食わず嫌いはもう終わり!エンジニアがハッカソンに参加したほうがいい理由とは?
日々新しい技術をインプットし続けなければいけないエンジニア。ある人は参考書を読みながら、ある人は勉強会に参加するなど、それぞれのやり方でスキルアップを目指している。そんなエンジニア達が日々の成長を試す機会として人気なのがハッカソンだ。短い期間の中で設計から構築までを行うハッカソンには、開発の一連の流れが凝縮されている。
しかし、ハッカソンと聞くと、他のエンジニアと一緒にチームを組んだり、テーマによっては自分の開発領域以外も学びながら開発しなければいけないケースもあるため、越えなければいけないハードルも多い。参加に腰が引けてしまう人もいるだろう。
それでは、実際にハッカソンに参加しているエンジニアは腕に自信のある人たちばかりなのだろうか? そしてハッカソンに参加することで得られる一番のメリットとは? 1月28日、FreakOutオフィスにて行われた、モイ主催の『ツイキャスハッカソン』に潜入してその実態を探った。
モイが運営する人気動画配信サービス『ツイキャス』。その新API公開に合わせて開催された本ハッカソンには、総勢50名の参加者が集い、それぞれの思い描いたアプリ開発に没頭していた。
新APIが広げる新たな「繋がり」の形
この日参加したのは、計13チーム。1名で参加している猛者もいれば、4人で役割を分担するチーム、また海外のエンジニアを引き連れたダイバーシティなチームなど、色とりどりな顔ぶれだった。
年齢層は幅広く、実際に開発の現場でバリバリ働く30代のエンジニアから、なんと15歳の中学生(!!)までが参加。イメージしていた「粒ぞろいがスキルを披露しに集まるイベント」とは異なり、「開発好きが集まった」という印象だ。
この日のハッカソンのテーマは「コミュニケーション」。開発タイムを終え、13チームの中から優勝に選ばれたのは『ツイキャス』とゲーム『人狼』を組み合わせた『人狼キャスト』を開発したチームだった。
ハッカソンは『精神と時の部屋』
全員 ありがとうございます!!
坂本 他のチームの発表を聞いてとても刺激を受けましたね。最初APIが公開になった時、正直、難しいなって思っていたんです。その中でひねり出した案が『人狼キャスト』でした。でも、いざ他のチームの発表を聞いてみると、自分が想像もしていなかった活用の仕方をしている人がいっぱいいました。
奥薗 自分たちが全力で考えたものを越すアイデアがどんどん現れた。それが一番の刺激であり、学びになりました。
坂本 4名のうち3名はもともと『Life is Tech !』に参加して面識を持っていたんですけど、『やっぱり華がほしいよね』ってことになって、イベントに一人で参加しようとしていた原有璃さんを誘ったんです。
原 そうなんです。一人で参戦しようと思っていたんですけど、とても不安でした。そんな時にこのチームのメンバーに声を掛けてもらえたんです。おかげで、チームの中で役割を分担しながら進めることの大切さだったり、一人で参加していたら気付けないようなことに気付けました。
坂本 よく『Life is Tech !』のメンバー同士で、人狼で遊んでいたんです。人狼って、相手の表情とか声のトーンを観察するのがゲームの醍醐味なんですけど、『ツイキャス』を使えばその醍醐味をちゃんと活かせると思ったんですよ
荒川 『人狼』はゲームの展開が複雑なのでそれをモデル化するためにコーディングが複雑になりました。難航したのは仕様決めです。途中で開発ツールが代わったり、開発環境がXcodeからUnityになったりしました。
奥薗 『ドラゴンボール』に出てくる「精神と時の部屋」じゃないですけど、サーバーやAPIなど必要なものが揃った環境で、開発のフローをぎゅっと凝縮して経験できたので、特に障害には感じませんでしたね。むしろすごく充実した半日でした。
原 賞を頂けたことが自信になったので、これからもっとハッカソンに参加しやすくなりました! 私は初めてハッカソンに参加したので、最初はすごく不安だったんですけど、いざやってみたらすごく楽しくて。ハッカソンに参加する事への楽しさもありましたが、何より自分たちで考えたものを自分たちで形にできた。そしてそれを評価していただいたというのがとても良い経験になりました。
大切なのは、「腕試し<楽しむこと」
若手からベテランまで幅広い層のエンジニアが白熱した優勝争いを繰り広げた本イベントだが、参加者に話を聞いてみると、必ずしもスキルに自信を持っているエンジニアばかりではないということが分かった。エンジニアとしてのスキルももちろん大事だが、適材適所のチームワークや、プレゼン力、そしてアイデアがハッカソンで受賞するためには必要なようだ。
そして何よりの発見は、ハッカソンへの参加を不安に思っていたエンジニアほど、その醍醐味や奥深さに触れ、純粋に楽しんでいたこと。「普段の開発とは違ってとてもリフレッシュできました」、「とても良い刺激を受けました」と満面の笑みを浮かべるエンジニアたちの姿が印象的だった。制限のある環境で開発を行うことで、普段の仕事とは違った刺激を受けられるかもしれない。
取材・文・撮影/羽田智行(編集部)
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