増井俊之、未来のUI開発に向けた思考と試行~希代の発明家は、なぜ今研究室を“リビングルーム化”するのか?
みんなジョブズに騙されている――。UI研究の第一人者、慶應義塾大学環境情報学部の増井俊之教授が放ったこの刺激的なフレーズはネット上で多くの反響を呼び、活発な議論を巻き起こした。AppleでiPhoneの日本語入力システムを開発したことでも知られる増井氏であるから、その意図が単なるスティーブ・ジョブズ批判であるはずがない。30年以上前に開発されたGUIを、いまだ「当たり前」のものとして無条件に受け入れることに対する、研究者や開発者に向けた問題提起であったことは容易に想像できる。「未来の当たり前、未来の常識を発明したい」と増井氏は語る。