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3年目のエンジニアが会社選びで意識すべきことは?【キャディばんくし・Sansan藤倉成太・ZOZO瀬尾直利/聴くエンジニアtype Vol.4】

働き方

エンジニアtypeが運営する音声コンテンツ『聴くエンジニアtype』の内容を書き起こし! エンジニア読者が抱える仕事やキャリアのお悩みに、注目企業のCTOやさまざまな領域の第一線で活躍する技術者が回答します
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第4回のテーマは「エンジニア歴3年目の会社選び」。

今回もばんくし(河合俊典)さんMCのもと、藤倉成太さん、瀬尾直利さんが自身の若手時代を振り返りつつ回答してくれた。

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【MC】
キャディ株式会社 Tech Lead
河合俊典(ばんくし)さん(@vaaaaanquish

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【Speaker】
Sansan株式会社 執行役員/技術本部 インフラ戦略部 部長/同 海外開発拠点設立準備室 室長
藤倉成太さん(@sigemoto

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【Speaker】
株式会社ZOZO 技術本部 本部長 兼 VPoE
瀬尾直利さん(@sonots

【今回の相談】

Yさん(25歳)

SES企業で2年間働き、現在転職を考えています。

みなさんがエンジニア3年目だったらどんな会社を選びますか?

選ぶなら自分が思う「面白い」経験が積める会社を

河合:今回は25歳の男性から、会社選びについての質問です。質問を見ると「SES企業で経験を積んだ後に選ぶべき企業」「エンジニア3年目が選ぶべき企業」という二つの観点で回答できそうですね。

ではまず、藤倉さんはどう思いますか?

藤倉:私は楽しく仕事したいタイプなので、それを踏まえて私が3年目だったとしたらプロダクト開発をしたいと考える気がしますね。

また、若い頃からグローバルで勝負することに憧れがありました。

つくったものがグローバルの何千万人、もしくはそれ以上の人たちに使ってもらえるというのが、ソフトウエアプロダクトのいいところだと思います。そのため、多くの人たちに使ってもらえるようなプロダクトづくりにチャレンジできる会社がいいですね。

ただ、質問にあるように、エンジニア歴2~3年目となると選択肢は人それぞれで限られてくるかもしれません。その場合は、選択肢の中から自分が楽しめるところを選びたいですね。楽しかったら、つらいことがあっても頑張れるのではないかと思います。

ちなみに私は、開発チームの文化にはあまり興味がないんです。会社のための文化形成は責任を持ってやりますが、私個人の話で言えば、どんな文化でも大丈夫。だからこそ、文化よりも事業内容で選ぶかな。

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河合:事業内容を重視するタイプなんですね。瀬尾さんはどうですか?

瀬尾:私の考えも藤倉さんに近いです。貴重な人生の時間を費やすのだから、自分が面白いと思えるプロダクトに関わった方が絶対にいい。経験年数に関係なく、そう思います。

私の場合は「自社開発ができたら面白いな」と思っていたので、今の会社を選びました。相談者さんはSESの企業で受託開発の経験を積み、いろいろと学んだ状態だと思うので、次は自社開発を行っている企業を選んでみたら新しい経験を得られるのではないでしょうか。

河合:ちなみにお二人が相談者さんと同じ年齢だとして、ZOZOとSansanに入りたいと思いますか?

藤倉:もちろん思います。私はSansanで14年ほど働いていますが、この会社が面白すぎて「次に行こうかな」という欲求が出てこないですね。

他にもすてきな会社はたくさんありますが、私の価値観ではSansanが世の中で一番面白い会社だと思っていますよ。

河合:すごいですね! 瀬尾さんはいかがですか?

