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この春、新しい挑戦や船出をきるエンジニアに読んでほしい!「背中を押してもらえる」記事4選

働き方

「大規模な組織ではイノベーティブな挑戦がしづらいのではないか」
「苦手分野のリーダーに抜擢されてしまった。どうしよう……」

この春、新しいスタートをきるエンジニアの中には、期待とともに、さまざまな不安を抱いている人もいるだろう。

そこで、これまでエンジニアtypeで掲載してきたエンジニアのインタビューの中から、そんな悩みを払拭してくれそうな記事を集めてみた。よりよいスタートダッシュをきるために、エール(記事)を届けたい。

  

【登大遊】「みんなすぐに諦め過ぎ」天才プログラマーの“粘り力”

1人目に紹介するのは、自ら経営するソフトイーサの代表取締役、筑波大学産学連携准教授、IPA技術研究室長、NTT東日本特殊局員と、4足のわらじを履くプログラマー・登 大遊さんだ。

登さんと言えば、今から4年前の2020年4月。新型コロナの流行で突如在宅勤務せざるを得なくなった人々を支援するため、無償かつユーザー登録不要で利用できるシンクライアント型VPN『シン・テレワークシステム』を提供した人物として知られる。

構想からわずか2週間でリリースに漕ぎつけたスゴ腕ぶりは、大きな話題を呼んだが、規模の大きな組織(あるいはシステム)に身を置きながら、イノベーティブなシステムを作る秘訣は一体どこにあるのだろうか。

「大企業こそ、日本型イノベーションのダークホース」と語る登さん。この春、大企業に就職・転職した人にもぜひ読んでほしい内容だ。

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変えるべき問題があり、変わる必然性があり、変えられるポテンシャルもある。だから、登さんは大きな組織、特に大企業が面白いと思って注目するのだ。もちろん、中堅・中小企業も等しくイノベーションのために重要である。

「皆さんが働いている企業の規模がどうあれ、せっかく努力して入った会社なのですから、社内の全てを知り尽くす勢いで、自分の置かれた社内の枠から積極的にはみ出すべきだと思います。

中央の本社のようなところは、全ての情報を集めて統治しているように見えて、実際には正しい情報が入ってこなかったり、過度な抽象化が進んでしまい、本当のところがどうなっているかが分からないようになってしまっています。現場に細かく足を運んだり、他部門の人たちと積極的に交流を持ったりして、リバースエンジニアリングをすることが大変重要です」

「みんなすぐに諦め過ぎ」約2週間で『シン・テレワークシステム』を開発した天才プログラマーの“粘り力”

【元DeNA取締役CTO・川崎修平】「苦手な仕事」は自分を知るチャンス

長い仕事人生では得意なことばかりでなく、「苦手なこと」を選ぶ瞬間にも出くわすこともあるだろう。

『Mobage』や『モバオク』をたった一人で、わずか3カ月で完成させるなど、ディー・エヌ・エーの急成長フェーズを支えてきた川崎修平さんも、あえて「苦手なこと」を経験する道を選んだことがある一人だ。

「苦手なことをやった結果、やっぱり苦手だと分かることが多かったです」と本人は笑うが、安全地帯から飛び出した場所で見た景色は、その後の糧になったと話す。

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苦手な仕事をたくさん経験してきて分かったのは、自分がバリューを出せる領域と出せない領域は明確にあるということ。それを痛切に感じたのは、DeNAで取締役をしていた頃です。

自分はアイデアの種を最高の形で仕上げて、それをユーザーやチームメンバーに喜んでもらうことで幸せになる人間です。ものを作るのは得意だけど、それ以外のことにはあまり関心がない。

電話だってまともに取れないくらいですからね。自分のペースが大切なので、人と足並みをそろえて働くのも苦手です。 取締役を担当していた頃は、そんな僕が技術に口を出すことはほとんどなく、組織間のバランサーとしての役割に徹していた。厳しいことを言わないといけないこともあったし……エンジニアとしてのバリューを出せないことへのもどかしさもありました。

