外国人ITエンジニアの本音をリサーチ！世界から見た日本の働き方のイメージ

2019.08.05 ITニュース

外国人エンジニアプラットフォームTalentHub（タレントハブ）を運営するプレイネクストラボ株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：柏匠、以下プレイネクストラボ）は、外国人ITエンジニア123人に『日本で働きたい理由』についてアンケート調査を実施した。

外国人エンジニアの採用ニーズは日々増加しており、既に多くのエンジニアが日本企業で即戦力として活躍している。彼らは日本のどのようなところに興味を持って来日し、どういった点に良さや不満を感じているのだろうか。調査結果を下に紐解いていく。

主要都市以外を知らない可能性も？地方企業は採用の為に積極的な情報発信を

「日本のどの都市で働きたい？」という設問に対して、「東京」「名古屋」「大阪」「札幌」「福岡」などの回答が寄せられた。「東京」で働きたいという回答が70％以上もあったことから、首都圏で働くことに魅力を感じている人が多いようだ。

観光地として外国人にも有名な「京都」や「横浜」といった都市も、少数ながら回答として挙げられている。一方で「東京」と「大阪」しか知らないといったコメントが一部寄せられたことから、外国人ITエンジニアが大都市や観光地以外の地名や情報を認知していないという可能性も伺える。地方企業はスカウトや採用オウンドメディア、SNSやブログ、動画などさまざまなチャンネルで会社紹介や求人情報を発信し、外国人ITエンジニアへ積極的なアピールをしていくことが必要だろう。

外国人ITエンジニアにとって、日本は自己実現できる夢の国！？

日本で働きたい理由としては、「日本文化が好き」（27.6％）、「日本の最先端技術を学びたい」（18.7％）、「自分のキャリアを向上させたい」（18.7％）「給料が良い」（17.1％）などの回答が多く寄せられた。

出身国では習得したプログラミングスキルを生かす場がほとんどないことから、日本でITエンジニアとして働くことを選択している人もいるようだ。業界の最先端技術に触れられる機会が多いことも理由として挙げられている。

日本国内企業でITエンジニアとして経験を積み、キャリアアップを図ることができる上に、給料も自国と比較して良いことも働きたい理由に挙げられる。世界第３位の経済大国である日本は、自身の生活と技術のレベルを向上するために、魅力的な職場がある国だと評価されているようだ。

日本の「好きなところ」「嫌いなところ」

好き：仕事に対する意識が高く、手順通りに正確に行う職場環境が高評価

日本の「好きなところ」では、「仕事の文化、環境」に138件の回答が寄せられた。時間に正確であること、高い技術力、プロ意識、協調性などが“好きな要因”として挙げられている。他にも、日本にはビジネスチャンスがあり（75件）、スキルアップを図りながら、さまざまな職場に就職する機会があるという回答も見受けられた。

また、住み心地の良さや、安全性の高さも魅力として考えられているようだ。自然の豊かさや国内観光地、日本食など日本独自の文化にも人気が集まった。
　

嫌い：ルール厳守で柔軟性がたりない、出社時間、満員電車が不満

「嫌いなところ」においては、「職場」に141件の回答が寄せられた。仕事に対してルールを優先する一方で、非効率で生産性に対する意識が低いという意見が多かった。盲目的にルールに従って働き、決定事項をなかなか変えない。「決まりだから・・・」という考え方に違和感を覚えている人は少なくないようだ。

また、言葉の壁から「生活の不便さ」（40件）があるといった回答も。「都市での生活」（12件）では、通勤時の満員電車が大変だという回答も寄せられた。