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チョリオツ2018! エンジニアは墾田永年パリピざわ! 巷で話題のギャル電が語った“モノづくりの楽しさ”

ITニュース

    年末の忙しさも相まって、「ものづくりが好きでエンジニアになったのに、最近仕事を楽しめてない……」と悩む人は増えているだろう。そこで、仕事に忙殺されているエンジニアたちに、「アガるモノづくり」にこだわり続けている電子工作ユニット『ギャル電』を紹介したい。

    なぜ彼女たちは「意味はないけどテンションがアガる楽しいものづくり」をしているのだろうか? その理由に、エンジニアが「モノづくりを楽しむ」ためのエッセンスがたっぷりつまっていた。

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている
    ■Twitter

    「ギャル×テクノロジー」で世の中をサバイブしていく

    ――本日はよろしくお願いします! ギャル電のお二人は、普段何をしている方なのでしょうか?
    まお

    私は大学で電子工学を勉強しています。テクノロジーがものすごい速さで進んでいくこれからの時代をサバイブするには、手に職を付けたいなって思って。そこで電子工学を選んだのがテクノロジーとの出会いです。やっぱギャルたるもの、“サバイブしていく心”を大事にしたいんですよね。

    ――初っ端から真面目なお話で驚きました……! きょうこさんはいかがでしょうか?
    きょうこ

    私は、普段はOLです。ただ趣味の延長上でポールダンサーもやっていました。もともと派手なことが好きで、ポールダンスの衣装などを作っていくうちに、「光るってめっちゃアガるな~、いいな~」と思うようになって、電子工作を始めたんです。

    ――それで電子工作に向かうのがすごい(笑)。そんな2人が出会い、ユニットを結成したのが『ギャル電』なんですね。
    きょうこ

    そうです。ギャルで電子工作やってる人を探していたら、たまたま知り合いにまおちゃんを紹介してもらって。『Skype』が初対面だったんですけど、どっちも風呂上がりだったので、テンションは超LOW。 「あ、ども~」って感じで話したのを覚えてますね(笑)。

    まお

    それでも、きょうこさんに会ったときは「うおー、ギャルだ!」ってめちゃくちゃテンション上がったんですよ。最近はちょっとリバイバルブームが来てますけど、出会った2016年当時、ギャルそのものが絶滅しかけていたんです。ギャルカルチャーが好きだった私にとっては落胆することも多くって。
    だから、単純にギャルに出会えたことが嬉しかったし、私と同じ電子工作にも興味がある。「これは、一緒に新しいキャラ作っていくしか!」「やっていくしか!」って感じでしたね。

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている
    ――なるほど。そこからなぜ『ギャル電』の結成に至ったんでしょうか?
    きょうこ

    ギャルカルチャーって「気付いたらストリートで広まっていく」ところが魅力なんです。誰かがやり始めたイケてるファッションが、気付いたら街中で伝染していって、世の中のスタンダードになることも珍しくない。だから、私たちは『ギャル×テクノロジー』という分野で、ストリートから世の中をサバイブしていく、“ギャルによる、ギャルのためのテクノロジー”を提案していきたくって、ギャル電子工作ユニットを組みました。

    ――最近はどんなものを開発したんですか? お気に入りのグッズを見せてください!
    まお

    光るし、楽器にもなるルーズソックスですね。このルーズソックスは、ゴムの部分の電線を変えて、伸縮すると音が変わるような素材を使って作りました。やっぱ光と音ってテンション上がりますよね~

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている

    「音×光でめっちゃ目立てるんすよ!」

    ――確かにめちゃくちゃ派手ですね……! きょうこさんはいかがですか?
    きょうこ

    私のお気に入りはデコトラみたいなアクセです。

    ――え……なんでデコトラ?
    きょうこ

    これを持って渋谷を歩くんです。インスタ映えするから飲み屋でもモテるし、クラブでも「イケてるね~」って超目立てるんです! 自分の作ったもので目立てるって最高ですよ!

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている

    「デコトラからインスパイアされたアクセです!」

    ――自分で作ったもので目立てる、って発想がすごいです(笑)。
    まお

    私たちのモノづくりの源泉って、「光って目立ってモテたい」ですからね。今の時代、ググれば作り方もすぐに出てくるし、材料は意外と100均とかで安く揃えられる。めちゃくちゃ楽しいですよ。

    斬新なアイデアが生み出されるのは「渋谷のガスト」

    ――何を作るか、からご自身で企画されてるそうですが、普段はどうやってアイデアを出しているんですか?
    まお

    ガストで5時間くらいだべってるだけですね。普通のギャルと変わらないかも。

    きょうこ

    冗談で「光ったらおもしろくね?」とか言っていくうちに、「いいんじゃね? それ絶対おもしろくね?」って言って作り始めます。

    ――そんなノリで開発しちゃうんですね……! 何でも自分たちで作ろうという発想はどこから生まれたのでしょうか?
    きょうこ

    ギャルってDIYが大好きなんですよ。というより、DIYはギャルがサバイブするための必須スキル。例えば、ヤマンバギャルって自分たちの求めるコスメがなかったから、ポスカとかマッキーを使って化粧しちゃうんですよね。コギャルたちはルーズソックスが重すぎてくっつかないから、スティックノリを足に塗ってた。

