的にスキルもアップします。

    少し前置きとなりますが、私自身はいずれ自作アプリや自身の作るサービスで生計を立てていきたいと考えている1人です。そのためには、アプリ開発を「趣味で作る」、「スキルを上げるため」にやるだけではなく、作ったアプリで稼ぐことまで考える必要があります。

    皆さんも、アプリ開発に興味があるようでしたら、生計を立てるとまで言わなくても、多くの人にダウンロード数を増やしたい願望や稼ぎたい願望はあると思います。

    ちなみに、私は現在、RainbowAppsで一緒に学んだ方とアプリ作成チームを発足して活動しております。2014年6月からスタートして、すでに30本を超えるアプリをリリースしました。

    大ヒットアプリはまだ出ていませんが、2カ月足らずで1000ダウンロードを超えるモノや、2000ダウンロードされたモノなども中にはあります。まだまだテスト段階ですが、ゲームや有名アプリではなくても、ダウンロードされることをお伝えできればと思っています。

    ということで、今回は下記のテーマに沿って進めて行きたいと思います。

    【1】初心者でも作りやすい(稼ぎやすい)アプリの傾向について
    【2】アプリのコンテンツを考えるコツ
    【3】Google Play内のSEO対策
    【4】おすすめの広告ツール&アイコン作成のデザインツールについて

    ぜひご一読ください。

    【1】初心者でも作りやすい(稼ぎやすい)アプリの傾向について

    私の経験上、初心者がリリースする際に最もお勧めなのは、「クイズ系アプリ」や、「情報まとめ系(読み物)アプリ」かと思います。

    これらのアプリは「ボタンを押す」という画面遷移が基本なので、簡単なモノだと仕組みは数日でできてしまいます。以下が、最もシンプルなイメージです。

    「ボタンを押す」という画面遷移が基本

    こちらにあなたの決めた題材を埋め込み、装飾を加えるだけでも、それなりのアプリに見えます。

    ちなみに私がリリースしたアプリの3割はクイズアプリです。このクイズアプリは、RainbowAppsで学んだクイズアプリの作り方をベースにして改良したものとなっています。

    また、ネット上には【Android クイズアプリ開発】、【Android まとめアプリ開発】と検索するとたくさんの開発ネタが出てきます。それらをカスタマイズすることでアプリをリリースすることも可能です。

    iPhoneアプリと違って、Google Playは審査がないので、他社・他人のコピーアプリでなければ、勉強段階でもリリースすることが可能です。

    ※人のアプリをコピーした場合や、著作権に関わる画像を利用した場合などは、申請後にアプリ配信が強制的に停止されます。私もロクに調査をせずにアプリをリリースした際に、同じアプリ名称の方がたまたまあったため、配信停止を受けたことがあります。3回停止処分を受けると、Google Playアカウントが使えなくなるので注意が必要です。

    もちろん、きちんと調査をしてリリースすれば問題はありません。

    【2】アプリのコンテンツを考えるコツ

    講師という立場上、よく「開発したいアプリのネタが見つからない」という相談を受けることがあります。これは単純に世の中へのアンテナの問題だと思っています。

    例えば、本記事のリリース時期はもうすぐ大学受験シーズンです。受験は毎年行われるものなので、

    「●●の教えるセンター試験アプリ」や、
    「●●の物理公式クイズ」
    「●●の東大必勝英単語」など

    と、受験ネタだけでも、コンテンツは無数に作ることができます。

    また、何かの資格を持っている方であれば、

    「■■の情報処理試験アプリ」や、
    「■■で受かる英検必勝英単語クイズ」

    などもテーマにできるでしょう。あなたが得意なことがあれば、それをまとめるアプリでもいいかもしれません。

    私は魚釣りや音楽好きなので、

    「初心者釣り入門仕掛け編」
    「おすすめ東京のクラブ一覧」

    などがコンテンツテーマとして考えられます。また、四季を題材にして、「花火」や「イルミネーション」に関する検索アプリなどもある……。

    こうして、もう出し切れないほどのネタが転がっているのです。

    確かに、「ゼロ」から個人でアプリを作ろうとする際は、なかなかネタが思い付かないものです。また、オリジナル性を求め過ぎても、誰もGoogle Playで検索をしてくれないため、ダウンロードどころかユーザーの目にすら触れられません。

