(CTOがミスマッチだった理由は)未来を見据えて動くことができなかったことですね。各社の皆さんからいろいろなお仕事をいただいて、それはありがたいことなんですけど、LIGの強みみたいなものをしっかりつくっていくことができなかった。
もちろん、できるようになるための勉強も頑張っていたんですけどね。ただ、全て理屈では分かるんですけど、それを今の組織にどう当てはめていけばいいのかはつかめなくて、ずっと実践ができなかったんです。
退職時のNG行動、降格続きの元CTO、名村卓さん率いるイネーブルメントチーム……エンジニアtype人気記事ランキング【2022年11月版】
エンジニアtypeで2022年11月に掲載した記事のうち、特に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介!
ネガティブにも思える「降格」に対するイメージが変わるインタビュー記事や、「退職の仕方」を解説したノウハウ記事、スタートアップ界隈注目の「イネーブルメント」に関する記事など、バラエティー豊かなコンテンツがランクインしました。
目次
【1位】「三度目の正直もダメでした」CTOを3回退任→現場エンジニアになったLIG元取締役づやさんの“最良の選択”
創業メンバーとしてLIGの草創期を支え、CTOとして活躍するも退任。その後もマネジャーから一般社員へと降格し続け、今はいわゆる“ヒラ”のエンジニアとなったづやさんの記事が22年11月の記事ランキング1位となりました。
降格というと、会社員にとって最も聞きたくない言葉の一つ。しかし当のづやさんは、「一般社員になった今の方が、自分のやりたいことができている」と笑顔で語ります。
転職する、独立する……さまざまな選択肢があったはずだが、なぜづやさんは現場のメンバーとしてLIGで働き続ける決断をしたのか。「『自分の価値がないから給料が下がった』のではない」というづやさんのキャリアを通じて、自分と組織にとって最良の選択をするための考え方を見つめ直した人も多いのでは?
【2位】「インフラ屋」不要説に抗うには? 田中邦裕×世界的インフラ企業CTO・澤橋松王が考える、市場価値を高める三つの条件
インフラ領域で活躍する2名の技術者の対談が2位にランクイン。
ここ10数年でオンプレミスからクラウドへの移行が進み、障害対応も次々と自動化。「インフラエンジニアという職業は先細っていく」といった説を目にする機会も増えました。では変化し続ける業界で常に求められる存在でいるためには、どうすべきなのでしょうか?
本記事では、ITインフラサービス企業として世界最大級の規模を誇るキンドリルジャパンのCTO・澤橋松王さんと、国内有数のクラウドコンピューティング企業であるさくらインターネットの代表取締役社長・田中邦裕さんに「市場価値の高いインフラエンジニア」でい続けるための条件を三つ教えてもらいました。
「一定の技術力があることは前提ではありますが、ビジネスでエンジニアリングに携わる以上、どこまでいってもお客さまあってこその営みになりますよね。
お客さまの要望を汲み取り、ニーズに合った企画を提案できるエンジニアであれば、時代が変わり、メインストリームの技術が移り変わっても「ビジネスパートナー」として求められる存在でいられるのではないでしょうか」(澤橋)
「ビジネススキルの文脈で言うと、コストマネジメントのスキルも推したいですね。というのも、システム開発で大切なのは品質・コスト・性能のバランスを探ることだからです。
(中略)
お客さまの要望を汲み取りつつも、技術の専門家として「このシステムはコストを掛けてでも冗長化して守った方がいい」「ここはコスト優先で設計しても問題ないのでは」と柔軟に提案できるエンジニアの存在が貴重なのです」(田中)
【3位】転職は“辞め方”も大事! 転職のプロmotoさんに学ぶエンジニアが退職時に絶対やってはいけない六つのNG行動
人材の流動化が高まる中、もはや転職は誰にとっても当然の選択肢の一つ。特にエンジニアの場合、経験を生かして転職し、複数社で経験を積むのはメジャーなキャリアアップの方法です。
