(例) BTW, would you tell me about the progress of the project?
(訳)ところで、プロジェクトの進ちょくについて教えていただけますか?
英文メールやチャットでよく見る「略語」の意味は? アメリカ・シンガポール企業のエンジニア&編集部が解説!
作業中にすぐに連絡を取りたい時や些細なことを確認したい時に、メールやメッセンジャー、チャットなどでやり取りをするエンジニアは多いだろう。同僚として外国人が入社してきたり、海外の会社と仕事をする機会が増えたりしたことをきっかけに、こうしたコミュニケーションツールで、英文をやり取りする機会がある人もいるのでは。
しかし、外国人とやり取りを重ねる中で、「?」となるような見慣れぬ略語を目にしたことはないだろうか。知らなければただの意味不明な文字列にすぎないが、略語の意味を正しく知れば、スピーディーでスムーズなコミュニケーションにつながる。
そこで今回は「ネイティブがよく使う英語の略語」を紹介。アメリカとシンガポールの企業で働くエンジニアに、実際の現場でよく使う略語を教えてもらった。またエンジニアtype編集部が独自に調べた「おすすめの略語」もあわせて紹介しよう。
※この記事は2013年6月13日に公開し、2024年1月5日に最新情報を更新しています。
熟語を略したパターン
(1)単独でよく使われる略語
「TKS」「Thx」=Thanks(ありがとう)
「TQ」=Thank you (東南アジアでよく使われる表現です)
「OMG」=Oh My God(ああ、どうしよう! しまった! びっくり!)
「LOL」=Laugh Out Loud(爆笑/(笑)と同じように使われます)
「FYI」=For your information(ご参考までに)
「BFN」=Bye for now(またね)
「GLHF」=Good luck have fun(楽しんでね!)
「TL;DR」=Too Long; Didn’t Read(長すぎて読まなかった)
「KIT」=Keep In Touch(これからもよろしく)
(2)文中で使うことが多い略語
「BTW」=By the way(ところで)
「IMHO」=In My Humble Opinion(“謙遜して” 私見によると/わたしの見解として)
(例) IMHO, this design is not suitable for our website.
(訳)私見を言うと、このデザインはわれわれのWebサイトにふさわしくないと思う。
「ASAP」=As Soon As Possible(できるだけ早く、なるはやで)
(例) Please send me the specification ASAP.
(訳) できるだけ早く仕様書を送ってください。
「FWIW」=For What It’s Worth(役に立つかどうか・正しいかどうか分かりませんが)
(例) FWIW, I suggested the idea to my client.
(訳) 役に立てるか分かりませんが、その考えをクライアントに提案しました。
(3)ビジネスシーンで使われることが多い略語
「BRB」=Be Right Back(すぐに戻ります/一時退席中)
「EOD」=End Of The Day(終業時間までに)
「TBA」=To Be Announced(後日発表/追って)
「FYIG」=For Your Information And Guidance(情報および指針として)
「ICYMI」=In Case You Missed It(再掲/見逃した人向けに)
「OOO」=Out Of The Office(オフィスにいない/不在)
「RSN」=Real Soon Now(今すぐでも/早急に)
「TGIF」=Thank God, It’s Friday!(やっと金曜だ!/花金だ!)
単語を略したパターン
「Pls」=Please
「Coz」=Because
「w/」=With
「w/o」=Without
「r」=Are
「U」=You
「ur」=Your
「B4」=Before
「Gr8」=Great
「L8r」=Later
「Tmrw」=Tomorrow
「Msg」=Message
(例) How r u?(=How are you?=元気?)
顔文字の場合
上記のような略語だけでなく、コミュニケーションを取る中で感情をより表現したい時に使うのが「顔文字」です。英語圏でも顔文字は頻繁に使われていて、その多くが左90度に傾けた“顔”になっています。
最近は、英語圏でも(^^)や(ToT)などの日本流の顔文字が使わることもありますが、ここでは英語圏でよく使われている代表的な顔文字をいくつか紹介しましょう。
(1)うれしい時に使う顔文字
:) :-) :-D など
:)) となると「とってもうれしい!」という表現になる
(2)悲しい時に使う顔文字
:’( :-( など
(3)その他ユニークな顔文字
:O = 驚き
フォーマルなメールでは控えるのが無難
英語の略語は「インターネットスラング」とも呼ばれることがあります。
略語の中にはFAXやインターネットが普及する前の通信手段である「テレックス」時代から使われているものも多いそうで、テレックスは文字数で通信代が決まっていたため、通信代の節約のために略語が使われるようになったといわれています。
そうした背景もあってか、ビジネスの現場で略語を使うことは珍しくないです。
ただ、日本人同士のメールなどのやり取りでも、絵文字や顔文字を送ってもOKな人とそうでない人とを、ある程度自分の中で線引きしているのと同じように、略語や顔文字は基本的には「仲の良い同僚」や「開発プロジェクトのメンバー」とのやり取りのみで使うのが一般的です。
英文メールの参考になる記事
・外国人エンジニアと情報交換! 海外コミュニティへ初参加する時に使える英語集
・バグレポートを英語圏の開発者に初めて出す時の5つのポイント
・チャットミーティングや英文メールで使える、ネイティブっぽい省略表現まとめ
取材・文/大井 あゆみ 編集協力/岡 徳之(Noriyuki Oka Tokyo) 編集/エンジニアtype編集部
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