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「SESで長く働く」を実現したのはなぜ? “脱ブラック”に挑んだ現場リーダー&転職者に聞いた【アズワン】

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IT企業、特にSESでは、納期に間に合わせるための長時間労働など、いわゆる「ブラック」な働き方が常態化している会社も少なくない。

しかし近年では、本格的に働き方改革に乗り出すSESも増えている。中でもSESとして先駆けて「ワークライフバランス」の実現に10年以上前から取り組んできたのが、株式会社アズワンだ。

「SESでも会社次第で、ワークライフバランスを重視し、長期的なキャリアを築くことができる」。そう話す、東京支社のリーダー能勢祥弘さんと現場で働く二人に話を聞いた。

アズワン

株式会社アズワン 取締役 ITソリューション事業部 事業部長 能勢祥弘さん
茨城のIT会社を経て、現在の会長・社長らとアズワンを創業。大手メーカーの産業システムや通信制御、生産管理システムの開発作業に携わる。2006年に東京事務所を開設し、流通業や小売業などのAP基盤システムを担当

“脱ブラック”は「創業メンバーの後悔」から生まれた

――エンジニアに長時間労働を強いるSESが少なくない中で、アズワンではワークライフバランス重視の働き方を業界内でもいち早く実現してきたとのこと。きっかけは何だったのでしょうか?

これは、私をはじめとした創業メンバーの「後悔」から生まれた方針で、働き方改革には10年以上前から本腰を入れて取り組んできました。

私が大学を卒業してIT企業に就職したのはバブル崩壊直後、まだITの草創期の時代。仕事は楽しかったのですが、その頃のIT企業はブラックなのが当たり前で、休日出勤もいとわず働いていました。

しばらくして私は、SESをメイン事業とする当社の創業メンバーとなり、いっそう仕事に打ち込みました。周りも私同様に、仕事漬けの日々を送っていたと思います。

しかし、ある時に自分の子どもに言われたんです。「小さい頃に遊んでもらった記憶がない」と。この言葉がとてもショックで、40代になって初めて「仕事だけに向かっていた自分のダメさ」に気付かされたんです。

それ以外にも、当社を退職していった人たちから「業務が多かった、残業がつらかった」と言われたこともありました。

そして、「人生のすべてが会社のためにあるわけではない」という当たり前の事実が浮かび上がってきた。

「SESだから」とある種当たり前のように残業を受け入れていましたが、改めて「会社を根本的に変えなければいけない」と強く思ったのです。

他の経営陣も同じ気持ちだったようで、他社に先駆け「脱ブラック」を本気で目指そうということになりました。

――とはいえ、エンジニアが残業なしで働く環境をつくるのは難しかったのではないでしょうか。

結局、SESでなぜ残業が増えてしまうのかといえば、発注元の意向は絶対で、注文を受ける側もそれを「当たり前」だとしているからです。

もちろん、仕事において納期は厳守すべきものです。だから、間に合わなそうであれば、人を増やすことができない以上、残業で帳尻を合わせてしまう。そういう悪循環をどこかで断ち切らなければいけないと考えました。

とはいえ、単純に「残業をさせない」というのでは解決にはなりません。納期を守れないとなれば、今度は次の仕事がこなくなってしまいますから。

では、残業の増加を予防するためにはどうすればいいか。そのために、そもそも残業が増えてしまう原因を考えてみました。その中で、最も重要だと考えたのが「工数の見積もり」です。

例えば、この案件を遂行するのに何人月掛かるのかといった工数見積もりがそもそも間違っていたら話になりません。その精度を上げるために、現場メンバーと何度も話し合い、出来る限り余裕のあるスケジュールを作ることを会社の方針としました。

――見積もりの精度を上げれば、予期しない残業が減るというわけですね。

はい。ただ、この仕事にはどうしても途中で仕様変更などが発生します。特に、お客さまの要望で上流過程の仕様変更が入ると、それは開発やテストなど下流の工程を圧迫していきます。

そうした時に、人手や時間の不足を後から残業で補うのではなく、その仕様変更を入れるなら、人も増やさなければいけないということを会社として交渉するようにしました。これも担当者レベルではなく、上司であるマネジャークラスで対応するように変更しています。

「18時消灯」では意味がない。真の効率化は「知識」を付けること

――しかし最近では、アズワンのようにワークライフバランスに気を遣う会社も増えてきましたね。

そうですね。でもワークライフバランスというと、単に就労時間を短くして、プライベートの時間を増やすことだと捉えている人はまだ少なくありません。例えば、最近はよく「18時で事務所を消灯して、強制退勤」といった会社もありますが、私はこれは本末転倒だと思います。

その時は定時で帰れても、後で仕事のしわ寄せがくるなら意味がありません。根本的に大事なのは、日頃から効率的に仕事をすることです。ただこれが、シンプルながら一番難しいことですよね。

「効率化」とひと口に言いますが、これは教えることが非常に難しい。人によって得手不得手は違いますし、効率の良いやり方というのも人それぞれのスタイルがあります。効率化の手法は、各々が仕事の中から学び取っていくしかありませんが、アズワンではそのために、社員に「知識」という武器を持ってもらえたら、と考えています。

結局、私たちIT企業の資産は、社員それぞれの知識です。現場で身に付けたスキルと、知識が融合することで、さまざまな仕事への応用力となります。ですから、当社では資格取得への報奨金などの制度も充実させて、一人一人の武器を作るようにするのが効率化の近道なのではと考えています。

アズワン
――10年前に比べて、社員の働く環境への満足度は高まったと感じますか?

