アイキャッチ

エンジニア12人全員個性派! インフラ構築のプロ集団grasys強さの秘訣

【PR】 転職

    あの企業の開発環境を徹底調査!Hack the Team

    エンジニアが働く上で気になる【開発環境】に焦点を当てた、チーム紹介コーナー。言語やツール類を紹介するだけではなく、チーム運営や開発を進める上での不文律など、ハード・ソフト面双方の「環境づくり」について深掘りしていく。

    「うちの会社は、難易度の高いシステムが得意なんです」そう言い切るのは、インフラ構築のプロフェッショナル集団として知られるgrasysの代表取締役・長谷川祐介さん。

    社員数16名、うちエンジニアは代表含め12名ながら、大規模Webシステムやゲームアプリのインフラの設計、構築、保守運用を手掛け、『Google Cloud Platform(GCP)』のプレミアサービスパートナーにも認定されている。

    小規模ベンチャーながら優秀なエンジニア獲得と高い成果を出し続けることに成功している同社。その強さの秘訣とは何か。代表の長谷川さんと、エンジニアの守永さんに話を聞いた。

    代表取締役 長谷川 祐介さん

    代表取締役 長谷川 祐介さん(写真左)
    ITベンチャー企業、大手ポータル企業、大手ゲーム企業などを経て株式会社gloopsの前身GMSに入社。インフラ専門のエンジニアとして、gloopsのインフラの基礎を築く。アプリケーション開発部長を経てソーシャルゲーム事業本部長 兼 執行役員、プリンシパルインフラストラクチャーアーキテクトを経て退職。2014年11月株式会社grasysを設立。15年1月 Google for Work Partnerとなる。その後、2018年9月にGoogle Cloud Premier Partnerに認定。GCPのOpen Source Softwareを利用したService Stackを専門としたCloud ArchitectureのGoogle Developer Expertとして活動中

    エンジニア 守永宏明さん(写真右)
    組み込み系企業、金融関係のオンライントレードシステム開発企業を経て、株式会社gloopsの前身GMSに入社。ゲームプログラマ、開発推進メンバーとしてgloops黄金期を経験。2015年2月 株式会社grasysへ入社。某グローバル通信ゲームのインフラ環境をGCP上に構築/運用、監視プログラムの設計/開発などを行う

    “何となく動いてる環境”はいらない。
    「攻めのインフラ」をクライアントに提供

    ――grasysのエンジニアは、どんなチーム体制で働いているのでしょうか?

    長谷川:当社にいる11名のエンジニアは、2つの部門に分かれています。一つは、9名が所属するDevOpsチーム。技術コンサルティングから、設計・構築したあとの運用保守までを一貫して行なっています。

    もう一つが、2名の大規模分析基盤チーム。大規模データの運用やGoogle BigQueryのコンサルティング、分析基盤の設計・構築・運用を行なっています。

    一般的なMSP事業者とは違い、単にインフラを提供するだけではなく、課題解決や提案までを行う、というのが当社の特徴ですね。

    ――現状は、どういったシステムを手掛けているんでしょうか。

    長谷川:grasysではコンソール、モバイル、アーケードゲームといったゲームのバックエンドからWebシステムまでさまざまなシステムを取り扱っています。運用中のものは20システム以上存在し、設計段階のものも含めると、数字は言えませんが非常にたくさんのシステムを並行して同時に手掛けています。数が多いため、数えても仕方ないので敢えて数えないようにしています(笑)

    ――数えないようにしていたんですか(笑)。grasysは、インフラの構築にGCPを使われていますが、それには何か理由があるんでしょうか。
    代表取締役 長谷川 祐介さん

    長谷川:一番は、「GCPのグローバルネットワークが優秀」というところです。例えば、GoogleはYouTubeのような多くの人が毎日見ているサービスを提供していますが、どの通信キャリアでも安定した品質で配信されています。

    Googleの配信の品質、ネットワークの品質が非常に高いのは周知の事実だと思いますが、GCPはその基盤に乗っているんです。

    ――grasysが得意とするスマホゲームは通信速度が大事ですし、そこは大きな利点ですね。

    長谷川:あとは、開発者からしたら「使いこなしがいのあるツール」というのも気に入っている点ですね。GCPは例えるなら、国産車というより、スポーツカー。初心者にとっては扱いにくいのですが、エンジンすら載せ替えてしまえるような、“極限の改造”がしやすい。その環境を乗りこなすことが求められるプラットフォーム、というイメージです。

    僕らは、“何となく動く環境”は求めていないんです。自分たちの仕事に最適化した環境を構築するために、極限の改造を施すことができるという点も、GCPを使っている理由です。

    運用を意識したシステム設計・構築が、作業効率の向上につながる

    ――少人数で高い成果を上げるための工夫は、どのように行なっているんでしょうか。

    長谷川:オーケストレーションを母体とすること、運用を意識した構築をすること。この二つの軸を重視することですかね。

    並行して何百台というシステムを構築するにあたり、「複数のサーバーに、同時に大量の情報を送ることができる」という前提をとても重視しています。なので、オーケストレーションを基本的なコンポーネントの一つにしていて、そこを軸にシステム設計をしています。

    「運用を意識した構築」については、作業効率化の上で欠かせない視点だと考えていて。システム設計で最も重要なのは、実は運用なんです。今のIT業界は、上流が設計・中流が開発・下流が運用、となっていて、下流からボトムアップできない構造になっています。ですが、開発よりも運用の方が期間が長いですし、お客さまにとってもコストといった直接的なビジネスインパクトがあります。PDCAというと少し古いですが、システムの特色や要件を意識した設計を行い、構成した後、確認して改修していくサイクルが重要と考えています。そのために運用を前提とした設計・構築を重視しています。

