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DX時代のエンジニアに「デジタルマーケ」視点が必要な理由とは? DX推進のプロに聞く

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ここ数年、「DX」はIT業界に限らず、全産業で重要視されるキーワードとなった。

そこに、コロナショックが到来。ビジネスの世界で大きなパラダイムシフトが起き、DXのニーズが一気に高騰する事態に。

口先だけでDXを唱えるのとは違う、「真のDX時代」が、ようやく日本にも訪れようとしている。

自社開発から受託、SESまで幅広い形態で事業を展開するぺブルコーポレーションは、国内企業のDX環境構築を多角的に支援するプロフェッショナル集団だ。

同社代表の藤方裕伸さんがDX時代に活躍を目指すエンジニアに向けて提唱するのは、デジタルマーケティングの視点とスキルを磨くこと。

それは一体なぜだろうか。詳しく話を聞いた。

ペブルコーポレーション株式会社/藤方裕伸さん

ペブルコーポレーション株式会社 代表取締役社長
藤方裕伸さん

大手動画配信サービスや、さまざまなコンテンツビジネスで活躍後、ソフトウエア開発を行う会社を創業。平成30年4月、東証一部上場企業に企業売却を行い、同年12月、ペブルコーポレーションを設立

東京と地方でDX格差がますます広がる

――今後、本格的に「DX時代」が到来すると言われています。日本の企業にはどのような変化が起きると思われますか?

企業の生産活動における全てのプロセスがデジタル化されていくでしょう。経営者はあらゆるデータをリアルタイムで把握できるようになり、いつ、どこにいても経営判断を下せるようになります。

社員は自宅やオフィスにいながら工場のシステムを制御したり、在庫数のデータを見た上で倉庫に作業内容を指示したり、発送した商品が今どこにあるかを伝えたりできるようになる。圧倒的にビジネスがやりやすくなるのは間違いありません。

ところが、IT技術から縁遠い世界で生きてきた地方企業にとっては、DXの敷居が高いままです。このままでは、都市と地方の格差が広がってしまうのではないかと懸念しています。

例えば、IT技術に疎いが故に、地方には素晴らしいものを「作れる」のに、「売る」のが得意でない企業がたくさんあります。

このタオルを作っている企業を例に話をしましょう。

ペブルコーポレーション株式会社/タオルのさわり心地を力説する藤方裕伸さん

「すごくふわふわで、使い心地も最高。これが売れないっておかしいでしょ。ブランディングも含めてうちでやろうと思っている」(藤方さん)

これは、最近当社が販売に関して相談を受けた地方企業の商品で、品質は世界トップレベルです。ところが、ホームページやECサイトを覗いてみると、デザインも使い勝手もいまひとつ。かなり古い技術が使われていて、このままではEC経由で売るのは難しいと思いましたね。

デジタルを活用し、モノをうまく売るためのマーケティングができない。こういう企業が地方にはいくつもあるんです。

――マーケティングの視点が持てず、良い商品を消費者に届けられないのは、もったいないですね。

今までは、優れた商品を生産する地方企業の主な販路はデパートでしたが、中間業者にマージンを取られてしまいますし、売る相手はデパートの顧客に限られてしまうという問題がありました。

しかし、製造元からECで直接販売する「D2C」が広がりつつある今、地方企業でも世界を相手にした商売が可能になりました。一億二千万人の日本人だけでなく、世界の数十億人がお客さまとなれば、今までは1日1枚しかECサイトで売れなかったタオルが、50~60枚売れるようになるかもしれません。

そうすれば、日本はもう一度「ものづくり」の力で世界に打って出ていくことができる。そこで活躍を期待されているのが、エンジニアです。

――というと?

冒頭でお話ししたようなDX推進への貢献に加えて、世の中で活躍するエンジニアの皆さんは、WebサイトやECサイトの構築による販売面でのサポートも可能です。各々の専門知識を生かし、地方を活性化させていけるでしょう。

また、最近は東京の会社に勤めながら地方に移住して仕事をするエンジニアも増えていますよね。しかし、ほとんどの方がやっているのは「東京の仕事」。せっかく地方で生きていく選択をしたのであれば、自分が暮らす地域の役に立つ仕事をしなければ、もったいないと思います。

エンジニアには、Webサイトを作ったりサービスをアプリ化したりなど、リアルとバーチャルをつなぎ合わせる力があります。それを地方で発揮すれば、東京の仕事では得られないやりがいを感じられるでしょう。

ペブルコーポレーション株式会社/藤方裕伸さん

DX時代のエンジニアに求められる、デジタルマーケ視点

――ペブルコーポレーションでは、日本企業のDX推進にどのように貢献していきますか?