社員が会社に何を求めているかは人それぞれですが、残業時間は減り、計画年休を必ず取得させるようにしたことで、おおむね働きやすさを感じてもらっていると思います。

とはいえ、コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより、社員の勤務時間の管理という面では新たな問題も発生しています。その辺りも柔軟に対応しているところです。

――コロナ禍では、そうした「会社の姿勢」が、さらにシビアに問われるようになってきましたよね。

そうですね。当社でも今回、リモートワークには柔軟に対応していましたが、今後はさらにフルリモート環境の整備にも着手しようと考えています。

東京に通勤することをマストとせずに、地方に住みながら東京の仕事を行うわけです。結局は、オフィスに居ようがフルリモートであろうが、会社との信頼関係は距離によって左右されないと思いますから。「フルリモートであれば働ける人」が加わる分、エンジニアのメンバーが増えていくことを期待しています。

新しい取り組みですから、会社側としては不安な部分もあるかもしれません。しかしフルリモートの成功事例を積み重ねていければ、当社としても大きなアドバンテージになるはずだと考えています。

――そうした施策の結果、退職する社員も減少したとのこと。労働環境が良くなって一つの会社に長く働けるということは、エンジニアのキャリアにとってどんな効果があるとお考えでしょうか。

一つの会社に長くいることで、会社側もその人を長期的な視点で育てようと思いますから、それは働く人にとってもメリットとなるはずです。

その人がSEやマネジメントを目指したいのか、プログラミング技術を極めたいのか、そうしたことが分かっていれば、会社もその人に合ったポジションや教育環境を提供することができる。社員側も、安心して、腰を据えて自分のキャリアを築くことができるはずです。

会社というのは決して長く働くことだけを目的とするものではないですが、気付いたら結果的に長く働いていた、というのが「良い会社」なのではないかと思います。当社もそういう「良い会社」を目指していきたいですね。

長く働くことで得られる「顧客との信頼関係」

後半は、現場で開発を担当する宮崎裕多加さんと鹿島良子さんに、アズワンに転職した理由とワークライフバランスの取れた働き方のメリットを聞いた。

アズワン

ITソリューション部 鹿島良子さん(写真左)
ITソリューション部 グループリーダー 宮崎裕多加さん(写真右)

――まずはお二人の入社経緯を教えてください。

宮崎:私は未経験から技術を身に付けられるからと、4年前にアズワンに入社しました。現在は6人のグループのリーダーを任されています。入社してからは、既存プログラムの改修作業を経て、パッケージ製品を使った業務ワークフローの開発やサポートなどを担当してきました。

鹿島:私は大手SIerなどを経て、アズワンは3社目です。子どもがいるので、自宅の近くでの職場を探していました。前職までの経験をそのまま生かせることと、SESですが職場はこの東京事務所に限定するといった希望を受け入れてくれたことも大きいです。

――やはり、ワークライフバランスが整った働きやすい環境であるということが決め手となったのでしょうか?
アズワン

鹿島:そうですね。子どもの保育園のお迎えがあったり、急に抜けなければいけないということがあったりするのですが、フレックス勤務を採用しているので、そうしたことに柔軟に対応してもらえています。

去年の緊急事態宣言で保育園が休園になって、8時間フルタイムで働くのがきつくなってしまったことがあったのですが、それも一時的に時短にしてもらえました。大きい会社だと、制度は整っていたとしても個別に対応してもらうということは厳しいですから、これはとてもありがたかったです。

宮崎:能勢が話した通り、会社として「できるだけ社員が効率的に仕事ができるようにして、プライベートの時間を充実させよう」という文化があるんですよ。だから私も自然と、後輩たちにそれを求めますし、グループリーダーとして残業時間などの管理は徹底するようにしています。

アズワン
――仕事とプライベートのバランスが取れることで、この会社で長く働こうという気持ちになると思います。エンジニアとして、そういった環境のメリットはどんなところにあるでしょうか。

鹿島:長期的な視点でキャリアを考えられるので、エンジニアとしての幅を狭めることなく働き続けられると感じています。

私は以前の会社で産休を取ったのですが、復帰後は比較的簡単な仕事を振られるようになって、モヤモヤ感を覚えていました。アズワンでは、子育て中であるという事情は配慮してもらえますが、私が叶えたいキャリアを長い目で見て、仕事を任せてくれていると感じています。

また、私はもともと資格を取るのが好きなので、数年計画で勉強に没頭できるところもポイントですね。当社は資格制度が充実して、私もTOEICやオラクルマスターDBAなどを受けているのですが、「次はここまでやってみよう」とどんどん目標を上げていける楽しさがあります。

資格は何らかのかたちでキャリアにつながってくると思うので、そういう時間の使い方ができるのは嬉しいですね。

宮崎:私は今の現場に入ってもう3年くらいになるのですが、長く働くことでお客さまとの信頼関係をより濃く築けるのはメリットの一つだと思っています。

信頼関係があることで、より上流の工程に携われたり、自分から提案できるようになったりすることも。長く一緒に働いているお客さまにより信頼され、感謝されるのは、この仕事で得られる大きなやりがいだと感じています。

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