「収入も、税金も、各種支払も。全てが仮想通貨で成立する国家があれば良いですよね。現実世界から切り離されたパラレルワールドが実現されて、初めて仮想通貨の真価が発揮されるのだと思います。仮想通貨によって生じた税金は、トランザクションフィーで支払う。そんな閉じた美しい世界が存在すればいいのに、現実では日本円に換算して納税しなければならない。仮想通貨とフィアット(法定通貨)には、いまだに密接な接点があるのです。その歪みが価格操作や脱税の温床となって、仮想通貨を本当の意味での『通貨』として利用できない状況を生んでいるのではないでしょうか」(中島氏)
【イベントレポート特集】中島聡氏×堀江貴文氏が語る「仮想通貨」、DeNA×dely×メルカリ×楽天流「働き方改革」、DMM.com片桐氏×U-25に聞く「スタートアップの魅力」など
日頃なかなかイベントやセミナーに参加できない方に向けて、エンジニアtypeでは注目イベントのレポートを掲載しています。今回は、2017年12月~18年に開催されたイベントレポートをご紹介。GWの空き時間や通勤のお供にぜひご覧ください!
中島聡氏×堀江貴文氏対談レポート! 「パラレルワールド構想」で先読む仮想通貨2.0
仮想通貨やブロックチェーンといったキーワードを、メディアでも目にする機会が格段に増えた昨今。しかし、円建てして利益を得る投資・投機目的での購入が大多数である現状に対して、中島聡氏は警鐘を鳴らします。2018年2月に開催された『ホリエモン万博』で繰り広げられた、イベント主催者の堀江貴文氏との「仮想通貨」をテーマにした対談の模様をお届けします。
大手からスタートアップへの転職はリスクか?「思い」の強さで勝負する新ビジネスの可能性【DMM.com片桐氏×U-25経営陣】
キャリアの多様化が加速する近年、「スタートアップで働く」という選択肢に可能性を感じる方も、不安を抱く方も、あるいは決断の手前で迷っている方もいるのではないでしょうか。そこで、2018年3月に行われたトークセッションイベント『Startup JOIN STORIES』ので語られた株式会社DMM.com 代表取締役の片桐孝憲氏、Lovegraph Inc. CPOの吉村創一朗氏、Graffity Inc. 取締役COOの大野将希氏、Flamingo Inc. 取締役COOの牟田吉昌氏の言葉から、スタートアップのリアルな姿をお伝えしていきます。
「新事業に関して言うのであれば、スタートアップが持つ思いには敵わないものがあるように思います。社会に対して持っている課題感、課題との向き合い方、事業を押し進めていく根性などが、スタートアップは強い。『この事業で世界をこう変えたい』という思いの強さがあるからこそ、ユーザーがついてくるんだろうな、と」(片桐氏)
「古いコードが放置されているのは自社の看板が汚れているのと同義」ZOZOTOWN×Oisix×LIFULL HOME’Sが向き合う“レガシー”との戦い
人の生活に欠かすことのできない衣・食・住に関するサービスを提供する注目企業3社が集結して開催されたコラボイベントの様子をお届け!創業から約20年という月日を経て主力サービスを育て上げてきた実績を持つ3社には、それ故に生まれてしまったブラックボックスや、残されたままの古いコードが存在するに違いありません。蓄積したレガシーといかに向き合い、改善していくか。各社のエンジニアが、その葛藤と本音を語りました。
「開発が難しい機能ももちろんあって、諦めたくなることもありました。ですが、諦める必要なんてないのです。なぜなら、私たちはエンジニアだから。今ないものは作ればいいだけですし、いきなり作るのが難しいのであれば、まずは必要となるツールから開発していけばいい。(中略)世の中に溢れる課題の中には、エンジニアリングを必要とせずとも解決できるものもあるかもしれません。一方で、エンジニアだからこそ提供できる解決方法もたくさんあるはずなのです。もしかしたらその中に、10年、20年先を生き続ける銀の弾丸があるかもしれない。私たちはそれを探し続けることで、ユーザーに『これがあるからこのサービスを使いたい』と思ってもらえるような機能を開発していきたいと思っています」(LIFULL中島氏)
DeNA×dely×メルカリ×楽天に学ぶ、エンジニア満足度の高い「仕事環境・評価・キャリアパス」の条件【キャリアごはんvol.8レポ】
「働き方改革」をテーマに開催されたエンジニア向けイベント『キャリアごはん』。その中でも、「エンジニアに本気でモノづくりに集中してもらうための必要条件とは?」をテーマに行われたトークセッションより、DeNA、dely、メルカリ、楽天のCTOやエンジニアリングマネージャーが展開した持論をレポートしました。
DeNA・木村氏 エンジニアが集中できるっていう意味だと、自由が重要だと思っていて。裁量もそうだし、時間や場所もそう。障害対応が夜遅くに発生したらリモートワークを認めたり、ツールや言語は現場主導で最適なものを選べたり。ただし、利用者に向き合うっていうのが大前提で、例えば言語を「使いたいから」とか「新しいから」みたいな理由で選ぶのは違う。取締役の川崎(修平氏)が “利用者に向き合う”って観点を持った人なので、そういう文化が根付いているのがいいのかなと思っています。
新しい年度がはじまり、早1カ月。イベントに足を運び、様々な人の話を聞くことで、気持ち新たに仕事に向き合うきっかけとなるかもしれません。エンジニアtypeでも、引き続き注目イベントのレポートをお届けしてまいります。
構成/エンジニアtype編集部
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