瀬尾:私が入社したころのZOZOはリプレイスプロジェクトを推進するタイミングで、いろいろと技術的な課題があったんです。私の経験が生かせると思ったし、『ZOZOTOWN』というプロダクトも面白いと思っていたので入社しました。

当時の自分が3年目だったとしたら、どれだけ会社に貢献できるか不安に思っていたかもしれません。でも、今ZOZOにいる新卒のメンバーたちは「自分が『ZOZOTOWN』をよくするぞ」と、かつての私よりも高い意識を持っています。そういう意味では、若手にとっても面白い会社だとは思いますね。

河合:事業のフェーズと自分が面白いと感じることがかみ合うか、という点も大事ということですよね。

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面接では「自分も選ぶ立場」であることを意識して

河合:ただ、エンジニア経験2~3年目だと、会社を選ぶ軸が定まっていなかったり、事業の面白さがよく分からなかったり、自分の実力に合ってるかどうかを判断できなかったり……。という方も多いと思います。そんな時の会社の選び方を教えていただけますか?

聴くエンジニア

藤倉:その場合、会社の選び方だけでなく、自分の実力の見極め方も関係してくると思います。そのため私からは「自分の実力」の見極め方についてお話ししますね。

中途採用の面接をしている立場からすると、「この人なら一緒に働けそうだ」「この会社で成長してもらえそうだ」と思えた人に内定を出します。そのため、内定が出た会社に対してであれば「自分の実力」に関する不安は感じなくていいと思っています。なぜなら、会社が「ようこそ、来てください」と言っているわけですからね。

もちろん個人の努力も必要ですし、面接だけで完璧に相性を見極められるわけではないですが、会社から内定が出たのであれば胸を張っていいと思います。

あとは、面接の場では自分自身も会社を見極めてほしいですね。今は会社が選ぶ側、 求職者が選ばれる側ではないと思いますから。面接で「この会社は自分に合わない」と思ったのであれば、そこでストップすればいいのです。

河合:エンジニアが面接を受ける時は、会社に対してどういう質問をすればいいですか?

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藤倉:面接官に「どうしてあなたはこの会社にいるんですか」「何が楽しいですか」などと聞いてみるといいのではないでしょうか。それを流ちょうに答えられなかったら「おや?」と思いますよね。

河合:そこで働く人自身の言葉で説明してもらえると、自分にもハマるかハマらないかが分かりやすそうですね。

会社の選び方について、瀬尾さんはいかがですか?

瀬尾:私の場合は会社のカルチャーを見たり、事業計画について話を聞いたりしますね。 面接官にもその辺りの質問をして、回答を聞いて判断材料にします。

藤倉さんがおっしゃっていたように、面接というのは会社側だけではなくて求職者側も判断する場だと思うので、お互いに聞くべきことを聞いた上で合意に至るのが一番ですよね。

河合:企業のカルチャーについては対外的には良いことしか言わないケースも多い気がしているのですが、瀬尾さんは面接でどう聞くんですか?

瀬尾:「どんな人が多いですか」だったり、「組織としてどういった課題を持っていますか」などを質問したりして、課題解決のための施策を聞きます。そこで自分が貢献できるのかを確認して、互いの認識をすり合わせていくと思います。

河合:相手の状況と相手の持ってるものが合うかどうかをすり合わせるためにも質問が必要、と。会社選びの際には、面接では相性を見極める「お見合い」をしましょう、ということですね。

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6月25日(日)『聴くエンジニアtype』公開収録を赤坂で開催!

ポッドキャストチャンネル『聴くエンジニアtype』初の公開収録を東京赤坂の会場で開催します。MCのばんくしさんをはじめ、澤 円さん、池澤あやかさん、小城 久美子さん、増井 雄一郎さんが、エンジニアから寄せられた仕事・転職・キャリアの悩みに回答。収録後には懇親会や、書籍サイン会も開催予定です!
※公開収録はエンジニアtype主催のテックキャリアカンファレンス『ECDW2023』の中のコンテンツとして開催いたします

>>エントリーはこちら(ECDW2023特設ページ)

【開催場所】
〒107-0052 東京都港区赤坂2-5-1 S-GATE赤坂山王ビル 5階
株式会社キャリアデザインセンター 赤坂山王オフィス

【参加費】
無料
※懇親会は15:30~30分程度の予定です
※懇親会への参加は自由です

【定員】
60名(先着)

【エントリー方法】
以下より詳細をご確認の上、エントリーフォームより必要事項をご記入の上エントリーください。

>>エントリーはこちら(ECDW2023特設ページ)

聴くエンジニアtype

文/まゆ

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