    守永:運用を意識したシステム構築に必要な要素を1カ所に集めておき、オーケストレーションでタスクを発行します。オペレーションを全員が取ることができる仕組みがあることによって、基本的なオペレーションにしか人的コストをかけずに済みます。

    長谷川:完璧なシステムは作れません。だからこそ作って終わりではなく、継続的な改善が重要です。守永が言っているような高速かつ効率的なオペレーションは、運用性向上に繋がり、障害復旧性の向上やプログラムの短時間での反映といった、お客さまのビジネスに貢献できるメリットを生んでいると感じています。

    ――守永さんから見て、他にどんな「成果を上げるための工夫」があると思いますか?
    守永さん

    守永:前例のない障害や、新しいバージョンになったことで起きる不具合などについては、各々で解決しているところですね。それを解決した後が重要で、対処法を社内に広めたり、機械的に解決できる問題であればプログラムを書いてそれを再利用できるようにする。というのを繰り返すことで、ナレッジが溜まるようにしています。

    そうすると、過去にあったことと同じ問題に当たったときに、「これを解決するには、このコマンドを叩けばいいよ」で解決できる仕組みと、その仕組みを各々が作っていくという会社の風土が自然と出来上がりますね。

    「怠け者だけど勉強熱心」は、伸びるエンジニアの条件だ

    ――grasysのエンジニアの皆さんは、どんな方が多いんですか?

    長谷川:プログラマの3大美徳は「怠惰・短気・傲慢」と言われますが、当社のエンジニアはまさにそのタイプ。面倒くさがりとか怠け者というのは、仕事面においては「効率の追求」につながっていくので。

    特にうちでは苦労したポイントに関しては、改善されたものが自社の標準的なコンポーネントに追加されるような仕組みにしているんです。決まった作業はどんどん自動化していき、それを一箇所にまとめていく。小さな積み重ねで、効率化が実現していくわけです。

    守永:怠け者であっても、このコマンドを叩けば処理が終わるけど、なんで終わるんだろう? と考えることができるような、勉強熱心なタイプの人も多いですね。そして当社では、時間がなければ叩くだけでもいいし、深掘りしたければ踏み込んでもいい。

    長谷川:仕事としては「このコマンドを叩いて」と言うほうが早いですし、仕組みまで必ず理解するように、という強制はしていません。必要になったときに調べれば良いという考え方です。中身がよくわからないものを叩くのは基本的には怖いので、そこを理解していれば時間がある時に中身を確認すると思います。

    ただ、うちのメンバーはプログラマ気質なタイプが多いので、気になって中身をのぞいてはいるみたいですね。コマンドを叩いて終わりではなくて、中身を知りたい、自分でもナレッジとして集積していけるようなプログラムを書いていきたい、という気持ちがあるようです。そういう意味だとうまく機能していると感じています。

    代表取締役 長谷川 祐介さん

    大事なのは「努力より夢中」!
    エッジの効いたメンバーと一緒に仕事をしていきたい

    ――今いる社員の皆さんは、プログラマ気質の人が多いとのことですが、他に特徴はありますか?

    守永:短所を意識させない長所を持ち、それを武器に戦うことができる。自ら考え意思を持ち行動することができる勇気を持つ者。よく言えばエッジが立ってる人が活躍しています。個性的な人が多いですね。

    長谷川:社員を採用するときも技術的な全体のバランスは全く求めていなくて、どこか突出している人が個人的には好きです。ある分野に特化した高い能力を持っているような、こだわりが強い人を採用していますね。

    なぜなら、良い仕事って「努力より夢中」が大事だと思うんですよ。コンピューターが好きで、そこに夢中になれる人が一番強いと思いますし、そういう人と一緒に仕事がしたいと思っています。

    ――今後、会社としての体制を変えたり、新しい事業を展開したりすることは考えていますか。

    長谷川:体制としては、今はDevOpsチームが1つしかないので、もう少し増設したいと考えています。社内のエンジニアに提供する機能をつくるチームもつくりたいですね。

    また既存の事業を広げていく以外にも、インフラ技術を生かした自社プロダクトの開発もしていきたいと考えています。

    ――どんなチームを作っていきたいと考えていますか。

    長谷川:うちが任されているのは、他社では実現できないような、高い技術力が求められる“トガった仕事“ばかりです。その分、特殊な仕組みに触れて、自分の手で形にすることができます。かと言って特殊過ぎて役に立たないわけではなく、ナレッジも得られます。

    日本全国から腕に自信があるエッジの効いた“個性派”エンジニアたちを集めて、「難しくて大規模なインフラなら、grasys」というブランドをもっと高めていけるようなチームにしたいですね。


    「努力より夢中」という長谷川さんの言葉が、grasysらしさを一言で表している。技術に貪欲で、個性派揃い。そんなインフラ技術のスペシャリスト集団がここにある。

    少数精鋭で大きな成果を出し続けてきた彼らは、今後組織を拡大し、より一層の高みを目指す。今後のgrasysから、ますます目が離せない。

    取材・文/中村英里 撮影/赤松洋太

    Xをフォローしよう

    この記事をシェア

    RELATED関連記事

    RANKING人気記事ランキング

    JOB BOARD編集部オススメ求人特集






    サイトマップ