そもそも私にとって人生の一番の目標は、コンピュータやインターネットなどサイバー技術の分野で、日本から世界の進化に役立つ大きな成果を出すことです。自分自身も当事者として生み出したいですし、日本中のさまざまな組織に点在している優れた方々が、世界中に広く普及するサイバー技術を生み出すことができる仕組みを実現したいと願って仕事に取り組んでいます。
(中略)
そのような目的を実現するためには、一度や二度の失敗でいちいちめげていられませんし、本気でやらなければ達成が難しいからこそ、日々の小さな浮き沈みにはとらわれていられないと考えられます。
“一年の折り返し”の今、振り返りのお供に。2022年上半期、エンジニアの注目を集めた記事ランキング発表!
2022年もあっという間に半年が過ぎ、下半期に突入。折り返し地点の今は自分自身を振り返る絶好のチャンスだ。
そこで本記事では、2022年1月~6月までに掲載された数々のインタビュー記事の中から、最も多く読まれた記事をランキング形式で紹介。特に読者の共感を集めたポイントを推測し、引用しながらまとめた。
人気を集めたインタビューの中から、自分自身を振り返るヒントを得てはいかがだろうか。
目次
【1位】登大遊 天才エンジニアの安寧を求めない生き方「日本で“大義”を持って働く選択は有利」
ランキング第一位は、自ら経営するソフトイーサの代表取締役、筑波大学産学連携准教授、IPA技術研究室長、NTT東日本特殊局員と、4足のわらじを履くプログラマー・登大遊さんのインタビューだ。
優れたアウトプットを出し続ける登さんだが、日々舞い込む課題やトラブルに対してブレずに進められるのは「大義」があるからであり、「安寧」や「お金」ではないと語る。登さんの実行力の背景にあるモチベーションの源泉に刺激を受けたエンジニアも多いだろう。
>>【登大遊】天才エンジニアの安寧を求めない生き方「日本で“大義”を持って働く選択は有利」
【2位】メルカリジャパン新CEOにJeff LeBeau氏が抜擢。データドリブンなプロダクト開発で“真のグローバルテックカンパニー”に
続いては、メルカリのCEO Jeff LeBeau(ジェフ・ルボー)さんの記事だ。創業から9年で急成長を遂げたメルカリだが、同社が目標とするのは世界に引けをとらない「グローバルテックカンパニー」となること。
その実現のために、データドリブンなプロダクト開発の体制を強化し、『メルカリ』を“リユース商品売買の場”以上のものへと進化させていく」と語るジェフさんの決意や構想に、多数のエンジニア読者がサービスグロースのヒントを得たに違いない。
これまでの『メルカリ』のコアコンピタンスは『簡単で使いやすいUI』にありました。しかしそうしたUIは今やWebサービスやアプリの大前提。
一方で大量の顧客データやそれを用いたパーソナライゼーション、マッチングは他社にはマネしにくい要素です。今後はわれわれが持つデータを最大限生かしたプロダクト作りによって、『メルカリ』をさらにグロースさせていきたいと考えています
>>メルカリジャパン新CEOにJeff LeBeau氏が抜擢。データドリブンなプロダクト開発の先に見据える“真のグローバルテックカンパニー”とは
【3位】エンジニア池澤あやかが30歳で脱フリーランスした理由
3つ目は、フリーランスのエンジニア 兼 タレント 兼 Webライターとして活動してきた池澤あやかさんの記事だ。
フリーランス生活8年目、30代になった彼女は、2022年6月から人生初の会社員生活を始めることを決めた。フリーでの活躍ぶりは順風満帆な印象を受けていたが、池澤さん自身としては「このままフリーでやっていくのかな」という不安があったという。
その胸の内を伺ったインタビュー記事はエンジニアtypeのTwitterでも多くの反響があり、「この先も長くエンジニアライフを続けたい」と考えている読者の多さに編集部一同も気付かされた。
30歳という年齢は、二つの側面で節目だなと感じています。一つは、エンジニアとしての「キャリアの節目」。もう一つが、出産・育児をはじめとした「ライフステージの節目」です。