    まお

    売ってるつけまだともの足りないから、つけまをめっちゃ重ねるのもDIY!(笑)

    きょうこ

    売られているものだけを使うんじゃなくて、ないなら作る。なんなら、こっちから新しい使い方をして、それを見た企業が商品化することだって珍しくなかったんですよね。

    まお

    やっぱ、皆と同じもの使うだけとかってアツくなんないっすよね。そういう斬新なアイデアが生まれやすいのが渋谷のガスト(笑)。あそこってラッパーみたいな人もいれば、ギャルもいるし、周り見てるだけでアイデアは浮かぶんですよ。それって最高にクリエーティブな環境じゃないっすか?

    ――確かに……。実はギャルってめちゃくちゃクリエーティブなんですね!
    きょうこ

    エンジニアの人って真面目な人が多いから「ちゃんと考えてから開発しなきゃ」って始めるまでのハードルが高いのかも。超ブルーオーシャンなワンチャンもとりま作ってみなきゃ始まんない! 行き詰まってきたらギャルのマインドを自分の中にインストールするの、おすすめっす!

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている
    ――ギャル電のお二人がものづくりを楽しむために大事にしてることってありますか。
    きょうこ

    難しいものを作ろうとして、苦しくならないようにしています。

    まお

    私たちのものづくりって超意識低いんですよ。簡単に作れるものでもよくって、アガるかどうか、わくわくするかっていうところが大事!

    きょうこ

    そうそう。難しいものをいきなり作ろうとしちゃうと、全然できなくて嫌になっちゃうのは当然。だから、簡単なものから入ることは大事にしています。
    あとは、出来上がったものはすぐ周りに見せびらかして、みんなから「すごい」って言われることも大切ですね。とにかく自分の気持ちをサゲないこと!

    まお

    そうそう。今やTwitterやInstagramでも、飲み屋でもクラブでも見せびらかせる時代ですから。定期的に見せびらかして、フィードバックをもらうことが大事なんです。周りに見せることで「かわいい」って言われるとアガるし、「え、ちょっとダサくね?」って言われると「くそー」って頑張れますからね(笑)。

    「ギャルが渋谷でWifi立てる未来」が楽しみ

    ――実際、ギャル電の活動をしてから街の中で「ギャル×テクノロジー」のカルチャーが波及しているなと感じることはありますか?
    まお

    まだ私たち以外にギャル電子工作ユニットは見かけないですね。でも、ハロウィンの時に「ギャル電コスしてみた」っていう子がいて、めっちゃテンションアガりました。

    きょうこ

    あと、ギャル電始めて1年過ぎた頃から、秋葉原の電子部品屋で女の子を見かけることも増えましたね!

    まお

    私たちの影響かは分からないですけど、女の子が電子部品屋にいるのを見ると、「一緒に頑張っていこ」ってアガります!

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている

    二人の胸元にはド派手な『ギャル電アクセ』が輝いている!

    ――ギャル電のお2人がこれからやりたいことは何ですか?
    まお

    テクノロジーに強いギャルを増やしていくことですかね。別に意識高くいる必要はなくて、もっと楽しくできたらいいなって!

    きょうこ

    そうですね。今は知識と技術さえがあれば、作りたいものを作れる時代。いつかギャルが渋谷にWi-Fiを立てて、そこにコミュニティーが生まれる!みたいなことがあったらおもしろいかなって目論んでます。

    ――知識と技術にギャルのカルチャーが組み合わさったらすごそう……
    まお

    絶対おもしろいと思うんですよね! 海外には、未だに日本のギャルをリスペクトしたギャルサークルがたくさんあることから分かるように、ギャルって海外から認められるくらい本当にすごいパワー持ってると思うし。

    きょうこ

    本当にギャルってパワーのあるカルチャーだし、世界は渋谷を求めているんです! だから、テクノロジーの力で世界中にギャル電を増やしていきたいですね。

    ――最後に、2018年を駆け抜けてきたエンジニアtypeの読者に、メッセージをいただけますか?
    きょうこ

    そうっすねー。エンジニアは「墾田永年パリピざわ」ってことですかね!

    ――は……?
    きょうこ

    自分の耕した土地が永久に残る」ってすごいアガるじゃないですか? だから、小さいことでも、簡単なことでも、自分自身の力で積み重ねて作ってきたものはアガるって意味です!それってエンジニアも一緒でしょって思います!

    ――意味を聞くとめっちゃ良い話(笑)。まおさんはどうですか?
    まお

    チョリオツ2018年!2019年アゲてこ!……って感じですかね! 何事も、自分がアガるかどうかを大事にすればいいと思います!

    ギャル電 現役女子大生ギャルのまおと、元ポールダンサーで現在はOLとして働くきょうこによる電子工作ユニット。『デコトラキャップ』などギャルとパリピにモテるテクノロジーを生み出し続けている

    ギャル電のお二人、ありがとうございました!!

    取材・構成/大室倫子(編集部) 文/於ありさ 撮影/赤松洋太

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