シナリオ作りと呼ばれる企画工程では、ロボットがどうしゃべってどう動くかを決めるのですが、自分で考えたセリフや動きの通りにロボットが動くのを見るのは本当に楽しくて。
『Pepper』に話し掛けてくれた人のことを想像しながら、肘をこうやって動かす設定にしたらコミカルな雰囲気で和むかもとか、会話の間を置きすぎないようにしようとか。
そう思うと、ロボットと人間のコミュニケーションを考える仕事って、使っている脳みその領域が芸人とかなり近い気がしています。
女性の生き方を考える日「国際女性デー」に読みたい、注目の女性エンジニアインタビュー記事まとめ
本日、3月8日は「国際女性デー」。1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年に毎年3月8日が「国際女性デー」と制定されました。
日本でも「女性の生き方を考える日」として全国でさまざまなイベントが開催されています。そんな特別な日だからこそ、エンジニアtypeでも過去約1年ほどの間に取材した記事の中から、特に注目したい女性エンジニアのインタビューをピックアップしました!
エンジニア兼芸人 カニササレアヤコ
一人目に紹介するのは、雅楽芸人として活躍し、各種メディアで引っ張りだこのカニササレアヤコさん。
この風貌からは想像しづらいかもしれないが、コミュニケーションロボット『Pepper』の開発にも携わるエンジニアだ。
彼女は今、週に5日東京藝術大学で雅楽を本格的に学ぶかたわら、芸人、ロボットエンジニアとして働き、目がまわるような忙しい日々を送っている。
カニササレアヤコが、エンジニアの仕事を続けてきた理由に迫ったインタビューだ。
タレント、ソフトウエアエンジニア 池澤あやか
続いては、昨年6月、フリーランス生活8年目のタイミングで人生初の会社員生活を始めることを決めた池澤あやかさんだ。フリーランスのエンジニア、タレントやWebライターとして活動してきた池澤さんに、どのような心境の変化があったのだろうか。
ライフステージが変わっても自分らしい働き方を「選べる自分」でいるために、池澤さんが大切にしていることを聞いた。
これはエンジニアに限らない問題だとは思いますが、フリーランスって、自分が働かなければ、基本的に1円も入ってこないんですよね。
そして、個人事業主は会社員と違って育児休業給付金の対象ではないので、出産前後に仕事を休む場合はしばらく無収入です。
実際、フリーランスの友人は、「出産から2カ月後には仕事に復帰した」と話していました。
心から仕事が好きで、体調も問題なく、本人が「一刻も早く復帰したい!」と思っているならいいのですが、無理をしてでも「復帰するしかない」のは大きな不安要素です。
Cake.jp CTO 新多真琴
三人目は、新卒でディー・エヌ・エー(以下、DeNA)に入社し、ベンチャー2社を経験後、スタートアップCake.jpのCTOに就いた新多真琴さん。
大手、ベンチャー、スタートアップを渡り歩いた彼女に、エンジニアとして速く、効率的に成長できる場所は「大手か、スタートアップか」を聞いたインタビューだ。
「成長スピードだけでみれば、圧倒的にスタートアップの方が速い。しかし、万人におすすめできる環境ではない」という。その理由はなぜなのか。20代をどんな環境で過ごすべきか迷っている若手エンジニアにぜひ読んでほしい。
プライベートなことを話すと、私は今年32歳になるんです。将来のことを考えると、仕事だけに没頭できるのはこれが最後のタイミングかもしれないとも感じていて。
それならば思い切ってチャレンジした方が、エンジニアという仕事への解像度がさらに上がり、仮に失敗に終わったとしても得るものはあるはずだと考えたんです。
One Concern ニコル・フー
最後に紹介するのは、米・シリコンバレーに本社を構える防災テック企業One Concern(ワン・コンサーン)で、CTOを務めるニコル・フーさんだ。
One Concernは、世界初の自然災害による被害を予測するサービス『One Concern Ready™プラットフォーム』の開発をはじめ、将来的な自然災害による被害を分析するサービス『One Concern Domino™』及び『One Concern DNA™』によって、行政や民間企業の間で注目を集めている企業だ。
「テクノロジーを使って自然災害による被害を最小化しようとしている人や企業が世界的にほとんどなかったので、それならば自分がやるべきだと思った」と語るニコルさんは、どのような技術で自然災害による被害を最小化しようとしているのか、話を聞いた。
社会に対する使命感ですね。肩書きにこだわりはありません。私はもともと、働く動機としてお金や待遇などはあまり気にしないタイプで、ミッションドリブンで働ける仕事や環境を選びたいと考えていました。
先ほどお話しした通り、今の仕事を始めたのはアマッドが見舞われた出来事がきっかけ。そこで、災害をテクノロジーを使って防ぐ開発をしている人が世界的にも少ないことを知り、「この領域こそ、私がやるべきことなんじゃないか」と思えたんです。
文・エンジニアtype編集部
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