DXの核心技術は、サーバーから集めた業務データの可視化です。当社にはサーバーを作る仕事も、データを可視化するアプリケーションを作る仕事も、業務システムを開発する仕事もあります。自社開発から受託、SESまで幅広い形態で事業を展開しているからこそ、DX環境の構築に必要な全ての業務を一社でカバーできるのです。

――企業がDXを推進する上で必要とされるシステムをワンストップで手掛けられるということですか?

はい。実際に弊社では、現在発売中の非接触型サーモセンサー『サーモゲート 零-ZERO-』の開発から販売に至るまでの全プロセスをデジタル化しています。工場での作業状況も、サイトでの購入の検討状況も、オフィスにいながらデータで把握できるんです。

>>複数領域のシナジーで“最速”プロダクト開発を実現。エンジニアにとって「組織の壁」がないベンチャーで働くメリットとは?

ペブルコーポレーション株式会社/非接触型サーモセンサー『サーモゲート 零-ZERO-』

加えて、当社では先ほどこれからの時代に重要視されていくと言った「デジタルマーケティング」に注力しています。

おかげさまで『サーモゲート 零-ZERO-』は現在、毎月3,000万円ほど売れていますし、当社にはデジタルトランスフォーメーション技術およびD2C戦略のノウハウをパッケージングし、EC環境構築からブランディング、海外展開までをトータル支援する『GPX-N(グローバル プロダクツ エクスチェンジ ネットワーク)』をサービス展開しているので、今後は世界にも販売ができます。

――ソフトウエア開発を主業としながら、デジタルマーケティングにも注力し、自社開発した商品を効率よく販売しているのですね。

そうです。当社ではデジタルマーケティングを強みの一つとしていますが、一方で日本国内にはデジタルマーケティングがあまり得意でない企業が多いように感じます。

専門的な知識や十分なリソースがなければ効果的な運用はできないのに、自己流でやっている企業が多い。地方においては尚更です。そんな状況だからこそ、当社のデジタルマーケティングは地方企業の支援にも大いに役立つと考えています。

――企業単位で見ればデジタルマーケティングの重要性も分かるのですが、エンジニアにも、デジタルマーケティングの知識は必要なのでしょうか?

ええ、当社のエンジニアに限らず、あれば得する知識だと思いますよ。言われたものを作るだけではなく、自分でも商品を開発してみたいと思う方には特にお勧めですね。

デジタルマーケティングを学ぶことは、ユーザーの行動を深く理解することにもつながるので、将来のキャリアにも役立つはずです。

業務アサインは適性を重視。「自分の才能に気付けるチャンス」がある

――では、貴社であれば、エンジニアでもデジタルマーケティングが学べるということでしょうか?

そうですね。ただ、デジタルマーケティングは仕事を通じて自然と身に付いていくという感じです。

当社では、自社開発のプロジェクトを通じて、サービスを設計する側の視点や、ビジネスサイドの思考が若いうちから身に付きます。ほとんどのメンバーが「自分の携わるプロジェクトにいくら費用が掛かり、その結果いくら利益が出ているのか」を把握しているんです。

このような環境にいれば、ものづくりをするだけでなく、どうやって商売をするのかを自然と意識するようになり、デジタルマーケティングの視点も磨かれていきますよ。

――とはいえ、急にデジタルマーケティングを学ぶというのはハードルが高いように感じます。

そこは適性をちゃんと見ていますね。そもそも当社でも、デジタルマーケティングの習得を強制しているわけではありません。

当社のマネジャーや私自身は、エンジニア一人一人の仕事ぶりや性格を見ながら「この人には何が向いているだろう?」と常に考えています。応募時の職種にとらわれずに幅広い業務を経験してもらうようにしているので、自分では気付けなかった才能に気付くチャンスがあると思います。

実際に、『サーモゲート 零-ZERO-』の開発には多くの社員が参加していたのですが、PHPエンジニアが製品のはんだ付けを率先して行っていました(笑)。普通の会社であれば、なかなか見ることができない光景ですよね。

ペブルコーポレーション株式会社/藤方裕伸さん
――前回の記事でお話しされていたような組織間の壁のないカルチャーも手伝って、エンジニアがさまざまなことにチャレンジできているんですね。

その通りです。また、私が当社のエンジニアにいつも伝えているのは「自分の好きなことを突き詰めてほしい」ということです。

実際、当社の社員には自分の「好きなこと」を大切にしている人が多いですし、そういう人たちが事業にも大きく貢献してくれていると感じます。好きなことや好きなものに対しては、熱の入り方が全然違いますからね。

今まで、エンジニアの中には食べるための「作業」をしている人も多かったと思いますが、ようやくエンジニアにとっても「好き」が商売になる時代がやってきました。

デジタルマーケティングの視点など、DX時代に必要とされる知識や経験を積み重ねつつ、心の赴くままにやりたいことを追求していけば、本当に好きな仕事で食べていける生活が手に入ると思いますよ。

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取材・文/一本麻衣 撮影/吉永和久

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