夏休み期間に転職サイトを覗いてみたり、気になる企業の採用ページをチェックしてみたり、転職活動を進めているエンジニアも多いはず。

でも、悩ましいのは転職タイミング。本当に今転職していいのか、もう少し今の会社でできることなないのか、踏ん切りがつかない場合もある。

そこでこの記事では、転職のベストタイミングを考えるのに役立つインタビュー記事を五つピックアップ。エンジニアたちの転職話をお届けしよう。

元メルカリ名村卓がLayerXへ「自分がもう一度新人になれる場所に」

メルカリ、ソウゾウなどでCTOを歴任し、日本CTO協会の理事としても技術的な知見を発信してきた名村卓さんが、2022年6月に法人支出管理（BSM）サービス『バクラク』などを提供するLayerXに入社した。

この移籍の背景について、「メルカリの居心地の良さに危機感を抱いている自分がいた」と明かす名村さん。

自らの手で築き上げた“いい環境”を、今あえて離れることにしたのはなぜだったのだろうか。エンジニアの成長に欠かせない「転機の見極め時」について聞いた。

＞＞名村卓がLayerXへ「自分の能力＝組織の限界値にしたくない」イネーブルメントに懸ける想い

MIT出身エンジニア松岡玲音がMetaへ転職「もっと自分に負荷をかけたい」

MIT卒業後、機械学習エンジニアとしてメルカリで約3年働いていた松岡玲音さんが、Metaへの転職を発表。この夏からイギリスに移住した。

「ある程度厳しい環境で自分に負荷をかけないと、成長が止まってしまう気がした」と転職動機について話す松岡さん。

新卒入社した会社を離れ、海外移住をともなう転職を「いつ・なぜするか」どんなふうに考えたのだろうか。話を聞いてみた。

＞＞【エンジニア松岡玲音】メルカリからMetaへ転職「厳しい環境で育ったブドウほど、美味しいワインになる。人間も同じでしょ？」

元エムスリー西場正浩さんがSansanへ「僕は抜けるべきだった」

2021年7月、医療ポータルサイト『m3.com』の運営などを担うエムスリーの開発チームで事業責任者を務めていた西場正浩さんが、Sansanに転職。2022年8月現在は、同社の執行役員、VPoEとして働いている。

「だいぶ前から、エムスリーのメンバーの育成という意味でもそろそろ僕は抜けるべきだと考えていたんです」

自身の転職動機について、こう語った西場さん。「だいぶ前から考えていた転職」をこのタイミングで決断した理由は何だったのだろうか。

＞＞退職ツイートにDM100件以上！元エムスリー西場さんの転職から見る「声が掛かるエンジニア」になるヒント

池澤あやかが30歳で脱フリーランス→会社員へ「マネジメントも極めたい」

フリーランスのエンジニア、タレントやWebライターとして活動してきた池澤あやかさん。

フリーランス生活8年目、30代になった彼女は、2022年6月から人生初の会社員生活を始めることを決めた。どのような心境の変化があったのだろうか。

「30歳は、エンジニアのキャリアも、ライフステージも、節目だと思った」

そう話す池澤さんは、キャリアチェンジのタイミングをどのように見極めたのだろうか？ 話を聞いてみた。

＞＞エンジニア池澤あやかが30歳で脱フリーランス→人生初の会社就職を選んだ理由「自分の可能性、もっと広げたい」

IT大手→IT起業→自動運転ロボ『ラクロ』開発者へ「本気で何とかしたい問題に直面した」

ZMPで自動運転歩行速モビリティ®（自動運転一人乗りロボ）『RakuRo®（ラクロ®）』などの開発に携わる河村龍さん。

河村さんは、インターネット普及期にIT業界に就職、スマホアプリの興盛期にスタートアップを起業、そして近年注目高まるロボット業界で、社会の課題解決に取り組むロボット開発企業・ZMPに2020年に入社。

以来、ゼネラルマネージャーとして、『ラクロ』や、ロボットプラットフォーム『ROBO-HI®（ロボハイ®）』の開発に携わっている。

一貫してインターネットサービスの開発に携わってきた河村さんが、ロボット開発者に転じたきっかけは身近な老々介護問題を目にしたことだったという。

「どうにかしたい課題」に突き動かされてロボット業界に飛び込んだ河村さんの事例にみる、転職のベストタイミングとは。

＞＞IT大手→IT起業→自動運転ロボ『ラクロ』開発者になったエンジニアが挑む「超高齢化社会とロボの共生」

転職のベストタイミングも、転職動機も、人それぞれ全く違うもの。「後悔しない転職」を実現できるよう、自分なりの正解をじっくり考えてみよう。

文・構成／エンジニアtype編集部