本連載では、圓窓代表・澤円氏が、エンジニアとして“楽しい未来”を築いていくための秘訣をTech分野のニュースとともにお届けしていきます
澤円の2020年3大ITニュース「会社を辞めても仕事が減らなかったのは、テクノロジーのおかげ」
株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)
立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。琉球大学客員教授。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。
著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『あたりまえを疑え。―自己実現できる働き方のヒントー』(セブン&アイ出版)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」 』(プレジデント社) Voicyアカウント:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム
皆さんこんにちは、澤です。
なんと、もう2020年が終わろうとしています。今年は言うまでもなく、COVID-19=新型コロナウイルス(以下、コロナ)に振り回された一年でしたね。
そんな状況において、テクノロジーは本当に大きな役割を担いました。
2020年を振り返ってみて、ボクなりに3大ITニュースをピックアップしてみました。
Zoom大躍進!オンラインミーティングの定着
政府の外出自粛要請や各企業の在宅勤務指示などによって、オンラインミーティングの機会が大幅に増えた方がほとんどではないかと思います。
立役者は、なんといっても『Zoom』ですね。
UIも分かりやすく、十分な機能を備えており、オンラインミーティング初心者にも使いやすいツールということもあり、一気にユーザー数が増えました。
「Zoom呑み」など、仕事以外の用途でも広がりを見せ、すっかり人々の生活に定着した印象があります。
また、もともとエンタープライズ領域でMicrosoft Officeの圧倒的なインストールベースを誇るマイクロソフトも、『Microsoft Teams』の機能をどんどん強化して、企業内オンラインミーティングでの存在感を大きく高めました。
他にも、Googleのハングアウトや、LINEのグループ通話、FacebookのMessenger Rooms、Slackのビデオチャットなど、IT各社もオンライン会議機能強化に本腰を入れていて、ユーザーが使い慣れたプラットフォームですぐにグループミーティングを開催できるようになりました。
ボクがここ数年、ずっと「働き方改革」の文脈でリモートワークについて語り続けてきたことが、コロナで一気に進んだことは、なんだか皮肉なものです。
これが一過性のものではなく、「多様な働き方」の一つの形として、起業や組織、学校などにしっかりと定着することを心から願っています。
ビデオスイッチャーやリングライトが品薄に!
もともとボクはマイクロソフト在籍中から、かなりの頻度で在宅勤務やリモートワークをしていたのですが、コロナの影響によりその割合は一気に跳ね上がり、そして「オンライン経由でプレゼンテーションをして下さい」という依頼も増えました。
そこで、環境を整えてみようかと思って便利なデバイスを割と早い段階から揃え始めたのですが、驚いたのはビデオスイッチャーがめちゃくちゃ品薄になっていたことでした。
Blackmagic社製のATEM MiniやATEM Mini proなどは、夏ごろまではなかり品薄が続いていましたね。
幸いボクは、米国のAmazonのサイトからRoland社のV-1HDというビデオスイッチャーを入手することができたので、春先からかなりリッチな環境でオンラインプレゼンテーションを行うことができました。
いわゆる「女優ライト」と呼ばれるリング型のライトも、相当売れたようです。
今までなら、どちらかといえばニッチな領域に入るようなデバイス群が特需となったのは、コロナの副産物に他ならないですね。
また、これらのデバイスを使いこなすために、YouTuberたちの働き方が参考になりました。
ライティングや音声クオリティー、カメラの画質など、今までならあまり気にしなかったポイントが、オンラインのミーティングやプレゼンテーションでは極めて重要であることが共通認識になりました。
オンラインミーティングの定着とともに、配信環境の整備をする人もまだまだ増えそうですね。
澤、会社辞めても仕事減ってないってよ
「それ、ITニュースじゃないだろw」って思った方が、100人中120人くらいいそうですが……。
以前の記事でも退職に関するいきさつを紹介させていただきましたが、幸いなことに、今でもまったく仕事が減っていません。
それどころか、増えているといってもいい状況です。
オンラインでの登壇回数は160回を超え、来年の予定もどんどん埋まっていっています。
どれもこれも、テクノロジーのおかげです。
エンジニアtypeさんをはじめとする多くのWebメディアで取り上げていただいていることで、ネット経由でボクの認知度が上がっているようです。
もちろん、SNSなどでの情報発信も一定の効果を上げていると思います。
結果として、何も営業活動をしていないにもかかわらず、ボクの企業HPにあるコンタクトフォームや各種SNSなど経由で仕事の依頼がきています。
そして、オンラインサロンを運営することで、ネット経由で仲間たちと常につながっている感覚があります。
ボクは一貫してITに助けられ続けている人生を送っています。
これからも積極的にITに触れて、その素晴らしさや未来への可能性を語り続けていきたいと思います。
2021年も、エンジニアの皆さんにとって最高の一年でありますように!
世界中にインパクトを与えた新型コロナウイルス(covid-19)。私たちの目の前の「働き方」が大きく姿を変え、企業もその大小を問わず大打撃を受けている。在宅勤務・リモートワークが主流となる社会では、これまで以上に「成果」が評価軸となり、「個」としての力量が問われていくことは間違いないだろう。
そんな世の中で充実して働くため、また活躍するために大切なのは、「どんな自分でありたいか」、その信念を軸にして行動することである。もっと“自己中”に、もっと“わがまま”に――。澤円が、新しい時代の「働く力」を描き出す。
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