転職が増えるということは、退職も増えるということ。プロジェクトによってさまざまな企業と関わるエンジニアは、過去の在籍企業や元同僚とつながる機会も多いのでは? だからこそ「たつ鳥跡を濁さず」に会社を去りたい……。
第3位には、そんな希望に応える記事がランクインしました。
インタビューに応じてくれたのは、自身も6回の転職経験を持ち、転職情報メディア『転職アンテナ』を立ち上げたmotoさん。転職のプロであるmotoさんに、エンジニアが退職時にやってはいけないことを聞きました。
これは僕の経験上ですが、円滑に退職を進めるためには、退職する旨を「誰に最初に伝えるか」が重要です。
例えば、自己保身の意識が強い上司の場合、自分の組織から退職者が出ることで、自分自身の評価が下がることを懸念し、自分の評価のために退職を引き止めてくるケースがあります。この場合のコミュニケーションは「辞めさせないこと」が目的となるため、長引くことが多いです。
そのため、最初はあなたのキャリアのことをきちんと考えてくれる上司や、人事の決裁権がある上司に話をするのが理想ですね。
【4位】ゲームは売れなきゃ絶対的に意味がない。元セガ・名越稔洋が示す「面白ければいい」へのアンチテーゼ
第4位は、元セガ・名越稔洋さんのインタビュー。
2021年10月に31年務めたセガを退社し、「世界に新たな作品を届ける挑戦をしたい」と名越スタジオを設立した名越稔洋さん。2021年10月に31年務めたセガを退社し、「世界に新たな作品を届ける挑戦をしたい」と名越スタジオを設立し活動を続けています。
「面白いだけじゃなく、ちゃんと売れるゲームを作れないクリエーターは負けだと思う」と語る名越さんに、はやり廃りの激しいゲームの世界で働く上での“自分軸”を聞きました。
面白かったけど、売れなかった伝説のゲームって山ほどあるんです。でもクリエーターは、それを美化したらダメ。
資本主義における社会貢献って、利益を出すことなんですよ。一企業が行う経済活動でありビジネスなのだから、利益が上がらなかったらそのゲームを楽しんでもらえなかったことと同義。
クリエーターは、面白いというバリューを出した対価として、ゲームを買ってくれるユーザーからお金をいただいている。だから、『売れなかったけど面白いものを作れたからいいよね』って開き直っちゃいけないと思うんですよ
【5位】名村卓を迎えたLayerXがイネーブルメント専門チームを設立。プロダクト開発を最適化するアクションとは?
元メルカリの名村卓さんを迎えたLayerXの「イネーブリングチーム」メンバーのインタビューが22年11月の第5位となりました。
今、スタートアップ界隈で注目が高まっているイネーブルメントとは、組織がスピーディーかつ継続的に成果を出すための仕組みづくりに用いられる概念のこと。名村さんによると、イネーブリングチームの役割とは「プロダクトチームに最適な選択肢を提供すること。それは従来の一般的な開発体制では、十分に機能してこなかった役割」なのだとか。
なぜ今、このような新しい機能を担うチームが求められているのでしょうか?イネーブリングチームの存在意義と今後の展望について詳しく聞きました。
「(イネーブリングチームの必要性は)良いプロダクトを作るためには、プロダクトチームの開発スピードを落とさないことが極めて大切だからです。
しかし実際には、プロダクトチームは日々生まれる新しい技術の検討をしたり、サービスの拡大に伴い発生するさまざまな問題への対処をしたりしなくてはなりません。
こうした業務はプロダクト開発のスピードを落とすだけではなく、エンジニアのモチベーションを下げることにもつながってしまう。
でも、もしイネーブリングチームがこれらの周辺業務を担えるのであれば、プロダクトチームがプロダクト開発だけに向き合える理想的な環境をつくれるかもしれないと思いました」(名村)
早いもので今年も残すとことあと1カ月。何かと忙しい時期ですが、よい1年の締めくくり、よい新年の幕開けができるように、自分自身のキャリアと向き合う時間もつくっていきましょう!
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