天才エンジニア川崎修平が“苦手だらけの20代”をあえて過ごした理由

【NOT A HOTEL CTO・大久保貴之】「役割に縛られすぎない」が、キャリアも世界も面白くする

NOT A HOTEL CTO・大久保貴之

購入した物件を、住宅や別荘として利用するだけでなく、ホテルとして貸し出すことがアプリ一つでできるサービスを展開するNOT A HOTEL。そんな未知なる体験とソフトウエア開発をリードしているのがCTOの大久保 貴之さんだ。

大久保さんは、大学研究員時代に起業したカラクルをZOZOに売却。その後、ZOZOテクノロジーズ執行役員兼ZOZO研究所 所長を務め、2021年にNOT A HOTELにジョインした。

博士号(工学)取得→起業→大手企業役員→スタートアップCTOと、縦横無尽にキャリアを切り拓いている大久保さんの原動力とは何なのだろうか。

エンジニアとして、より成長できる環境へ身を置きたい―。そんな風に自分の可能性を広げたいと考えるエンジニアにヒントを届けてくれる内容だ。

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一つのエンジニア像だけにとらわれず、広くテクノロジーに精通した人格者になる。大学時代からの理想像である「技術に官能なる士君子」を目指し続けるという姿勢が、今も大久保さんの思考を支え続けている。

「エンジニアというカテゴリーにとらわれず、自分がどうありたいか、どういう世界を見てみたいかを優先すればいい。 自分の理想に近づく手段が、今はエンジニアかもしれないし、もう少し進んだらマネジメント寄りの仕事になるかもしれません。

だから、『自分はエンジニアだから』といって可能性を狭めてしまうのは、もったいない。目の前の壁を突破するためにいろんな手段を考えてみて、違うなら別の手段を探せばいい、と思います」

「役割に縛られすぎない」が、キャリアも世界も面白くする。“NOT AN ENGINEER”な思考

【牛尾剛×けんすう】日本をダメにした「魔改造」の罠。メソッドは鵜呑みにしてこそ意味がある

牛尾剛さん、けんすうさん

最後にご紹介するのは、ベストセラー『世界一流エンジニアの思考法』著者であり米マイクロソフトのシニアエンジニア・牛尾 剛さんと、『物語思考』著者で起業家のけんすうさんの対談記事だ。

「メソッド好き」という共通点を持った二人は、メソッド、ノウハウ、ツールを最大限活用するポイントは「魔改造」しないことだと強調する。

新しい挑戦には何かと時間や労力がかかってしまいがちだが、思考法一つで生産性は大きく変わる。その理由と秘訣をお二人の経験談から語ってもらった。

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一方、牛尾さんは「一流エンジニアの脳みそを借りる」ことで具体的にはどんな戦略を実行してきたのか。いの一番にあげたのは「Be Lazy(怠惰であれ)」。要するに「物量で勝負するのではなく、重要なことにフォーカスしよう」という考え方だ。

「日本人は無駄なことが好き。一つのことにフォーカスするのが苦手です。優先順位をつけるまではいいんですが、上から順番に可能な限り全部やろうとする。対してアメリカ人は、文化的に面倒臭いことが嫌い。一番重要なこと『だけ』をやり、他の仕事はやらないのが米国でいう優先順位づけです。

ただ、そんなアメリカ人であっても最重要なこと『だけ』にフォーカスしきれる人は多くはありません。僕は一流に学ぶことで、最もインパクトの大きいことだけにフォーカスしている。だからプログラミングが遅くても、高い生産性を保つことができているんです」(牛尾さん)

日本をダメにした「魔改造」の罠。メソッドは鵜呑みにしてこそ意味がある

キャリアの後押しになるような記事を届けるべく、4月はIT界の重鎮から著名人のインタビュー記事を続々公開していく予定。ぜひ今月も定期的にチェックしていただきたい。

文・エンジニアtype編集部

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