活躍している若手エンジニアは、一体どんなキャリアを歩んでいるんだろう?「エンジニアの転職」ならではの成功の秘訣を読み解くために、転職を通じて理想のキャリアを掴み取ってきた35歳以下のエンジニアに聞いてみた!
子育てのために30歳で長崎へUターン転職。”働く場所”最優先の職場探しで手にした組み込みエンジニアのキャリア
【PR】 転職
1、自分の地元、長崎で勤務できる
2、未経験から組み込み開発エンジニアとして働ける
3、スキル上達が年収に直結する人事制度がある
【転職背景】子どもが生まれ、生き方を見直した
福岡の大学を出て、岐阜で就職。その後、愛知県の会社に転職し、C#、VB.Netを使って在庫管理や販売管理といった業務系アプリケーションの開発に携わりました。
とても恵まれた環境でエンジニアとしてのスキルを磨くことができ、会社や仕事内容自体にまったく不満はなかったです。
しかし、結婚して30歳で子どもが生まれたことを機に、「これからの生活でベストな働き方とは何か?」を模索するようになりました。
ワークライフバランスや、これからの子育てのことを考えると、地元の長崎に戻り、両親が近くにいる環境で暮らしていくのが家族にとってベストなのではないか?と考えるようになって。そこで、長崎で働けることを第一条件として、転職活動を始めました。
しかし、懸念したのは、前職のITスキルを生かして開発の仕事に携われる職場が長崎にあるのか、ということ。
正直、 エンジニアの求人件数も少ないだろうし、希望通りの転職を叶えるのは難しいだろうな、とも感じていました。
【転職先選び】「働く場所」を最優先。他の条件は固めなかった
アークレイのことは、転職エージェントからの紹介で初めて知りました。
アークレイは、医療分野の血液検査機器や検査データ管理システムの研究開発・生産・販売・アフターサポートまでを一貫して行っている企業。国内外に数多くの支店を持ち、日本の研究開発拠点は京都に置いています。
また、地方でも技術力の高いエンジニアを育てたいという目的から、国内二ヵ所目の開発拠点となる長崎開発センターが立ち上がっていました。
そんなアークレイ長崎開発センターで「医療機器の組み込みエンジニアを募集している」と、キャリアアドバイザーの方が教えてくださって。率直に面白そうだなと感じました。
とはいえ、私には組み込み系開発の実務経験も医療分野の知見もなかったので、採用される可能性は薄いかもしれないけれど、まずは話を聞いてみようと思い選考に進みました。
内定決定までのプロセスは、書類選考、一次面接、WEBテスト、最終面接、というもの。幸いにもトントン拍子でオファーをもらうことができたので、うれしかったですね。
しかし、なぜ組み込み開発未経験の自分がすんなり採用してもらえたのか。自分でも気になって「なぜ採用してくれたのか」を人事の方に聞いてみたことがあります。
すると、大学でC言語の基礎を学んでいてポテンシャルがあったことや、過去の実務経験を生かして一部社内SE業務も担当できる可能性があること、国家資格の「情報処理安全確保支援士」を取得しており学習意欲が高かったことが、採用の決め手になったと教えてもらえました。また、長崎で長く働き続ける意思が固まっていたことも、評価してもらえたようです。
選考プロセスの中で私が気付いた、アークレイの魅力は、特に四つありました。
一つ目は、面接官の方の印象が非常に良かったこと。気負うことなく素直に仕事への思い、転職動機などを伝えられました。
二つ目は、立ち上がったばかりの新組織でコアメンバーとして組織づくりに携われること。前職では経験できなかったようなことにも、柔軟に取り組んでいけそうだと感じました。
三つ目は、エンジニアが評価されやすい環境があること。スキルの向上や資格取得がダイレクトに年収に反映される人事評価制度はとても魅力的に映りました。
正直なところ、今回の転職で年収は若干下がったのですが、長期的な視点で見れば、これまでの企業よりも大幅に年収をアップさせることも十分可能です。
この人事評価制度は長崎開発拠点独自のもので、技術者に寄り添っている素晴らしい制度だと感じています。
また、最後にワークライフバランスの視点で見ても、長崎開発センターは基本的に残業なしの方針で進めているとのことで、仕事とプライベートのメリハリをつけた生活を送りたい私にはピッタリでした。
そもそも「長崎」という場所を重視しての転職活動だったので、事業や仕事内容に縛られずにさまざまな企業の話を聞いてみようという姿勢でいられたことが、転職成功につながったのだと思います。アークレイに出会えたのは、とてもラッキーでした。
【これから】一人前の組み込みエンジニアになり、社会貢献性の高い事業に携わりたい
現在は、京都研究所で研修の真っ最中です。これは長崎で働く前にベースとなる技術をキャッチアップするためのもの。組み込み開発や医療に関する新しい知識を吸収する日々はとても刺激的です。
会社の雰囲気は上層部との距離が近く、非常にフラットな社風を感じています。私のような組み込み開発未経験の中途社員でも、物怖じせず意見が言えるような空気が魅力です。京都本社にいるとCTOも気軽に話し掛けてきてくれて、最初は驚きました。
立ち上がったばかりの長崎開発センターはまだ人数が少ないこともあり、コミュニケーションを活発に行える雰囲気になりそうです。
今後、アークレイでは京都と長崎を国内のニ大開発巨塔にしたいとの展望があります。京都には機械設計や電気回路のソフトエンジニアもいれば、生物・バイオ・科学といった化学系の研究者たちもいます。これからは長崎にも京都研究所と同様の人材を集めて、長崎で新製品を開発し、世の中に出していきたいですね。
また、長崎には感染症等の研究で最先端をいく長崎大学があり、西洋医学を取り込んだ研究が以前から盛んでした。自分もゆくゆくは一人前の組み込みエンジニアになることで、こうした社会貢献性の高い機関や事業に関わっていけたらと考えています。
まだしばらく修行が必要な身ですが、焦らず、一つ一つのことを丁寧に学びながら、一日でも早く開発を安心して任せてもらえるような存在になりたいです。そして、生まれたばかりの長崎開発センターの発展に貢献したいと強く思っています。
取材・文/小林香織
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