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ポケモンGOの次が、Sleepなのはなぜ? 7月20日配信開始!睡眠ゲームアプリ『ポケモンスリープ』ローンチ発表会レポ

ITニュース

全世界で累計10億ダウンロードを突破した『ポケモンGO』に次ぐ、新しいゲームアプリ『ポケモンスリープ』がいよいよ明日7月20日(木)より配信が開始される。

『ポケモンスリープ』は、睡眠のエンタメ化を目指し開発された、朝起きることが楽しみになる睡眠ゲームアプリだ。

ユーザー自身が「眠る」ことでさまざまなポケモンの寝顔を観察し、自身の睡眠状態を計測・記録・分析できる仕組みになっている。

しかし、一体なぜ「歩き」の次が「眠り」だったのだろうか。また、エンジニアにぜひ注目してほしいポイントはどこにあるのか。

明日に迫ったローンチに向けて、一足先に行われたローンチ発表会にて、その開発背景とゲームの特徴を聞いてきた。

※本記事は、株式会社ポケモンが開催した『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』のローンチ発表会「FUN SLEEP SUMMIT ~睡眠をもっと楽しみに~」の内容を一部抜粋してお届け。イベントには、株式会社ポケモンの代表取締役 最高執行責任者 宇都宮崇人さんはじめ、アプリ開発担当 首藤 まり江さんが登壇したほか、ゲストとして人気ユーチューバーであり、ポケモンフリークとしても有名なHIKAKINさん、丸山桂里奈さん、錦鯉さんが登場した。

なぜ「歩き」の次は「眠り」だったのか?

発表会のオープニングに登壇したのは、株式会社ポケモンの代表取締役 最高執行責任者 宇都宮崇人さんだ。

従来のゲームの枠組みにとらわれず、新たな視点で楽しむコンテンツを提供してきた同社。その代表作と言っても過言ではないのが『ポケモンGO』だ。

「Niantic様と共同開発をした『ポケモンGO』は、2016年のリリースから全世界で累計10億ダウンロードを突破。多くのユーザーに外歩きをしながら、ポケモンを見つける喜びや驚きを体験していただきました。

『ポケモンGO』のように、人々の日常生活における基本動作や行動に着目し、エンターテイメントの力によって、それらを豊かなものに変えるお手伝いをしたかった」と振り返る。

その上で、次に注目したのが「睡眠」だった理由とは?背景にあったのは、睡眠に関するネガティブなデータだったと語る。

「経済協力開発機構の2021年の発表によると、日本人の平均睡眠時間は、加盟30カ国のうち最下位。さらに、厚生労働省が昨年発表した調査によると、睡眠時間が7時間以下の人の合計が67.7%で、日本人が全体的に睡眠不足であると言えます。

また、弊社が独自に行った調査でも、睡眠は義務と捉えられ、睡眠があまり前向きなものとして考えている人が多くないという実態が浮かび上がってきました。

そこで私たちは、全世界へポケモンスリープを配信し、睡眠を楽しむという新たな価値を提案することで、皆さんの睡眠に対するイメージを少しでもポジティブなものに変えていきたいと考えたのです」

睡眠計測ロジックがおもしろい

続いて登壇したのが、『ポケモンスリープ』の開発を担当した首藤 まり江さんだ。「朝起きるのが楽しみになる睡眠ゲームアプリです」と、同ゲームの概要や特徴が説明された。

「ポケモンスリープの冒険の舞台は、大きなカビゴンのいる小さな島です。島に生息するカビゴンが発する“ねむけパワー”が、ポケモンたちを引き寄せ、眠りにいざないます。

ポケモンの睡眠生態を研究しているネロリ博士が開発した『睡眠シンクロ装置』という不思議な装置によって、ユーザーの睡眠とカビゴンの睡眠がシンクロする仕組みになっています。

ユーザーがよく眠るほどにカビゴンのねむけパワーが増幅し、多様なポケモンが集まってきます」

【概要と遊び方】
アプリをインストールしたスマートフォンを枕元に置いて眠るだけ。寝ている間にユーザーの睡眠状態の計測が行われます。
朝起きると、ユーザー(カビゴン)の睡眠状態に応じて集まってきたさまざまなポケモンたちの寝顔を、ポケモン寝顔図鑑に登録。その図鑑の完成を目指すゲームです。

●継続的に使用することで、毎日の睡眠リズムを知ることができる
●自分が眠ると睡眠状態が測定され、その結果によって、ポケモンの寝顔を集めることができる
●よく眠ることができると、より多様なポケモンが集まる仕組み

「カビゴンの睡眠状態に応じて集まったポケモンに、ポケサブレとよばれるおやつを与えると仲間となってくれます。そして、仲間になったポケモンは、昼間に木の実などの食材を拾ってきたり、さまざまなスキルを発動して、カビゴンの成長をサポートしてくれるお手伝いポケモンとなってくれます」と首藤さん。

集まったポケモンが採ってくる「きのみ」をカビゴンが食べることでたまる「カビゴンエナジー」と、ユーザーの睡眠時間を示す「睡眠スコア」のかけ合わせが「ねむけパワー」。

その掛け算の結果は日々変わり、ねむけパワーが大きいほど、集まるポケモンの数も増え、珍しい寝顔を発見できる確率があがるという。

「カビゴンエナジーとねむけパワーの掛け算でポケモンの集まり方が変わる、というロジックが面白いので、エンジニアの皆さんにはぜひあれこれ実験してみていただきたいですね。ポケモンの集まり方がどう変わるのかをチェックするのも面白いと思います」

また、この『ポケモンスリープ』の開発にあたっては、睡眠の世界的権威として活躍されている柳沢正史教授が睡眠情報に関する監修を担当。以下の二つの異なる指標を元に、ユーザーの睡眠を評価しているそうだ。

①日ごとの評価:睡眠時間の長さ
②週ごとの評価:睡眠の規則正しさ

週ごとの睡眠リズムが表示された画面をみて盛り上がるHIKAKINさんと、丸山桂里奈さん

「『ポケモンスリープ』は睡眠計測ツールとしても活用いただけるように開発の作りこみを行っています。睡眠時間、睡眠タイプ、環境音といったデータをアプリから振り返ることができるほか、日ごとの評価や週ごとの睡眠の規則正しさなどを振り返ることができるので、ぜひそうした点でも活用してみていただけるとうれしいです」と首藤さんは締めくくった。

(C)2023 Pokémon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Pokémon Sleep is developed by SELECT BUTTON inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

取材・文/玉城智子(エンジニアtype編集部)

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