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稼げるエンジニア志望者必見! レンタルEM・久松剛の転職アドバイス【聴くエンジニアtype Vol.44】
これまで3回にわたってお届けした久松さん×ばんくしさんの対談。
今回はそのおまけ。編集部から久松さんに「稼ぐエンジニアになるには?」という質問を投げかけてみた。

【ゲスト】
博士(慶應SFC、IT)/合同会社エンジニアリングマネージメント 社長
久松 剛さん(@makaibito)
2000年より慶應義塾大学村井純教授に師事。動画転送、P2Pなどの基礎研究や受託開発に取り組みつつ大学教員を目指す。12年に予算都合で高学歴ワーキングプアとなり、ネットマーケティングに入社し、Omiai SRE・リクルーター・情シス部長などを担当。18年レバレジーズ入社。開発部長、レバテック技術顧問としてキャリアアドバイザー・エージェント教育を担当する。20年、LIGに参画。プロジェクトマネージャー、フィリピン開発拠点エンジニアリングマネージャー、T&O(Talent & Organization、組織改善)コンサルタント、アカウントマネージャーなどを担当した後、22年2月より独立。レンタルEMとして複数企業の採用・組織づくり・制度づくりなどに関わる
その人の歴史を紐解けばわかる「稼ぐためのヒント」

編集部:稼げるエンジニアになりたい」という人に、久松さんだったらどのようなアドバイスをしますか?
久松:その答えは、「その人がいくら稼ぎたいか」によって変わります。何も考えずただ「年収1000万円欲しい」という人は問題外として、自分の望む生活をゴールとしたら、年収がいくらあれば実現できるのかを逆算して考えてもらうようにしています。
というのも、今はエンジニアバブル(エンジニアの超売り手市場)が落ち着いてきて、好待遇でオファーを出す企業が減っているんです。だからこそ、好待遇でオファーを出す場合は期待値がめちゃくちゃ高いことが多く、ストレスも大きい。稼ぎたいなら、それだけ結果を出すことが求められるけど大丈夫か、みたいな点を含めて落としどころを見つける必要があるんです。
編集部:例えば年収800万円を目指すとしたら、具体的にどんなスキルがあれば達成できると思いますか?
久松:その人の経歴や能力などによってアドバイスの内容は異なります。例えば元営業職の方であればコミュニケーション力が高いケースが多いので、部署間の連携が必要になるようなポジションで価値を発揮できます。そのほかにも、建築業界で現場監督をしていた方であれば、事業ドメインへの理解が深いことから建築DXの分野で活躍するチャンスがあったり、金融業界で実績を残した方であればそのドメイン知識からFintech分野で評価・活躍できる可能性があります。
その方のこれまでのキャリアから強みを一緒に探して、目標とする年収を目指すイメージですね。
ちなみに、年収800万円程度であれば未経験からエンジニアにキャリアチェンジした人でも焦りは禁物ですが達成できるラインです。
編集部:なるほど。分かりやすいです。
久松:僕、履歴書や職務経歴書のことを「ラノベ」と呼んでいるんです。相談に来る方のラノベには必ず面白いストーリーがあるので、それを読みながら「どんな目標を立てるのか」「その目標を達成するために何をするのか?」といった形で話を進めていくのでとても楽しいですよ。
次回は株式会社カケハシのShiiba.Mitsuyukiさんをお迎えし、お話を伺います。お楽しみに!
文/赤池沙希
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