「触れるようになったら、次は掴めるようにしたい。掴めるようになったら、次は投げられるようにしたい。難しい触覚の再現に成功すると、その都度、皆で『おぉ〜!』と声を上げて喜び合えるのが、たまらなく面白いんですよね」
【注目技術特集】VR、FinTech、AIなど、最先端を追い求める技術者たちが語る「テクノロジーの今と未来」
一言にテクノロジーと言っても、次から次へと新たな技術が生まれていく現代。日々の業務と向き合いながら、最新情報を収集し続けるのはもはや至難の業でもあります。
そこで今回、近年話題の技術を取り上げた記事をまとめてご紹介します。実はもっと良く知りたかった、という技術がある方は、ぜひご一読ください。
大手ゲーム開発会社から、「VRに触れる」デバイスのベンチャーへ。 先端テクノロジーを追い求めた転職で「掴んだ」もの
VRとウェアラブルデバイスという2つの先端技術をクロスオーバーさせ、仮想現実の世界に「触覚」を再現することに成功したベンチャー、exiii(イクシー)。「触る」「掴む」を体験できる同社のウェアラブルデバイスは、すでに日産の新車開発への導入が進んでいます。
今回インタビューしたのは、少数精鋭で独自のデバイスを生み出してきたexiiiに2017年よりジョインした長谷川晃二氏。誰もが知るゲーム業界のリーディングカンパニーから同社へ飛び込んだ長谷川氏に、仕事の醍醐味を語っていただきました。
スマホ決済サービス『Origami Pay』の生みの親に聞く、これからのFinTech エンジニアに求められる条件
FinTechの中でも、各社がしのぎを削る「熱い」領域であるスマホ決済分野。2013年、モバイルECプラットフォームとして生まれ、16年には実店舗でのスマホ決済サービスに進出したOrigamiもそのうちの一社です。そこで、Origamiの技術部門を率いる野澤貴氏に、同社がスマホ決済分野で存在感を発揮できている要因と、この分野で活躍できるエンジニアの条件を聞きました。
「既にスマホ決済分野には、『Alipay(アリペイ)』や『WeChatPay(ウィーチャットペイ)』といった中国勢に加え、国内では『楽天ペイ』や『LINE Pay』が市場参入を果たしています。しかし、顧客層やビジネスモデル、フォーカスしている事業がそれぞれ異なるため、完全なる競合ではありません。ましてや今は、市場の黎明期。各社はライバルというよりも、巨大市場を共に築く同志という側面が強いと言えるでしょう」
職種の壁を打ち破れ! 「技術力+協働力」で拓かれるAIエンジニアへの道
2018年4月、金沢工業大学の虎ノ門大学院が開講した『AI ビジネスエンジニアリングプログラム』をご存じでしょうか?社会やビジネス上の課題解決手段として期待が寄せられるAIに携わる人材育成を育成すべく、日本アイ・ビー・エム社の協力のもと実施される社会人向け教育コースです。
同校が今、AI教育に乗り出した理由とは?そして、これからのエンジニアに求められる素養とは?このプログラムの企画に携わった同校の産学連携局次長・福田崇之氏に聞きました。
「エンジニアは『仕様書通りに開発していればいい』という時代は、既に過去となりつつあります。これからは、ある時はエンジニア、またある時は企画者でありデータサイエンテイスト、そしてある時はデザイナーの視点を持って課題と向き合うことが求められるようになるでしょう。
昨今では、業界を超えて新たなビジネスに参入する企業も増え、企業同士の提携や協業も活発となりました。これからは非分野の時代です。職種の壁を越え、大きな変化を生み出す人材が求められています。仮説を立て課題解決の先頭に立つのは企画部門の人々だと思われるかもしれませんが、エンジニアが先頭に立っていけない理由はないはずです」
髪の毛で音を感じる装置『Ontenna』開発者が語る”次世代的発想力”/富士通・本多達也氏
「ダイバーシティー(多様性)」というキーワードが注目を集める今、大きな期待を寄せられるデバイス『Ontenna(オンテナ)』。「まるで猫のヒゲが空気の流れを感じるように、髪の毛で音を感じることのできる装置」をコンセプトに開発された装置で、これをヘアピンのように髪に付けると、聴覚に障がいを持つ人でもさまざまな音を振動によって感じることができるのです。
開発に携わり、「このプロジェクトは僕の生き方そのもの」と語る富士通マーケティング戦略本部の本多達也氏に、Ontenna開発に懸けた情熱を聞きました。
「実際、楽しいんですよ。僕がこのプロジェクトをやっていて一番うれしいのは、ユーザーにOntennaを使ってもらった瞬間なんです。普段は声を出すことが少ないろう学校の生徒が、Ontennaに向かって積極的に声を出して、『わ〜、面白い!』なんて言い合いながら楽しんでいる様子を見た時とか。それが僕を突き動かす最も大きな原動力になっています。それにこのプロジェクトは、『私たちは聴覚障がい者を助けたいです!』みたいな構えたものでは全然なくて、『スペシャルな能力を持つ人たちと一緒になって、僕らも楽しみたい』という思いの方が強いですね」
今後もエンジニアtypeでは話題の技術についてみなさまにお届けできるよう、情報発信を続けてまいります。引き続きご期待ください。
構成/エンジニアtype編集部
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