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海外コミュニティーへ初参加する時に使える英語集!外国人エンジニアと情報交換するには

スキル

    IT用語はアメリカ発の言葉がほとんど。でもいざ英語で書こうとすると「何と書いたらいいのか分からない……」という時もあるはず。そこで“コピペでOK”なIT英語表現を紹介!

    エンジニアとして日々新しい情報を入手したり技術の研さんに励むことは、仕事をする上で欠かせない。特に日ごろ交流がない外国人エンジニアと情報交換できる機会が多ければ、常識を覆されるような発想に触れたり、海外の最新情報を手に入れやすくなったりすることもあるはずだ。

    そこで今回は、アメリカで働く日本人エンジニアのCさんが推薦する「英語でやり取りできるエンジニア向けの情報交換コミュニティサイト」を紹介する。会社や国境を越えた人脈づくりの第一歩として、ぜひ活用してほしい。

    LinkedInはけっこう使える!? Cさんオススメのコミュニティ

    From Nan Palmero

    From Nan Palmero

    ■LinkedInの「グループ機能」を活用して人脈づくりの糸口をつかむ

    LinkedIn [http://www.linkedin.com/]

    LinkedInに関しては「経歴登録サイト≒転職サイト」という印象を持っている人もいるかもしれません。事実、シリコンバレーのエンジニアたちは転職の際の履歴書代わりに使っているという話もありますが、英語で自分の職歴、実績などを入力しておくと、「おすすめのグループ」を紹介してくれるので、同じ関心を持つエンジニアを見つけることにも使えます。

    「System Administrator」、「Linux Expert」、「PHP Developer Network」など、すでにたくさんのグループがあり、中には登録メンバーが3万人強で活発にディスカッションされているグループも。

    まずはその中から自分の専門・得意分野を選んで参加してみるといいかもしれません。

    ■世界のネットワークエンジニアと接点を作る

    NANOG [https://www.nanog.org/]

    北米を中心とするネットワーク運用技術者が集まっている技術系のグループです。ネットワークの運用技術に関するミーティングを北米各地で開催するほか、メーリングリストでの情報交換なども活発に行われています。

    まずはメーリングリストに登録してみて、ある程度慣れてきたらミーティングに参加して実際のメンバーと交流を図るのもいいのではないでしょうか。

    ■インターネット技術の標準化にかかわってみる

    The Internet Engineering Task Force(IETF) [http://www.ietf.org/]

    インターネットで利用される技術の標準化を策定する組織です。策定作業を行っている作業部会のメーリングリストに参加すると、誰でも議論に参加することができます。メーリングリストで議論を行いつつ、年3回会議も開かれます(日本での開催実績もあります)。

    ■いきなり英語はちょっとツラい……という人には

    JANOG [http://www.janog.gr.jp/]

    1997年に発足したJANOG(JApan Network Operators’ Group)は、日本のインターネット技術者や利用者に向けて、インターネットにおける技術やオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介するグループです。

    インターネット技術者のコミュニティとしては日本最大級で、年2回のミーティングのほか、メーリングリストでも討論が行われています。

    ちなみに、JANOGは前述のNANOGの日本語版という位置付けのため、ミーティングやメーリングリストは日本語でのやりとりが中心ですが、サイト内にはEnglish Pageもあるので、英語にまったく自信がないという人は、まずはそこで英語に触れてみるというところからスタートしてもいいかもしれません。

    なぜ「コミュニティサイトへの参加」がオススメなのか?

    上記のようなコミュニティサイトを有効活用するには、まずメーリングリストやグループに参加して「遠慮せずに投稿することが大切」とCさん。

    メールであれば何度も読み返して理解を深めることができ、投稿する際も文章をじっくり考えることができる。しかも、自分の専門分野についての話題が中心なので、より実践的・実用的な英語を学ぶことができ、英語スキルを磨くには格好の場所だ。

    しかし、一方で「メーリングリスト内はどんどんディスカッションが進んでいくので、自分が話し出すのを待ってくれる雰囲気はありません。積極性がカギです」ということも心得ておく必要があるという。

    また、こういった場に参加していると「例えばIETFとかだと、自分が参加したものが形になったらその分野での第一人者として扱われることもあります。それがきっかけで仕事を受注できるもあります」といった思いがけないメリットもあると話してくれた。

    【補足】メーリングリストやグループでの自己紹介で使える表現

    (英文)I am a Software Engineer with 3 years of experience in Java.

    (訳)わたしはJavaで3年のキャリアがあるソフトウエアエンジニアです。

    (英文)I can mainly use PHP, Java and Perl.
    (訳)わたしは主にPHP、Java、Perlを使っています。

    ほかにも下記のような表現を使って文章を作ることもできます。

    I am good at~. (わたしは~が得意です)
    I am interested in ~. (~に興味があります)
    I developed ~. (~を開発した)
    I am developing~. (~を(現在)開発している)

    「SE」は海外では誤解される―日本語英語にご注意を

    ちなみに欧米では、システムエンジニア(System Engineer)を「システム工学に携わるエンジニア」の職種名として使うことがあるため、日本でいう「SE」を表現する時には避けた方がいい。

    もし、英語での自己紹介する時には「System Engineer」ではなく、「System Administrator」や「Programmer」、「Application Developer」、「Software Engineer」など、実際の職務に近い表現を選んで使った方がベターだ。

    また、Web・IT業界で「ディレクター」職についている人が、英語で自分の職種を「Director」と表現してしまうと、取締役と理解されることがある。いわゆる責任者クラスの立場なのであれば、「Leader」や「Project Manager」などに言い換えた方がいいだろう。

    取材・文/大井 あゆみ(『シンガポール経済新聞』運営、Diversolutions.Ptd.Ltd代表取締役)
    編集協力/岡 徳之

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