    つまり、「人が興味ありそうなこと」を考え、調査して、アプリにする。これが私の思う稼げるアプリの一つでは? と思っています。

    ぜひネタ探しのご参考にしてみて下さい。

    そして、もう一つ、私がこだわっているのが、

    (a)アプリの名称
    (b)コンテンツの質
    (c)パッと見て何のアプリがすぐ分かるデザイン

    です。(a)のアプリ名に関しては、Google Play内SEO対策で記載させていただきますね。

    (b)のコンテンツについては、人に面白いと思ってもらえるか? ということを念頭に置いてコンテンツを作ります。簡単に言えば、世間の流行をもとにして、人の興味を調べるのです。

    一例として、クリスマスのイルミネーション紹介アプリを作ってみたいと思ったとします。Webサイトには、このようなまとめサイトが無数にありますよね? 「クリスマスイルミネーション2014」で調べた結果は下の図です(2014年12月13日時点)。

    クリスマスのイルミネーション紹介アプリ

    Webでの検索結果は、130万件もありました。

    次に、Google Play内の検索結果を見てみると、下のような結果でした。

    Google Play内の検索結果

    トータルたったの12個でした。

    どうでしょうか? ここにあなたのアプリが並べば、ダウンロードされる可能性があると感じませんか?(もちろん、「Webでは検索するけどアプリをダウンロードしてまでは見ない」ものもあるので、必ずダウンロードされるとは言い切れませんが)。

    そして、もう一点重要なポイントがあります。

    アプリは上位ランキングに入らないとダウンロードされないと考えている方も多いと思います。確かに上位ランキングに入れば、大きくダウンロードを伸ばして報酬を得る確率も高まります。ただし、現在の上位ランキングはLINEなどのツール系やゲーム系のアプリが上位を独占しているので、個人のリリースしたアプリが狙ってそこに食い込むのは非常に難しいです。

    ランキングへ入ることは、「良いモノを作った結果」であると考えています。よって、まずはきちんと企画してアプリを開発~リリースしていく中で、運よくランキング上位に入ればいいな、くらいに考えて作るのがベターだと思います。

    上記でも記載しましたが、私がリリースしたアプリが何十万ダウンロードされているかと問われると、現在は大した数にはなっていません。が、リリース後、数カ月で数千ダウンロードされているものも複数あります。一気に火がつかなくても、ダウンロード数がずっと伸び続けているアプリもあります。

    ※これらは、特にレビューサイトへレビュー依頼などをして注目を高めたものではありません。すべてがGoogle Play内の検索流入です。

    個人でも、ダウンロード数を増やすチャンスはまだまだあります。次は、そのダウンロード数を左右するGoogle Play内部のSEOについて紹介しましょう。

    GooglePlay内SEO対策について

    本連載は初心者向けということもあるので、まずは「SEO」とは何かを簡単に説明します。

    検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization、SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)はある特定の検索エンジンを対象として検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えること。
    (引用元:Wikipedia

    これはいわゆるWebページの検索に関してですが、ここでは、Google Playで検索された際に上位に表示する、もしくは検索したページ内にあなたのアプリを表示することを「Google PlayでのSEO」として説明します。

    例えば、あなたが思い付いたキャラ名で作ったアプリは、検索されやすいと言えるでしょうか? 自分の名前を冠したゲーム(例えば「ナカニシゲーム」など)は、検索に引っかかるでしょうか?

    意外とこういう名前にしがちですが、冷静に考えれば、こういったキーワードで検索する人はほとんどいないだろうと推察できます。

    前項でも記載しましたが、重要なのはアプリ名とアプリの紹介文です。これが、Google Play内でのSEOのすべてと言っても過言ではありません。

    アプリ名は、「どんなユーザが検索するか?」という点と、「ニーズはあるか?」に重点を置いて考えてみてください。

    例えば【2】で挙げたクリスマスを例に、『(仮)クリスマスイルミ案内2014』と名付けたアプリを作るとしましょう。メインで狙うユーザーは、【クリスマス 2014】、【クリスマス イルミネーション】と検索する人だと仮定します。

