本連載では、圓窓代表・澤円氏が、エンジニアとして“楽しい未来”を築いていくための秘訣をTech分野のニュースとともにお届けしていきます
2022年、澤円が注目したIT業界のトピックスは? 三大テックニュースを振り返り!
株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)
立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。琉球大学客員教授。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。
著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『あたりまえを疑え。―自己実現できる働き方のヒントー』(セブン&アイ出版)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」 』(プレジデント社) Voicyアカウント:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム
皆さんこんにちは、澤です。
あっという間に2022年も終わりが近づいてきましたね! 早すぎる!
ということで、今年一年を振り返り、ボク的IT3大ニュースをお届けしたいと思います!
1,イーロン・マスクさん、Twitterを買収!
世界最強のツイ廃との呼び声高いイーロン・マスクさんが、Twitterを買収しましたね~~!
TeslaにSpaceX、さらにはTwitterとか、一日の時間配分は一体どうしているんでしょうね。
買収後は、大ナタをブンブン振り回して人員カットを行ったことがえらくクローズアップされ、レイオフされた人たちの悲痛な叫びがネット上にも溢れていました。
日本人からすると、あれだけ人員整理を思い切ってやる経営者はめちゃくちゃ冷徹に見えるかもしれません。
でも、ボクはなんとなく違う観点で見ていました。
まず、事業規模や内容に従業員数が見合っていない場合、人員整理するのは経営者の仕事です。
もしかなり無駄なことが行われていたのであれば、人を減らすのは当然でしょう。
なにしろ経営は大幅赤字でヤバかったわけですから、そりゃ経費削減するのは自然な判断だと思います。
それよりも、イーロン・マスクさんが毎日のようにオフィスに顔を出して、従業員の人たちと会話をしているという別の情報にボクは関心があります。
これは一次情報ではないので、断言はできないことではありますが、なんとなくイーロン・マスクさんならやりそうだなとも思います。
彼と一緒に働いていた友人から聞いたところ、「確かに経営判断はドライに見えるかもしれないけれど、近くで働いていたら実に合理的で仕事しやすい上司だった」とのこと。
「仕事は仕事、合理的に進めていこうぜ」というポリシーで生きているんでしょうね。
とりあえず、Twitter大好き人間としては、サービスが今後も存続することを祈るばかりです。
2,スターリンクが日本上陸!
またまたイーロン・マスクさんのネタになりますが、スターリンクが日本でも利用可能になりましたね!
これはネット界隈の有名人、イケハヤさんが高知の山奥にあるという自宅で使い始めたというTweetでボクも興味を持ちました。
人里離れたところでも、空が見える場所ならかなりの高速接続ができるとのこと。
複数拠点で生活するボクとしては、もうちょい早くサービスインしてくれていたら、確実に契約してただろうなぁと思います。
というのも、ネット開設の手続きがとにかく面倒で、かつ速度も「繋いでみないとわからん」という代物。
実際繋いでみて遅かった場合に速度が改善される見込みは極めて薄いのが現状でしょう。
その点、スターリンクは非常に高速接続で利用可能なようですし、何せ繋ぐ先が人工衛星なので地上で起きるさまざまなトラブルとは無縁。
何より、宇宙を経由してネット接続しているとか単純にかっこいいと思うわけです。
今年はボク自身が宇宙ビジネスに関わる機会をいただいたこともあり、地球の周りをぐるぐる回る人工衛星がボクのワンクリックを受け止めてくれるとか、超興奮しちゃうわけです。
某国の防衛でも大活躍しているというニュースにはちょっと複雑な思いを抱いてしまいますが、テクノロジーが平和をもたらすきっかけになってくれればいいなと思っています。
3,GAFAが衰退期に?
みんな大好きGAFAの話題は、今年はちょっと残念なものになりました。
売り上げが落ちたとか、大規模な人員整理をしたとか、いくつかの事業から撤退したとか、「栄枯盛衰」とか書き立てるメディアもあったようです。
確かに、調子の悪い事業があったのも事実でしょうし、メタやAmazonの大胆な人員整理は日本人から見たらかなりショッキングなものかもしれません。
今更ですが、ボクはなんとなく「GAFA」って括るのにずっと違和感持っていたんですよね。
別に、ボクがいたマイクロソフトが仲間外れだったからではありませんw
ただ、「括る」というアプローチは、物事の捉え方の解像度を粗くすると思っているからです。
一口に「ビッグテック」と言っても、GAFAに括られている4社の生業には随分と差があります。
Googleは検索をベースにした広告事業、Appleはデバイス、FacebookはSNSを中心に据えた広告事業、Amazonは小売にクラウドプラットフォーム事業。全然商売のベースが違う。
もちろん、全社ネットを前提にした事業を行っているのは事実ですが(Appleのデバイス群も、全てネット接続前提ですし)、その収益源には大きな違いがあります。
景気減衰期が訪れて事業縮小するのは、今までにも何度もあったことですし、GAFAの4社はたまたま株式総額も巨大で目立つので、一緒くたに語られてしまうのも仕方ないかもしれません。
でも、それぞれの会社は全く違うビジネスを、全く違うビジョンのもとに遂行しています。
何かを括って考えることは、個別の事情やそれぞれの特徴を見ないことに繋がります。
このような見方がクセになると、普段の自分の仕事における解像度も雑になるのでは?と思ってしまいます。
まずは、どんな事象もしっかり解像度を上げてみていかないといけないな、という自戒も込めてこのニュースと取り上げてみました。
さて、ボク自身の最大のニュースといえば・・・我が家に猫が2匹来てくれたことですかね。
千葉県山武市の別宅周辺でかわいがられていた地域猫が、怪我をしてボクらの家に助けを求めてきたことがきっかけで、一緒に暮らすことになりました。
猫の存在はITで代用はできませんね。あーかわいい。
自分に嘘をつかない、
無理はしない。
だから、可能性が広がっていく。
マイクロソフトを卒業して、
自分らしく生きる僕が大事にしていること
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