まずキャリアについてですが、エンジニアは経験を重ねると、技術一本でやっていくか、マネジャーになって組織を束ねていくか、という二つの道に分かれていく傾向がありますよね。
(中略)
そう考えると、少しでもマネジメントの道に進む可能性を残したいのであれば、会社の中でその経験を積むのがベストなはず。
「技術の道に進むしかない」のではなく、技術の道も、マネジメントの道も、「両方選べる」ような自分になれたらいいな、と考えました。
>>エンジニア池澤あやかが30歳で脱フリーランス→人生初の会社就職を選んだ理由「自分の可能性、もっと広げたい」
【4位】【ダンガンロンパ企画者・小高和剛】「ヒットさせたい」で作るのはブレるしダサい
続いては、『ダンガンロンパ』シリーズの企画・シナリオを手掛けたゲームクリエイターであり、ゲーム開発会社トゥーキョーゲームス代表の小高和剛さんへのインタビュー。
リリースしたゲームにファンから批判の声があがるも、「叩かれるの恐れて媚びて作っちゃダサいよね」と語る小高さんの言葉に背中を押され、より一層ものづくりに励んだ読者も多いだろう。
そもそもヒットする作品は「想定外のお客さんが入ってくること」が大きな要因だと思っています。『ダンガンロンパ』もですけど、最初のターゲット以外のお客さんが入ってきたことでヒットにつながった。
でも、それをコントロールできる人はいないと思うんですよ。「想定外のお客さん」を呼び込むための条件や手法なんて誰にも分からない。それができたらどの作品も成功するので。だから、「国民的ヒット作品を作りたい」と、はなから思ってものづくりをすること自体ダサいなと思っていて。
「想定外のお客さんを意識しすぎている=媚びている」ことにつながるし、見えない人に向かって作っていると作品のビジョンや軸もブレていきますからね。
>>「ヒットさせたい」で作るのはブレるしダサい。『ダンガンロンパ』小高和剛に聞く“自信作”を生むセオリー
【5位】【松本勇気×芹澤雅人対談】SmartHR新CEO抜擢の決め手は「経営層プレゼンで語ったカルチャーへの思い」
ラストは、SmartHRのCTOだった芹澤さんが22年1月、同社CEOに就任した際に行ったLayerX代表取締役CTOの松本さんとの対談だ。
もともとSmartHRにはいちエンジニアとして中途入社し、1年半ほどは「ひたすらコーディングをしていた」と語る芹澤さんは、どのような経緯でCEOになったのか、技術者出身の経営者が増えていくとすれば、そこにはどんな意味があるのか──。
エンジニアリング経験を積んだお二人だからこそ語れる、組織開発への思いやナレッジは説得力があり、学びを得た読者も多かったのだろう。
何か問題にぶつかって、右に行くのがいいのか左に行くのがいいのかみたいな時に、みんなが同じように「右です」「右です」……と言える状態が、いいカルチャーがあるということだと思っているんです。そこに一人一人の持つ知識とかノウハウが被さって、少しだけブレが生じる、というような。
こういう状態を作るためには、やはりコーチングとかカルチャーが根底になくちゃいけない。この辺がきちんと作れないと、いいプロダクトにならないんです。ソフトウェアは特に、みんなが同じ方向を向いていないと、バラバラなものが出来上がってしまうから。
>>【松本勇気×芹澤雅人対談】SmartHR新CEO抜擢の決め手は「経営層プレゼンで語ったカルチャーへの思い」
さて、上半期の人気記事ランキングは参考になっただろうか。2022年の下半期も、エンジニアtype編集部では多くの著名人やプロフェッショナルたちのインタビューを敢行するべく、猛暑の中、あちこち駆け回っている。
「エンジニアのキャリアを考える」メディアとして、引き続き、いい記事で・いいエンジニアライフを後押ししていきたい。
文・エンジニアtype編集部
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