    そのアプリの紹介文には、ユーザーが検索するであろうキーワードと、狙っているキーワードを不自然な書き方ではなく適度に含めて下さい。

    経験上、クリスマスのどんな情報を載せているのかを説明すると同時に、「クリスマス」、「イルミネーション」というキーワードを文章の中で5回程度混ぜて書くことを意識するのがいいかと思います。これらのキーワードで検索したユーザーの目に届く可能性が確実に増えるからです。これが絶対の正解とはいいませんが、確実にユーザーの目に触れる確率をアップできます。

    【2】でも説明したように、まだまだブルーオーシャン分野のアプリは無数にあるので、ニーズやタイトル名の調査もしっかり行ってくださいね。

    おすすめの広告ツール&アイコン作成のデザインツールについて

    最後に、アプリを作ってもデザインができない人や、何の広告を使えば良いか分からない人のために、おすすめのデザインツールやサイトを紹介します。

    まずアプリ内に広告を入れたい時に使うアドネットワークについて、私が最もおすすめなのは『nend(ネンド)』です。

    『nend(ネンド)』のWebサイト

    『nend(ネンド)』のWebサイト

    理由としては、広告の申請から承認までがスピーディで、かつアプリに広告を取り込むことが簡単にできるからです。報酬が3000円を超えると、翌月払いになるという点も魅力の一つです。

    また、(個人的に)インターネット広告会社で最も安心できるファンコミュニケーションズのサービスだという点もおすすめの理由です。登録も申請も簡単ですので、ぜひやってみてください。

    次に、おすすめの画像加工サイト『BANNERKOUBOU(バナー工房)を紹介します。

    Webツールのため、WindowsやMacなど、使っているPCのOSには依存しません。手軽に画像の装飾が可能です。感覚的に利用が可能でアイコンや背景画像、ヘッダーなどもすぐにできてしまいます。

    また、もう一段上のレベルで画像を作る際は、『PhotoScapeがおすすめです(※こちらはWindowsユーザー向けツールです)。

    『PhotoScape』があれば、それなりに凝ったデザインが可能です。Mac版もありますが、非常に使い方が分かりにくいのでおすすめできません。Mac PCをお使いの方には『Art Text 2』というツールがオススメです。無料版(Lite)有料版(2000円)があります。

    有料版は、無料版よりも利用できる素材の多さと使える機能が多いです。Lite版の使い勝手が良ければ、有料版を購入しても良いかもしれませんね。

    アプリを作る際は、プログラミングをはじめとしてデザインや企画、市場調査などと幅広くやるべきことがあります。

    個人でアプリを作るとこれらすべてを1人でやらなくてはいけません。すべて完璧を目指すと、リリースする機会を失ってしまいます。リリースしながらスキルを上げて成長する形を目指しましょう!

    また、私には一緒にアプリを作る仲間がいますが、読者の皆さんも良き仲間と出会って一緒に作ることが、スキルを高める近道となるはずです。そんな出会いの場所としても、ぜひ一度RainbowAppsを訪ねてみてください。

    >> 初心者向けアプリ開発3分tips:連載一覧

    【講師プロフィール】
    RainbowApps講師 ナカニシタカシ
    1982年生まれ。大学院を卒業後に大手ITメーカーに就職。スマホが流行始めた2010年ころにRainbowAppsと出会い、AndroidアプリマスターコースおよびiPhoneアプリマスターコースを受講。その後RainbowApps本校でアシスタント、RainbowApps横浜校などでAndroidをメインに講師や運営を担当し総勢100名の受講生を輩出。個人でのAndroidアプリのリリースはトータル40本を超える。

    【著者からひと言】 iOS、Android、Unityなどのアプリ開発を本格的に学びたい方は、ぜひRainbowAppsにお越し下さい。プログラミング初心者の方から経験者の方まで、レベルに合わせた対応が可能です。

    プロフィール画像

    スクール講師がアドバイス!初心者のためのアプリ開発3分tips
    アプリ開発スクール『RainbowApps』

    日本で初めて、プログラミング受講料の無料提供を始めたアプリ開発スクール。iPhone、Android、Unity、HTML5、AWSコースを展開しており、受講用のMac完備、初心者・未経験者から受講OK。特徴は、大手IT企業からベンチャーまで、受講後の就職・転職もサポートしている点だ。全国で教室を開いているほか、オンライン講座も展開中

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